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プレゼント

「神様、お願い、彼の一番欲しいもの教えて」
「知って、どうする?」
「もちろん、彼にプレゼントするわ」
「どうしても、知りたいかい?」
「神様でしょ、ケチらないでよ」
「彼が欲しいのは、君の死だ。好きでもないのに付きまとってくる、うざい君の死だよ」
「本当? 彼が私の死を一番望んでいるの?」
「神が嘘を言うとでも」
「じゃ、私が死んだら、彼への最高のプレゼントになるのかしら。泣いて喜んでくれるかしら」
「たぶん、君のために泣いてくれるぐらいはしてくれるだろう」
「それは、素敵。最高ね」

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