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560 「ぱわーあっぴゅ!」『『あっぷ!』』

みんなが天界のおばあちゃんからのお土産で
「ぱわーあっぴゅ!」しゃきーんっ!
ぴゅいきゅい『『あっぷ!』』しゃきーんっ!
した翌日。サーヤとモモとスイが仲良くパワーアップのポーズをとっている。

『モモとスイは久しぶりにサーヤとお揃いで嬉しそうだな。サーヤも揃って三つ子みたいだぞ』
「えへへ~♪」
ぴゅいきゅい『『おとうしゃんも、はい、ぽーじゅ!』』しゃきーんっ
「ぽーじゅ♪」しゃきーんっ
『いや、我は遠慮しておこう』
ぴゅいきゅい『『ええ~』』
「ぶー」
ノリ悪いよ~

『あらあらまあまあ、短いお手々と、ぽっこりお腹具合いがそっくりね』
『『凛さん、そこが可愛いのですわ♪』』
『ポンポコリンにゃ!ぽってりおしりとふりふりしっぽもかわいいにゃ!』
きゅるる『今日のサーヤの衣装は薄紫色のドラゴンのロンパース。ちゃんとフード付き。もちろん長靴もドラゴンの足風』
きゅるるん『『『モモとスイのいろまぜたら~♪』』』
きゅるるん『『『『むらさきになった~♪』』』』
『あらあらまあまあ、すごいわね。色まで混ぜ始めたのね。紫とサーヤの銀色は相性がいいしね。かわいいわ』

「おしょりょい♪わ~い♪」
お手々つないでくるくる♪
ぴゅいきゅい『『おそろい♪わ~い♪』』
バンザイしてくるくる♪

『お、準備万端だな?』
モモとスイと、にこにこしてるアルコン様の周りをクルクルしてたら、おいちゃんが畑から帰ってきました。今日も空飛ぶ畳の上は収穫したお野菜がたくさん!それと

『こっちも準備できたよ』
『ほら、こっちもかわいいだろ?』
『オレンジと黄色のドラゴンの出来上がりだよ』
おかみさんたちがいい仕事したね!ってめちゃくちゃ満足なお顔してます。
空飛ぶ畳の上にはお野菜だけじゃなくて

『サーヤちゃんたち、わたちとおそろいなんだな!』ぴょこん!
「あ~なずなちゃんみょ!」
ぴゅいきゅい『『おそろい~♪』』
「『『『わ~い♪』』』」
なずなちゃんはオレンジドラゴンだ~♪
今度はなずなちゃんも一緒にくるくる~♪


『『あ~ん♪可愛いですわぁ♪』』ぎゅう
『癒しにゃ~』
『アイナちゃんとリノちゃんはぁ、ジー二様の代わりに撮影しなきゃいけないの忘れてないかしらぁ?』
アイナ様たちが抱き合ってサーヤたちのクルクルを見てると、結葉様のツッコミが!
『『大丈夫ですわ!』』
『ジーニ様が自動追尾のやり方教えてくれたのにゃ!』
『そうなのぉ?ジーニ様ったら必死ねぇ』
ジーニ様、ちゃんと手を回してた!


『な、なんでオイラまで』
『兄ちゃんも行くだよ!小鬼ちゃんたちもかわいいだよ!』
『『『は、はずかしぃ』』』もじもじ

「うにゅ?」
なんか畳の上でわちゃわちゃしてる?
『ちいにいちゃんが、みんなをせっとくしてるだよ』
何を?
ぴゅいきゅい『『あっ!みんなおそろい~♪』』パタパタ
モモとスイがパタパタ飛び上がって見てくれました。

『はずかしいっておりてこないだよ。おそろいうれしいのに、おかしいんだな?』こてん
「あい。おかちい」こくん
ぴゅいきゅい『『おかちいね』』パタパタ
四人で不思議がってると

『ほらほら、せっかく可愛く出来たんだから』
『そうだよ。ほら、降りた降りた!』
『さあ!オレンジドラゴンと黄色ドラゴンの仲間入りだよ』
『ああっ待ってなんだな』
『『『は、恥ずかしいぃ』』』かああっ
『兄ちゃんもツムちゃんも可愛いから大丈夫なんだな』
おかみさんたちが、空飛ぶ畳からオレンジドラゴンのぽぽちゃんたちと、黄色ドラゴンの小鬼ちゃんたちを下ろしてくれました。

「みんにゃおしょりょい♪」
『あらあらまあまあ、小さなドラゴンさんだらけね。かわいいわ』
でも、何でぽぽちゃんと小鬼ちゃんたちお顔隠してるのかな?

『ツム達はまだ慣れないみたいだな』
そうなの?

『はやく慣れとくれ』
『まだまだ着せたい服があるからね』
『かわいいんだから楽しみゃいいんだよ。ぽぽちゃんもね』
おかみさんたちの言うとおりだよ!

『うう···が、がんばるだ』
『『『ぅ、ぅん』』』
『いや、頑張るもんでもないような···』ぽりぽり
そうだよ、頑張らなくてもかわいいよ?
『いや、そういう意味でも···まあ、いいか』
なんですか?おいちゃん、そのお顔は?

