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546 バートさん、お帰りなさい

もっきゅもっきゅ ごっくん

『ふふ。美味しいですか?サーヤ』
ごっくん!
「あい!おいちい!」にぱっ
『ふふ、そうですか。それは良かったです。こちらもどうですか?』
「あい!たべゆ!」
『はい。では、どうぞ。あーん』
「あ~ん」ぱくっ
もっきゅもっきゅ ごっくん!
「おいち~♪ばーとしゃんみょ、あ~ん♪」ぐさっ
『おや。私にも食べさせていただけるのですか?』
「あい!おいちーよ♪あ~ん♪」
『では、遠慮なく』ぱくっ
「おいち~?」にこにこ
『はい。サーヤからあ~んしてもらいましたからね。美味しさも倍増ですよ』なでなで
「えへ~?やっちゃあ♪」


〖ああ~っサーヤ?だめだよっ〗
〖そうよっサーヤの「あ~ん」は私のものよ~っ〗


「う?」
何か聞こえたような?
『ふふっどうしたのですか?はい。こちらもどうぞ』にこ
「あい!あ~ん」ぱくっ
もっきゅもっきゅ
「おいち~♪」にゅう~
ほっぺ落ちないように押さえなきゃ!
『ふふ、サーヤ、フライのほっぺのようにパンパンで可愛いですが、お口の周りをふきましょうね』ふきふき
「ふにゅ あいがちょ!」
『どういたしまして』にこにこ


〖ちょっとバート!無視しないでよ!?〗
〖そうよ!サーヤ~私よ~っこっち見て~っ〗


「ふにゅ?」
やっぱりなんか聞こえる?
『ふふ。サーヤは気にしなくていいのですよ』
「う?」
そう?


〖サーヤ~騙されないで~〗
〖そうよっバート!わざとサーヤにこちらが見えないようにしてるわねっ〗


「う?」
なんのことかな?
『さて?なんでしょうね?』にこにこ


〖〖むきーっ〗〗
〖⋯お父様、お母様、落ち着きましょう?〗


〖うえ~えげつないな。バートのやつ〗
『さすが腹黒大魔王⋯』
〖ふふ。さすが私の弟子ですね〗
〖『⋯なんの弟子だよ』〗じと
エル様にジト目のヴァル様と牙王様。周りはさっきかハラハラして見守ってます。


今どうなっているのかと言うと⋯ちょっと時間を戻して


『ふふ。皆さん、お久しぶりですね。医神様もお久しぶりでございます。おや?ゲンさんはどうなさいましたか?』にっこり
〖フッ。バート、よくいらっしゃいましたね。いえね?師匠が私とバートが揃った天界はどうだったのかと仰ってましてね?〗にこにこ

『い、いや?俺はバートさんとは⋯』だらだら

『そうでしたか。そう言えばサーヤもちょうど私のことを思っていてくれたようですよ。ね?サーヤ』にっこり

「あ、あう⋯」だらだら
こわこわ⋯

〖それで、質問の答えですが、いかがですか?〗にこにこ
『そうですね。こんな感じですよ。いかがです?』にっこり

『い、いや、だから⋯すまん』がくっ
「ふ、ふにゅっ」
おいちゃんっ負けた!

『サーヤも噂とは何か教えて下さらないのですか?』にこ
〖ふふ、バート、私が教えましょうか?〗にこにこ
『それは助かりますね』にっこり

「あ、あう⋯ごめしゃい」がく
『サーヤ、お前もか⋯』がくうっ
二人揃ったらこわこわが、こわこわこわこわです。ぶるぶる

〖おいおい。その辺にしといてやれよ〗
『そうだぞ。サーヤがかわいそうだろ』
「ゔぁりゅしゃまっ、がおうしゃまっ」
助けに来てくれました。神様に見えるよッ
〖いや、元から神だけどな〗
そうでしたね
『牙王様、俺は!?』
『知らん』
『そんなっ』
おいちゃんが、残念⋯

〖ふっ。仕方ありませんね。この位にしておきましょう。サーヤには〗にこ
「あ、あい」ぷるぷる
よ、良かったよ~
『俺は!?』
〖ふふふ⋯〗
『なんでだよ!?』
おいちゃん、遊ばれてるね⋯

『これはこれは、鍛治神様、神虎様、お久しぶり⋯といい程ではございませんが、本当に姿が変わられたのですね』
〖ああ。びっくりだろ?俺も若返りたかったぜ〗
『おう。バート。俺はもう牙王だからな。頼むぜ』
『かしこまりました。では改めて牙王様。お体の調子はいかがですか?』
『ああ。あだ名を付けられてから変化はねぇよ』
〖やっぱりそれでお前が来たんだな〗
『はい。主神様より使わされました。今回はあまり長居は出来ませんが』

「ふお?ばーとしゃん、またかえっちゃう?」うりゅ~
せっかく来たのに?
『ああ、すみませんサーヤ。今すぐではありませんよ。ただ、今回は数日しかいられないのです』
「しょにゃにょ?」へにょ
ちょっとしかいれないの?
『はい。ですから、しばらくサーヤを充填したいので、今みたいに抱っこさせてくださいね。ほら、可愛く下がった眉毛も元に戻しましょう』にこ なでなで
「あい」ぎゅう
コアラさんみたいにくっついててあげるね

