第17話 目が覚めました
本日1話目です
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んんん?なんだろ~?なんか賑やかだな~?
重たい瞼をゆっくり開けると⋯
どん!どどん!
「⋯ふやああああっ」
目の前にお顔がいっぱい!
『『『ひゃああああっですぅ』』』びたびたびた
『ぶふっ』
『おや、主人、モテモテだねぇ』
『もがっ ちがふっ』べりべりべり
『『『いやーんですーぅ』』』
え?声?
ぱちぱちっ
『あ、目を開けたみたいよ』そぉっ
『『『⋯起きた?』』』ぴょこ
『『『⋯』』』ふわふわ
えっと、女の人は誰か分からないけど
「うしゃぎしゃん、ようせいしゃん」
いてくれたんだね
『『『⋯良かった起きた』』』すりすり
『『『⋯』』』ふわふわ すりすり
「はなうしゃしゃん、ようせいしゃん、ありがちょ」
まずはお礼を言わなきゃ、助けてもらったもんね。
『『『⋯ううん』』』
『『『⋯』』』ふるふる
あれ?なんか悲しそう?
『この子たちは、自分たちのせいで君が痛い思いをしたと思って落ち込んでるんだよ』さら
目にかかる前髪を払うように髪を撫でてくれる人がいる。大っきい手⋯ほっとする。でも、今はそれより
「どーちて?」
なんで落ち込むの?みんなのおかげで助かったのに?
それでもって、もしかしてこの人が神様の言ってた
「くしゅししゃん?えっちょ、ハイエリュフしゃん?」
かな?
『え?なぜ知って?』
あれ?びっくりしてる?だって神様、頼んだみたいなこと言ってなかった?あれ?これから頼むって言ってたっけ?
『もしかして、神様に会ったのかしら?』
あ、さっきの女の人だ。
「あい。かみしゃま、あいまちた」
あ、起きた方がいいかな?よいしょっ。もぞもぞ
『起きるかい?手伝おうね。ゆっくりでいいよ。ほら、これに寄りかかりな』
『いや、俺の膝の上に』
『あん?主人、あんたロリ⋯』にやにや
『違うわ!薬師としてだなっ』
『分かった分かった。ほら、嬢ちゃん診てもらおうかね』にまぁ
『だからっ』
おお、これが手玉に取ると言うやつか?それにしても
「ふおう⋯おいりょけむんむん」
昭和風な着物に白いエプロンほっかむりさえ色っぽい。ついつい、ぽえっと見惚れちゃいます。
『おや、嬢ちゃんにはこの隠れた色香が分かるんだね?ふふ、将来が楽しみだねぇ』つい~
「ほあああ」かあああ
超色っぽく頬っぺた撫でられた~
『ママ、隠れてもないし隠してもないでしょうに⋯』
『おや?そうだったかい?』くふふ
「ほあああ」
少しつり上がった口元まで色っぽい~
『くふふ。かわいいねぇ』
『ママ、あまりからかってやるな。目覚めたばかりなんだぞ』
『ああ、そうだったよ。すまないねぇ、あんまり可愛いもんだからね。つい⋯嬢ちゃん、喉乾いてないかい?何か飲めるかい?』
「あ⋯」
そういえば⋯かわいたかも?
『お水飲むです?』
『ジュースもあるです!』
『お茶もあるです!』
わらわら
「ふわわわっ」
なんかいっぱい!あっ!さっき起きた時に目の前にたくさんいた子たちだ!あれ?みんな割烹着着て三角巾してる?ということは
「いえようしぇいしゃん?」
神様が賑やかって言ってた?
『わあっ当たりですーっ』
『家妖精なのですーっ』
『なんで知ってるです?』
『きっと神様が教えたです』
『そっかですーっ』
わらわらわらわら
「あわわわっ」
いっぱい来たーっ
『こらっ!お前たち!静かにおしっ!』ぴしゃんっ
「ひょえっ」びくうっ
わあっお色気の奥さん風な人がっ怒った!あ、あれ?角?
『『『『『ひゃああっ』』』』』びたびたびたっ
『ぶふっ』
「おお?」
薬師さんのお顔が家妖精さんまみれ?
あ、さっきのもこれかぁ
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