第一話『剛力の説教』2/3
望代をどうしようかと、坂口は何かを探すように首をぐるぐると回転させながら考えたが、結局何も思い浮かばず正明の方を向いた。
坂口「おい正明。お前の女だ。お前が一生見るんだぞ」
正明「ざけんな殺……いえ、グッチー先輩。こいつあの、別にオレの女とかじゃないんで」
坂口「ころ……あ? てめえ今俺に何言おうとした?」
さすが本職の凄み。
迫力もそうだが、何故こういうヤカラは怖い顔で生まれてくるのか。
正明「コロ……コロ……」
正明「コロコロコロコロ、正解は、コロンビア!!!」
望代「つまんな」
正明「……ッ!」
このクソ女、グッチー先輩が帰ったらぐーでコロンビアしてやる……ッ!
坂口「おい。お前自分の女捨てるほど男下げてるのか?」
望代「正明くぅん……」
何が正明くんだ殺すぞクソ女。
坂口「お前がやる気あるっつーなら、大学の学費出してやってもいいんだぞ」
正明「東京大学目指してます!!!」
坂口「……おい、それ本気で言っているのか?」
正明「うっそーん」
激しく殴られたのであった。
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坂口「お前、ガキだな」
望代「ナニも小さいし」
坂口「見た目ばっかカッコつけて中身空っぽだな」
望代「こいつ乳首ツネッたらすぐイクし」
正明「あのなクソ共――いくら温厚な正明君でも限度ってものがあるんだぜ?」
ボコボコにされ、泣きべそかきながらもこのゴミ共へのイラつきは増していくばかり。
坂口「いつになったら一皮剥けるんだてめえ」
望代「皮かむり」
最近の若者はキレやすくてヤベえって言うじゃん?
このゴミ共相手に殴りかからない若者のオレって聖人過ぎてやべえって思うじゃん?
望代「あ? 返事ねーな。皮が邪魔で聞こえませんかー?」
正明「うがあああああああああああ!!!」
飛びかかったところをグッチー先輩に押さえつけられる。
正明「てめえこら! てめえ! 貴様だ貴様! じゃあいいよはい! 見る? 見るか!? 見せてやるよ!! あんま舐めてんじゃねーぞてめえ!」
望代「てめえの5cm砲なんて見飽きてるし」
坂口「あのなあ……ガキが。お前ら、そういう会話は二人のときに……ッ!?」
そこで何かに気付いたようにハッとする坂口。
坂口「お前、まさかガキできて降ろしたとかねーだろーな!」
望代「うううううぅぅぅぅ! もちあきぃ……!」
坂口「正明……てめえ!!!」
正明「まてまてまてまてまてまて!!! おかしい!!! おかしいだろセンスねえよもちあき!!!」
今度は容赦なくボコボコにされてから誤解を解いた。
坂口「はあ……なあ、お前らいつもこうなのか」
正明「まずオレをボコボコにしたこと謝ってくんない? あと慰謝料もくれよ」
一旦休憩ということで飲み物(天然水道水カルキ入り)を全員分支給した。
坂口「なんだこの冷蔵庫。化粧水しか入ってねーだろが」
あのー、そんな母ちゃんみたいな事言うのやめてください。超ウザイです
望代「グッチーのコップ歯磨き用のヤツだし」
坂口「……」
正明「氷入りますか?」
望代「ん」
コップに入れてあげた。優しい竹原くん。


