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集中治療室

フリーのエロゲライターとして締め切りを守ろうと、毎日のように栄養ドリンクを飲み、睡眠時間を削って奮闘していたある日、ついに身体がもたなくなり、脳卒中でぶっ倒れ、救急車で運ばれて、手術を受けて集中治療室にいたときの実話。
夜、「痛い、痛い」と大声で騒ぐ声で目を覚まし、誰だうるさいなと思ったのですが、手術直後で、脳卒中の後遺症で左半身に軽く麻痺があり、リハビリを始める前だったので、動くのが面倒臭く、その大声の主を無視していたのですが、あまりにも「痛い、痛い」としつこく繰り返すので、俺がナースコールを押して誰か呼ぼうかなと思ったのですが、必要ならその人自身がナースコールを押せばいいのにと感じ、とにかく、そのまま面倒くさくて俺は寝てしまいました。
ですが、翌朝、朝食の時間、手術後と言っても最新医学のカテーテルを使った術式なので、左半身の軽い麻痺以外は問題なく食事もとれたので、ベットの上で、身体を起こして朝食をいただこうとしたときに気づきました。その集中治療室の他のベットが空だったことに。

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