〖ふ~ん、バートのそんな顔、久々だな。いや、シアの時よりも重症か?〗
『あ~なぁ~。シア様は半分バートに育てられたようなもんだもんな』

『私だけじゃありませんよ。皆様もではありませんか』ふっ
〖まあなぁ。あの夫婦、事ある毎にイチャイチャしてたからな。俺たちも赤ん坊のシアを風呂入れてやったりしたもんな〗
『俺たちなんかシア様に飯食べさせたりするために人化のレベル上げしたからな』
〖まあ、あの夫婦もちゃんと子育てしてましたよ。特に主神は〗
『そうですね。それで魔神様がヤキモチを焼き始めて、いちゃいちゃが始まるんですよね』はぁ
〖ん?もしかして?〗
『はい。今もいちゃいちゃしてますよ。魔神様が主導権を握ってるように見えますが』
〖ああ、実は主神が主導権を握ってるやつですね〗
『その通りです』

〖〖はぁ⋯〗〗
『シア様大変だな⋯』
『ええ。一番疲れてらっしゃいますね』

「ふお~?」
サーヤには分からないお話?
『あらあらまあまあ、ようはイル様とジーニ様が甘々のらぶらぶってことね』
「しょっか~おしゃとうだばだば?」
『そうそう。おさとうだばだばね』
『凛さん、サーヤにいらないこと教えるなよ。ん?』

「おばあちゃんっ」
『凛さんっ』
いつの間にサーヤの背中に?

『おや。凛さん、お久しぶりですね』
『ええ。バートさんもお元気そうね』
『はい。お陰様で』
『ふふ。ジーニ様たちの甘々なお話ももっと伺いたいし、あちらでお茶でもいかが?』

あちら?
「ふお?」

『バートさ~ん、こっちおいでよ~』
ぴゅいきゅい『『おかしあるよ~♪』』
『『いっしょ食べようよ~』』
『『『おいしいよ♪』』』
ハクたちが呼ぶ場所では、いつの間にかお茶会の用意が整ってます!山桜桃ちゃんや、フゥたちが用意してくれたみたいです。

『ね?行きましょう。お話の続きはあちらでゆっくりすればいいでしょう?』
『ふふ。そうですね。では行きましょうか』
「あい!」


と、言うことで、今回はおいちゃん達が作ってくれたフルーツ入りのパウンドケーキやクリームが乗ったシフォンケーキでお茶のお時間です!
おいちゃんがたくさん種類食べられるように、ちびっこたち用に小さく切ってくれました。そんな席に

『あらあらまあまあ、バートさん、サーヤを膝に乗せたままで大丈夫?』
『問題ありませんよ。ね?サーヤ。はい、こちらもどうぞ』
「あ~ん♪」おいち
「ばーとしゃんみょ、あ~ん」
『はい』ぱくり
『うん、おいしいですよ』にっこり
「あい!」
バートさんと食べさせあいっこです!おいしいね!

『あらあらまあまあ、そう?それならいいのですけど』
おばあちゃんが、若干呆れてます。

『あ~それよりさ、せめてそのスマホもどき、画面こっちに向けてやったらどうだ?』
「う?スマホ」
〖おや、師匠、こちらの映像はあちらに届いてますよ〗にっこり
『いや、それは分かってるんだけどな?』チラッ


〖ちょっと!?声だけじゃなくて僕たちの姿もサーヤに見せてよ!〗
〖そうよ!なんだか声すらろくに届いてなさそうだけど!?〗
〖お父様、お母様、そのお気持ちは分かりますが、お膝にお母様を乗せたままなのは如何なものかと⋯〗じと⋯


そう。テーブルの上にはいつも忘れ去られてるスマホもどき!天界には大きな画面!

『ふふ。仕方ないですね。せっかくサーヤといちゃいちゃしていた所を見せてあげたかったのですが?』

〖〖鬼っ!〗〗

『なんとでも。ああ、でも帰りましたら、ついうっかりあなた方の仕事を三倍に増やしてしまうかもしれませんね』にっこり

〖〖ごめんなさいっ〗〗がばっ
〖お父様、お母様⋯〗はあっ


「う?」
何かな?

『ふふ、サーヤ、ほら主神様たちですよ』くる

あっちを向いていたスマホもどきがこっちを向くと

〖〖サーヤっ〗〗
〖サーヤ、みんなも元気そうね〗

「あ~、いりゅしゃま~♪」ぶんぶん
『ジーニ様と~』
ぴゅいきゅい『『シア様もいる』』

『あらあらまあまあ、サーヤ?フォークを振り回したら危ないでしょう』
「ふあっごめしゃい」
『バートさん、ごめんなさいね』
ついおててブンブンしちゃいました。バートさんおけがない?
『大丈夫ですよ。でも、気をつけましょうね』にっこり
「あい!」
き、気をつけます。


〖サーヤ、みんなも元気そうだね〗ふわ

イル様がぽかぽかなお日様みたいに笑ってます

「あい!」
『ぼくたち元気だよ~』
『『『『『うん!』』』』』

〖ふふ。安心したよ。この間はいきなり戦闘なんかしてるから驚いちゃったよ〗
〖そうよね。私がいたらもっと楽勝だったのに!でも、みんなよく頑張ったわね〗

「『『『『『えへへ~♪』』』』』」
褒められちゃったね!

〖サーヤ、新しいお友達を紹介してくれるかしら?〗
シア様が小鬼ちゃんたちを紹介してって!

「あい!こおにちゃ!」
こっち来て!

『『『ぇ?』』』

『ほら、つむたち』ひょい
『行きましょう』ひょい
『『ここにどうぞ』』

『『『ぇぇ?』』』

フゥとクゥがひょいってつむちゃん達を抱っこして、山桜桃ちゃんと春陽くんがサーