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第十三話『これぞまさにポーカープレイヤー!』2/9

ラシェル「ねえ。また十万円払ったら見せてあげるけど、見る?」
真「早く捨てろ」
ラシェル「よく言えるね。自分はさんざん時間使っておいて」

わざと嫌味を口にした後にカードを捨てる。

真「……」
実践は正直自信はないが、日本で開催されるWSOPならば。
そんな淡い期待も抱いたが、今の現状では通用しないだろうな。

??「これは珍しい組み合わせだねえ」
突然かけられた声に視線を向けると、
真「ダリア・グリフィス……!」
ダリア「確か、日本のプロポーカープレイヤーの藤堂真だったねえ」
ラシェル「プロ……? え、ウソ。これで?」
真「……」
ダリア「初めまして。このテーブル、入っていいかねえ?」
真「……ッ!」
こんな場所で、まさか生きる伝説に会えるなんて思っても見なかった。

ラシェル「ボクさ。ポーカープレイヤーなんだよね。だから自分より強い人とは遊ばないの」

そう。ラシェルの言う通り、卑しい話しだが自分よりも弱いヤツと打ち勝率を少しでも上げるのがテキサス・ホールデムの基本。
実力者同士ならそこまで大きく勝率は離れないものの、55%対45%ならその日は変わらないが回数を重ねれば大きく金額に影響してくる。

そしてその回数を10回、100回、1,000回と繰り返すのがポーカープレイヤー。

ラシェル「ん? なんで立ってるの?」
ラシェル「ボク言ったよね。自分より強い人と打たないって」
ラシェル「早く座ってよ。いっぱい遊ぼうよ」

真(こいつ……ッ!)
この男か女かわからない中性的な子供は、相手がわかって言っているのか?

何も言わずに紫に包まれた老婆は席に座ると、一万円の束を店員に渡す。
ディーラーはそれを受け取ると紙幣計算機に入れる。想像どおりの100万円の数字が表示された。

ラシェル「ん……? お前プロなんだよな」
真「お前?」
ラシェル「うん。お前。お前だよお前」

琴線(きんせん)に触れた事を理解すると、すぐにお前を連呼する性格の悪さ。

ラシェル「ねえ。二階堂春樹呼んでよ」
真「はあ? なんで俺があいつを呼ばないといけないんだよ」
ラシェル「お前知り合いとかじゃないの?」
真「……ッ」
意図的にお前を連呼しているのが伝わる。

ラシェル「二階堂春樹がいないならお前なんていらないや。あ、訂正するね。お前結構好きだよ」
ラシェル「ポーカー弱いから」
真「……ッ!」

ダリア「その話し、詳しく聞きたいねえ――」

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