子供を寝かせつける
私は子どもをベットに寝かせつけようとしていた。
「ほら、もう寝る時間だから、おやすみ」
「ママ、もう私を殺さないよね」
「は? なに言ってるの?」
「忘れちゃった、ママ? 私が生まれる前、冴子って女とお父さんを取り合ったでしょ? あなたはちゃんとあの人の妻に収まったけど、私は生まれ変わってあなたとあの人の子供になったの。これって、すごい復讐だと思わない?」
「だ、誰から、そんなことを言えと言われたの?」
「別に誰かに言わされてるわけじゃないんだけど。あなたが、私の遺体をどこに埋めて処分したか言わないと信じない?」
「な、何を言ってるの、もう、早くおやすみなさいっ!」
「ちょ、ママ、苦しいって!」
「ママを困らせるようなことを言う悪い子は、永遠にやすんでいなさい!」


