知的好奇心
ただ人を殺してみたかっただけだったというのが、当時未成年だった彼女の犯行動機だった。弁護士も、知的好奇心から殺人を犯しただけであり、殺意はなく、精神異常を主張して、無罪を求めた。どんな理由であれ、家族を殺された遺族は、当然、極刑を望んだが、被告は反省する素振りもなく、犯行当時の精神異常が認められ、刑務所ではなく、精神病院に収監された。彼女は病院を抜け出し、ウイルス研究所に忍び込み、厳重に保管されていた危険なウイルスを外に持ち出した。もちろん捕まったが、裁判が行われる前にそのウイルスは世界中に広まり、彼女自身と、裁判官、弁護士等、みな死んでしまっていた。