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初めての侵略

人類は恒星間航行の技術を手に入れたばかりで、地球によく似た環境で生物の住む惑星を発見し、手つかずの新天地とばかりに太陽系外に初めての大規模な移住が始まった。その星は、移住者が増えるにつれて急速に発展し、同時に地球人の都合の良いように自然が変えられて、その星にもともと住んでいたネズミに似た生物を絶滅させてしまった。彼らは道具を使い始めたばかりの進化途中の知的生命体であり、地球人が移住してこなければ、平和に暮らしていたというのが分かったのは、彼らの姿が、その星から完全に消えてからだった。

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