『そういや、ハクたちは?』
『あらあらまあまあ、それがね?』
きゅるる『みんなして神様たちと森に行ってる』
『へえ?じゃあ、なんでサーヤとモモとスイはここにいるんだ?』
「う?わかんにゃい」こてん
ぴゅいきゅい『『なんでだろね?』』こてん
サーヤたちもよく分からないんだよ

『ああ、それはな、この三人だけは、元から全属性持ちだからだ』
「うにゅ?」
ぴゅいきゅい『『おとうしゃん?』』
『へ?アルコン様、どういうことだ?』
みんなわけが分かりません。

しゅんっ
『それはですね、昨日の天界の凛からの料理で色々進化したりしてましてね?新しい能力の確認をしているのですよ』
すごいタイミングでバートさんがどこからか転移してきました。
それで、今、みんなが何をしているのか教えてくれたけど

「さーやちゃちは?」
しなくていいの?
ぴゅいきゅい『『いいの?』』
『ふふ。かわいいドラゴンさんがたくさんですね』ヒョイっ
「みんにゃ、どりゃごんしゃん♪」
ぴゅいきゅい『『おそろい~♪』』
バートさんがサーヤとモモとスイをまとめて抱っこしてくれました。

「ちかりゃもち~」ペちぺち
ぴゅいきゅい『『しゅごいね~』』ペちペち
バートさんの腕を三人でぺちぺち
『そうですか?貴方々がまだ小さいからですよ』にこにこ
そんなことないと思う~

『それで?なんでなんだ?』
おいちゃんが話を元に戻したよ

『ああ、元から全属性使えることが分かってますからね。属性検査が必要ないからですよ。あとで、どの位力が強くなったかは見ますがね。それから、お仕事を休みたがらない子グモやポポやツムたちは後にしたんです。気にしなくていいのに気にしそうですからね』
『なるほどな』
たしかに、ぽぽちゃんたち気にしそうだね

『それで、こちらは体力測定を先にしようと思って私だけ戻ってきたのですよ』
『『『『『体力測定?』』』』』
『はい。そうですよ』
「うにゅ?」
何それ?

『そういや、私らも昨日体の中が熱かったね』
『うん。体力と魔力が上がった感じがしたね』
『旦那たちも言ってたよ』
おかみさんたちが口々に言うと

『そうでしょうね。私たちでさえ感じましたから』ふぅ···

『え?バートさんたちもか?』
『ええ。きっと天界でもすごいことになっていると思いますよ。ええ、それはそれはすごいことに』ちら

『ああ~』
『そうだな』
『『お、恐ろしいですわ』』ぶるぶる
『想像したくにゃいけど、できちゃうにゃ』
『『『確かにね』』』うんうん
きゅるる『本家の凛さん、すごそう』うんうん

「うにゅ?」
天界のおばあちゃんがどうしたのかな?

『あらあらまあまあ?おほほほほ』
おばあちゃん?

『でもよ、なんでそんなことになったんだ?』

『そうですね、皆さんは仙桃、橘、杏と聞いてどう思いますか?』
バードさんの突然の問いに

『仙桃と橘といえば、一口食せばたちまち病や傷が治り、二口食せば若返り、三口食せば不老長寿になるというあれか?』
アルコン様が答える。が···

『え?それって伝説の果物だよな?こっちにもあるのか?』
『あるんですよ。天界に』
『天界に?じゃあ、俺たちに関係は無い⋯⋯あ?』
仙桃は桃、橘は蜜柑、それに杏って
『ま、まさか?』
昨日のデザート···

『そのまさかですよ。しかも、凛さんの料理スキルと、薬膳知識により効果倍増です。あ、不老長寿はないと思いますけどね?子どもたちの成長がこのまま止まったら困りますし。かわいいですけどね』ふっ

『『『『『え、えええええ~!?』』』』』
とんでもないやらかしに、みんなが驚愕する中

『あらぁ、天界の凛もやらかしちゃったのねぇ?』うふ
『そういうことです。流石としか言いようがありませんね』
『まあ、私は寿命が伸びるのも若返るのも、強くなるのも、嬉しいからいいんじゃないかしらぁ?』
『そうですか?それは良かった』
『うふふ♪』
『ふふふ···』
結葉もバートさん、そんな呑気な···

『食べてしまったものは仕方ないですし、まあ、強くなる分にはいいですからね』にこ
「うにゅ」
まあ、そうかな?

『なので、今からサーヤたちには運動をしてもらいます』にこ
「ふにゅ?」
ぴゅいきゅい『『うんどう?』』
『『『なんでなんだな?』』』
『『『さ、さぁ?』』』
なんで運動なのかも分からないけど、何をするのかも分からないね?

『···バートさん、楽しそうだな』
『楽しそう、ではなく、楽しんでるだろ』

『ふふふ』

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お読みいただきありがとうございます。おまたせしてすみません。
お気に入り登録などありがとうございます。

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