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第十一話『そのエンカウントの希少性』5/5

春樹(六道組が、狙っている、ね――)
まあ、うん。
その可能性は十分に予想できた。

だが、不幸なことに六道組の敵とボクの背景が"重なりすぎる"のだ。

公安。遊戯連。AMAYA。どれを名乗っても六道組からすれば敵になり、加えて真司さんの存在そのものが六道の顔に泥を塗った過去がある。
その右腕の二階堂春樹をとなれば狙う理由には十分すぎる。

正直、ボク個人の背景はバレていないだろうとタカをくくった側面はあるし、今真司さんは日本にいない。
となれば、あくまで現段階に限りボクがマークされる必要がないはずだが……。

あの少年のブラフの可能性もあるが、それはそれで不合理な点が出てくる。

春樹(まいったな――)
次、WSOP前にこの街に現れるのは、きっとWS社からの招待を受けた時。
その時はWS社直下の警護があるため安全だろうが、それ以外、もうこの街への立ち入りが難しくなる。

春樹「竹原正明――」
彼は、いったいどういう子なのだろう。
ポーカーを少しかじっている。それは初対面の頃から把握していたが――逆にそれ以外はまるでわからない。

仮に彼の言葉を全て信じるとして、六道組組長直々にやりとりできるほど繋がりが深い人物になるが……接点が全く見えない。
欲がある。可能であれば、彼をカードとして使いたい。
風雪木葉。ダリア・グリフィス。そして、イシュタム。
この街にキープレイヤーは多い。

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