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第32話 衝撃の⋯!

黄色いまん丸もふもふなひよこさんは、次の召喚者⋯つまり、私のために長い間、掛け軸の中に封印されてたらしいです。

『ぴよぴよぴよ~(そのおかげで君みたいな可愛い子に会えたから嬉しいよ~)』
「ほんちょ?」
『ぴゅ!ぴよぴよぴよ~(うん!だってセイイチロウはいいヤツだけど、かわいくないもん)』すり
「しょっか~」
可愛いもの好きなのかな?

〖それで?セイイチロウの力を君に封印したっていうのは?〗
神様が中々本題に戻らない私たちの会話に入ってきました。

「あっ」
そうでした。
『ぴゅい~(ごめ~ん)』

じゃあ、いくよ~。すーはー

「「まあ、全部というか、ここに来て俺が習得したり、編み出したりした魔法の全種類を俺から分けて渡したんだ。ピヨ助のおでこに触れてみ?」」

「ふえ?おでこ?」
『ぴよ~(さわって~)』
「あい」
おでこ?ぴと

ぱーっ

「ほぇええ?」
〖おやまあ〗
『なんだいこれ?』
『紋章⋯かしら?』
おでこに青く光る模様?

『ぴよ?ぴよぴよぴよ~(見えた?そしたら、そこにおでこ合わせて~)』
「あい」
おでことおでこをこっつんこ

すると

ぱ~あああ

また光った、と思ったら触れ合ったおでこから

「ふおおお」
なんかたくさん流れ込んでくる~ぅぅ

『ぴよぴよ~(あとちょっと頑張って~)』
「あい」
がんばる~

すー⋯

あ、終わりそう?
「おわっちゃ?」
『ぴよ。ぴよ~(うん。譲渡完了だよ~)』

なんかぽかぽかしてる?

〖大丈夫?気持ち悪いとかないかい?〗
『嬢ちゃん?』
『大丈夫?』

「あい」
けっこうボーッとしてたみたいで、みんなが心配そうに顔を覗き込んでました。
もちろん目を開けたら⋯

『『『大丈夫ですー?』』』
『『『痛いとこないですー?』』』

「ほあああっ」
〖おっと〗ぽすんっ

家妖精さんたちのどアップ!

〖くすくす。大丈夫そうだね〗
「あい」
あ~びっくりした

『チビたち、近すぎだよ』はぁ
『『『だってですー』』』
『『『心配だったですー』』』
そうだよね
「ありがちょ。だいじぶ」にぱ
『『『はいですーっ』』』
『『『良かったですーっ』』』
うんうん。可愛いな~

『ぴよぴよ~(これでセイイチロウが使ってた魔法は全部使えるはずだよ~)』すり
「あい。ありがちょ」

さて、続き続き。すーはー

「「無事に渡せたようだな。まあ、レベルは低い状態だからな、そこは自分でレベル上げしてくれ。それから、何度も言うが魔法はイメージだ!妄想力だ!合わせ技だろうが、新技だろうが、妄想さえあれば可能性は無限大だ!わははははっ」」

「にゃんか、わははははっのとき、ポージュとか、とってしょう」
『ぴよ~ぴよぴよ~(よく分かったね~仁王立ちして腰に手を当てて、胸を反らすのがポイントとか言ってたよ~)』
「⋯やっぱち」すん
『ぴよ~ぴよ~(片腕を突き上げてもいいらしいよ~よく分からないけど~)』
「⋯しょっか~」
あははは⋯さて

「「魔法についても少し本にまとめといた。教えたい奴がいたら見せてやってもいいが、信頼出来るやつだけにしてくれ。悪用はさせたくないからな」」

そうだよね。悪用はダメ。ちらっとセイジュウロウ様を見ると
『もちろんだ。絶対に見せん』
なら安心だね。さて

「「そうそう。こいつ、俺のネーミングセンスに文句付けるんだぜ。ピヨ助、いいじゃんな?こいつ興奮すると『ぴゅい』で、落ち着いてると『ぴよ』って鳴くから『ピヨ助』にしたんだ!ピヨ太郎にしようとしたら突っついてきたんだぜ!」」

「えっちょ⋯」
なんと言いますか⋯

『ぴゅいっ!ぴゅいぴゅい~っ!(適当すぎなんだよ!ポチとタマだって泣いてたよ!)』
「ぽち、たま⋯」
『ぴゅいぴゅい~ぃ(それにぼく女の子なのに~ぃ)』しくしく

「ほえ?」
〖え?〗
『『ええ?』』
だって、『ぼく』って⋯

「〖『『『えええええ~っ!?』』』〗」
女の子ーっ!?

『ぴゅい~(え~ん)』

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