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第一話『嫌いな色は金色』1/4

◆【WENS CASINO】
少年「キミ凄く強すぎる」
若者1「ハハハ、いやータマタマっすよ」
少年「相性じゃないね。これで三連敗。実力は本物だね」

若者1「そんなことないっすよ。つっても? 俺は無刀の穂高つって? 実は大学生のトーナメントで三位だったことあるんですけどね」
少年「へー。凄い! 勝てないよ。そんなに凄い人ならね」
穂高「ハハハ、まータマタマっすよ」
少年「キミ、友達多いかな?」

少年「もっと――上のレートでやらないかい?」
穂高「あー、あー・・・・・・レートって」
少年「怖いの? 裏カジノで稼ぎまくってるくせに。大丈夫だよ。場所はここでもキミの家でもどこでもいいよ」
穂高「あ、それなら・・・・・・えっと、いくら?」
少年「レートを言う意味。ブラインドじゃない。トーナメントの提案さ」
穂高「あー!!! なるほど! いいね!」
少年「何人集められるかな?」
穂高「五人ぐらいならすぐに行けるって!」
少年「へー。助かるね」


スタッフ1「・・・・・・あれが、例の?」
スタッフ2「そう」
スタッフ1「出禁にすればいいんじゃないの?」
スタッフ2「それができないの」

???「お金は大丈夫だよ。八木さん」
八木「はい」
???「20万30万なら無利息で貸してもらえる。八木さん、困ったらお願いね」
八木「はい」

スタッフ1「あれってもしかして、六道組の八木・・・・・・? 六道組なんかと繋がってんのか」
スタッフ2「そ。あの子どもも可哀想に」
スタッフ1「仕掛けてるガキは、何者なんですか?」
スタッフ2「ただの使いだ。負け額返すために駒になってるだけだろ」
スタッフ2「本命はほら。奥に居る白人。あの子もリスペクトしてるらしくて、それで変な日本語で接しているとか」
スタッフ1「・・・・・・まさか、海外マフィアとか?」
スタッフ2「わからん。ただ、あいつらはこう呼んで居た」

『ラシェル・オンドリィ』

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