第四話『オッドアイの王子様前編』1/3
◆【学園教室】
女子クラスメイト「た……竹原君、ちょっと、いいかな」
廊下で話そうと目配せを察する。
正明「……」
特に断る理由もないのでほいほい付いていくのがこのイベントの始まりだった。
◆【学園廊下】
女子クラスメイト「あの……放課後、体育館裏に来てほしいの」
正明「……あん?」
女子クラスメイト「ここじゃちょっと言いにくいことで……いえ、あの、その……今日じゃなくてもいいの! でもあの……いつなら暇かな……」
正明「……」
話したこと無い異性が体育館裏とか、それって――
正明「ふっ。構わないさ」
女子クラスメイト「本当に! ありがとう!」
女子クラスメイト「あ! それじゃあ体育館裏じゃなくて、今日、6限終わったら駅近モードゥス……えっと、喫茶店、知っている?」
正明「ああ。入ったことはねーけど通ったことある。オシャレな店だろ」
女子クラスメイト「うんうん! そこ! えっと、そこに集合! 私絶対先に待ってるから!」
くそう。イケメンってだけで日々の生活も大変だぜ。
正明「……ん?」
これ、もし告白の類ならとりあえずOKして家に連れ込めばあの疫病神もどっか行くんじゃね?
いやいやいや、あいつはそんな簡単じゃない。簡単じゃないが……目の前の元彼がベッドでギシギシやれば、流石に……。
よし。とりあえず付き合うか。
正明「あー、薬局も行かねーと」
そういや近藤さんじゃない方の近藤さんがねーんだわ。イボイボ買いたいけど高いからな。いつもの業務用みたいな安いやつか……いや、しかし初セックスはやはりイボイボが……。
己にバフをかけていくのは戦術の基本ってわけよ。


