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第34話 祝福

う~ん?どういうこと?ひよこさんの他にも封印されてる子がいるのかな?

「ぴよちゃん、わかりゅ?」
『ぴよ~ぴよぴよ?ぴよ~(ん~多分、ポチとタマのことじゃないかな~?とっても長生きする種族だから~あとはぴーちゃんお兄ちゃんかな~?)』
「ぽち、たま、ぴーちゃん⋯」
ちょっとひどいと思う⋯

『どんな子なんだい?』
ママが聞いてくれます。名前からして犬とか猫とか?でもぴーちゃんは、また鳥さん?

『ぴよ~ぴよぴよ(ポチとタマはとっても仲良しでいつも一緒なんだ。ぴーちゃんお兄ちゃんは、ぼくに飛び方教えてくれたんだ~)』

「しょっか~」
うん。嬉しそうに教えてくれたからいい子たちなんだぴろな。でもぴーちゃんが鳥さんかな?って位しか分からないね。
『そうだねぇ。あとは信じられない位長生きのものって位だねぇ』
『そうね』
『う~ん、嫌な予感がするな』
〖あはは。その内押しかけてきそうだね~〗
そうなの?楽しみ~♪

〖さて、じゃあ、掛け軸もそろそろラストかな?それにしても最初の軽い挨拶の大きな字意外、この細々したのが字だったとはね~模様かと思ったよ。一文字で多いと四文字くらい含んだりしてるんだね〗
「しょれ、かんじ。しょれじたいに、いみありゅの」
〖へ~面白いね~〗
「しょうだね」
そっか、漢字を知らない人からしたら面白いかもね。
そんでもって、漢字のおかげで、ここに入り切ったんだよ。普通、掛け軸なんかにしないよ?こんな長い手紙。さて⋯

「「まあ、みんな可愛い奴らだから、仲良くしてやってくれな!そんで、幸せにしてやってくれ!」」

「あい!」
仲良くするよ!
『ぴよ~(もう仲良しだよね~)』
「ね~♪」
だから、大丈夫!

「「まあさ、使えるか分からないが当面困らない位の金とかも用意してあるから、後で見てくれ。ピヨ助、隠し部屋に案内してやってくれな」」
『ぴよ~(まかせて~)』
「ほえ?」
隠し部屋?何それ、ここ忍者屋敷!?

「「まあ、長々と書いちまったが、俺の子孫たち。お前らも幸せにな!つまらんもんに縛られるな!自由に楽しめ!幸せになれ!あと、妄想を楽しめ!魔法が楽しくなるぞ!その辺りは異世界から来た奴に学びな!きっと得意だぜ!わははははっ」」

『初代様⋯感動的なお言葉ありがとうございます。ただ、そこで止めて頂きたかった⋯』
うん。そうだよね。感動の涙も引っ込むよね。なんか残念だよね?

「「召喚されちまった奴も、どんな奴か分からんのは残念だが、この世界を楽しんでくれ。仲間を作れ!幸せになってくれ!ピヨ助たちもな」」

「セイイチロウしゃま、ありがちょ」
『ぴよ~(ありがとう~)』
幸せになるよ!

「「うん!それじゃっみんな元気でな!」」

「あい!」
『ぴよ!(うん!)』

「「なお、この掛け軸は三秒後に爆発する」」

「はい?」
『ぴゅ?(へ?)』
『『『は?』』』
〖ん?〗

「「さん、にい、いち、ドッカーン!」」

パーッ!ひゅー⋯ドッカーンッ!!

「うきゃあああっ?」
『ぴゅい~?(ええ~?)』
『『『『『うわーっ!』』』』』
〖わ~何考えてんのかなぁ?〗
うそ~っ!?ほんとに爆発した?
しばらく待つけど⋯

「ぶ、ぶじ?」
『ぴゅい~(どこも痛くない~)』
『だ、大丈夫かい?』
『な、何だったの?』
『あ、か、掛け軸は?』
〖あるね~〗
な、なんですと?

「「わははははっ!びっくりした?びっくりした?爆破なんてするわけないじゃん?やって見たかったんだよね~♪」」

「⋯もやちていいでしゅか」イラっ
『ぴゅい~?(引っ掻いていい~?)』
『『『⋯そうだね』』』
〖あはは、やめたげて~?はい、続き見て〗

え~仕方ないなぁ
「「強い光と音は無事に鳴ったか?これはピヨ助が戻ってきたことをアイツらに知らせる約束の合図だよ」」

「ほえ?」
『ぴよ?(合図?)』

「「直にアイツらもやってくる。ピヨ助、アイツらに伝えてくれ。お前たちのお陰で俺はこの世界で楽しく生きられた!感謝してる。ありがとな、大好きだぞ!もちろんピヨ助もな!」」

『ぴよ~ぴよ~(セイイチロウ~ぼくも大好きだよ~)』ぽろぽろ
「ぴよちゃん⋯」ぎゅう

「「ピヨ助、アイツらによろしくな!元気でな!」」

『ぴよ~(うんうん⋯)』ボロボロ
「ぴよちゃん⋯」ぎゅう~
『なんだいなんだい、良い奴じゃないかい』ぐすっ
『そうね。なんてふざけたヤツと思ったけどね』ずっ
『初代様⋯』うる
〖あはは、セイイチロウらしいな~〗
ありがとね。じゃあ、最後!

「「俺の子孫、賑やかになると思うがコイツらのこと、よろしくな!今度こそ終わりだ!じゃあな!お前らに祝福を!!」」

ぱああああっ

「ふわああああっ」
キラキラ~
『ぴよ~(セイイロウの聖魔法だ~)』
〖うん。最後に君たちに保護⋯ううん、加護に近いかな?祝福をくれたんだね〗
「しょっか~」
『ふんっやってくれるじゃないかい』
『ほんとね~』
『初代様、ありがとうございます』
おふざけが多かったのは照れ隠しだったのかな?
「いいちと」
『ぴよ~(うん。いいやつだよ~)』

こうして無事に?掛け軸という名のお手紙を読み終えたのでした。でも
「ちゅかれた」
精神的に
〖うん。お疲れ様。頑張ったね~〗よしよし

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お読みいただきありがとうございます。

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