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『ぜってー言うなよ‼︎』#2

注意:この作品にはAA(アスキー文字)が使われています。横書きでお読み下さい。
(Simejiで入力しているので、一部文字化けしたり、表示されない場合があります)


レイモンド「でよ、ロドルフん家《ち》、南方圏にルーツがあるらしくてよ」

アマンシア「あー、見た目からそんな感じですもんね」

レイモンド「アイツが言うには、右側の翡翠が『家族』とか『始まり』とか…あと何だったかな? とにかく石の他に、あの形にも意味があるんだと」

アマンシア「へえ~。なんかレイモンド先輩らしい~。で、左の青いのは?」

レイモンド「ナントカって貝」

アマンシア「何ですか、それ」

レイモンド「貝の名前は忘れた!」

アマンシア「瞬間記憶持ってるのに?」

レイモンド「見ると聞くのは違うの! で、貝のほうは『守護』とか『強さ』って意味があるんだってさ」

アマンシア「代々受け継がれてて、ちゃんと意味があるって、素敵ですね~♪ それだけで大切にしちゃう」

レイモンド「で、アイツの家には、玄関にどデカい翡翠が飾ってあるんだと!」

アマンシア「えーー‼︎ 見たい~‼︎」

レイモンド「滝みたいに上から水流してるらしいぞ」

アマンシア「なっにソレ⁉︎ めちゃくちゃ大きな家じゃないですか‼︎」

レイモンド「だろ?」

ロイス「また来てるのか、レイモンド」

レイモンド「良いじゃん良いじゃ~ん。硬いこと言わないの♡ お、今日はロドルフもいるんじゃん。ちょうど、お前のピアスの話していたところ‼︎」

アマンシア「え……?」(内緒の話じゃないの?(꒪⌓꒪))

ロドルフ「…話したのか?」

レイモンド「・・・あっ(((;°▽°))」

ロドルフ「余計なことを…」

レイモンド「ロドルフ、スマン(>人<;)」

アマンシア「ごめんなさい(>_<。) でも、ロドルフ先輩がお祖母様の形見を大事にして身に付けていたり、お家に大きな石を飾って、先祖を敬《うやま》ってるって、凄い素敵なことだと思います!」

ロドルフ「……? レイモンド、喋るのは構わない。だが嘘は言うな」

レイモンド「え? え? 何か違ってた?」

ロドルフ「まず祖母は健在だ。ピンピンしている」

レイモンド「え?」

アマンシア「ええっ⁉︎」

ロドルフ「石も手のひらサイズだ。水は浄化させるために、時々上からかけているだけだ」

レイモンド「だっ! だってよ‼︎ お前がボソッと『…祖母から』って言うから、亡くなったと思うじゃん? 玄関に石飾って、水かけてるって言うから、どデカい石が置いてあって、滝流してると思うじゃん?」

ロドルフ「…勝手に思ってろ。右のピアスは祖母からの編入祝いだ。左は自分で買った。それだけだ」

アマンシア「え…?」(全然違うーー‼︎)

レイモンド「で、でも、凄い似合ってるよ、うん」

ロイス「レイモンド、まずお前は人の話をちゃんと聞け:( ꐦ´꒳`;):」

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