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ある日のハロウィン日記 番外編

ここは聖十郎様のおうちの畑。畑には今日もたくさんのお野菜が、気持ちよさそうに育ってます。そんな畑の一角では

『今日はかぼちゃがつやつやなのです!』
『収穫するなのです!』
『さっそく何個か追熟魔法かけてもらうなのです!』
『リンゴもいい出来なのです!』
『こっちも収穫するなのです!』
『さっそくのんちゃんにあげるなのです!』
『『『『『『賛成なのです!わーっ』』』』』』

今日も元気な家妖精さんたちが、のんちゃん目掛けて飛んでいきます。

『『『のんちゃーんっ』』』
『『『おみやげなのですっ』』』

「ほああっかぼちゃしゃん!りんごしゃん!しゃべっちゃ!」
すごい!この世界のかぼちゃさん達は空飛んでお話するの?
『『『え?』』』
『『『なんのことです?』』』
『のん、違う違う。よく見なさい。家妖精たちだよ』
「ありゃ?ほんちょだ。びっくりちた」
家妖精さんたち見えなかったよ。

『美味しそうにできたなのです』
『ご主人様、追熟魔法かけてほしいなのです』

『ああ、なるほどね。追熟した方が甘くなるからね』ぽわっ『ほら、出来たよ』

『ありがとうなのです!』
『のんちゃん何食べたいです?』
『リクエスト聞くです!』
「ほあ?」
かぼちゃさん?何がいいかな?って考えてたらポメちゃんが

『きゃんきゃんっ』
「ポメちゃん、しょーだね。はりょいんあっちゃね」
『きゃんきゃん』
『のんちゃん、ハロウィンだよって言われてるけど、ハロウィンってなぁに?』
「う?」
『きゃん?』
ねぇねにハロウィンって何?って聞かれちゃいました。何?って言われると?
「えっちょ?かしょうちて、トリックオアトリートいっちぇ、おかちもりゃって、かぼちゃにょおばけかじゃって、かぼちゃたべりゅ?」
『きゅうん?』
そんな感じだよね?

『ごめんね、さっぱり分からないわ』
「うにゅ⋯」
『くぅん⋯』
伝わらなかったね。

『大丈夫だよ!』スパーンッ
『それについては私らが代々聞いてるよ!』
「ママ!」
『きゃんっ!』
襖を勢いよく開けてママが登場しました!

『始祖様から伝わってるからね!主じゃ仮装させても、ちっとも面白くないからさ、最近はかぼちゃ料理食べるだけだったけど、今年は違うよ!のんがいるからね!』ひょいっ
ママがのんちゃんをひょいっ抱き上げます。

『面白くなくて悪かったね』ぶす
『ぴよぴよぴよ~(ハロウィンってあれだよね?誠一郎がいた国の収穫祭だっけ?)』
『おや、陽葵は知ってたんだねぇ』
『ぴよぴよ~(うん。張り切って仮装して、かぼちゃ料理作ってたし~。かぼちゃなら、ほら)』
カカカカカカッ
『ぴよ~(ジャック・オー・ランタンは僕が作らされてたんだよ)』
そう言って、ひまちゃんは、クチバシで突っついてあっという間にかぼちゃのお化けさんを作っちゃいました。

『こりゃ見事だねぇ。チビたち!見たね!』ビシッ
『はいなのです!』
『ジャック・オー・ランタン用のかぼちゃ持って来るです!』
『一緒に作るですーっ!』
『ぴよ~?ぴよ~(ええ?決定なの?まあいっか~)』
「ふおお?」
何なに?

『さあ!気合い入れてくよ!衣装も作らないとね!料理もだよ!』
『『『はいなのです!』』』
『『『ものども、であえであえーっです!』』』
『『『今こそ一致団結の時!です!』』』
『『『がんばるです!』』』
『『『『『おー!なのです!』』』』』

『『『ぎゃーっ』』』
『なに?どうしたの?』
『なぜ僕らは襲われてるのですか?』
『きゃははは!やめてくすぐったいよ~』
「うわあ?」
なんかすごいことに?
『なぁに?騒がしいわね?』
『神樹の精、いや、そこらじゅうで採寸してるだけだ』
『ふうん?』

「あわわわ」
『きゅう~ん』
なんかすごいことになって来ちゃった?

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お読みいただきありがとうございます。ハロウィン終わっちゃうのに終わらない!なぜだ~

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