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第7話 話し合い

こちら本日1話目です。よろしくお願いします。

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女の子の足に薬を塗り、解けてしまった頭のタオルを取ってあげると、サラリと綺麗になった髪の毛が枕に広がった。
真っ白だった頬も赤みが刺している。
ほっとして顔にかかった髪をそっと撫でてどけてあげる。
それでもぐっすりと眠っている女の子はピクリとも動かない。
当分起きそうもないと確信した二人は、女の子から目を離すのが心配でそのまま話をすることにした。


『花うさぎと妖精たちの話しを聞いてどう思った?』
『驚いたわ。まさか森ウルフに追いかけられてたなんて』はぁっ
『ああ。俺も話を聞いてゾッとしたよ』ふぅ
二人でため息をつく⋯

『私もよ。突然あんな森に放り出されて、更に得体の知れない魔物に追いかけられるなんて、どれだけ怖い思いをしたことか⋯』なで
『本当にな。気づいて助けてくれた花うさぎたちには感謝だな。ありがとう』きゅ
『妖精たちもよね。ありがとう』
女の子の髪をなでたり、小さな手を握って、生きている温もりを確かめながら、お礼を伝える。

『『『⋯いいえ』』』
『⋯もっと早く気づけたら』
『⋯転ばなかったかもしれないのに』
『⋯くつも気づいてたら』
しゅんっと落ち込んでしまった花うさぎたち。

『それは仕方ないよ。お前たちは気づいてから直ぐに最善を尽くしてくれた。そのお陰でこの子は今ここにいるんだよ』
『その通りよ。あなた達にも危険があったのに、躊躇うことなく助けてくれた。中々できることではないわ』
手の平よりも小さい小さい花うさぎたち。一人一人では弱い彼らは、群れで協力して生きている。自分たちより大きなモノを相手にするにはいつだって命懸けなのだ。なのに、彼らは妖精たちの力を借り、自分たちの方にこの子を誘導し、みんなで姿を隠したのだ。

『⋯守らないといけないと思った』
『⋯なんでだか分からないけど』
『⋯お友達になりたいって思った』

『『『⋯』』』こくこく

花うさぎも妖精たちも、この子は特別な子だと直感したらしい。

『分かりますです!』
『かわいいです!』
『早く起きて欲しいです!』
『ママも言ってたなのです!』
『お料理たくさん作ってるです!』

家妖精たちも同じ気持ちのようだ。家妖精たちの言うママとは、この家に最初にいついた家妖精。この家のドン⋯いや、大黒柱のような存在と言えばいいのか⋯主人は私のはずなのだが⋯

まあ、彼女にも気に入られているのなら、問題はない。彼女は気に入った相手は必ずたくさんの料理でもてなすのだ。

しかし、ここまで無条件に皆を惹き付ける存在。これはもう間違いなく

『あいつの仕業だよな』ムス
『そうね。しかも、失敗したのよ⋯また(・・)』イラッ
『だよな。とっちめ⋯問い詰めてやらないとな。みんなで』ニヤ
『もちろんよ。その時はママも呼ばないとね』ニタ
『もちろんだよ』ニィ

『ママ最強なのです!』
『ママがやっつけるです!』
『私たちもやるです!』
『『『エイエイオー!』』』
『『『⋯』』』ぱちぱちぱち

不完全な状態で、とんでもない場所に放り出したアイツをみんなで問い詰めてやる!

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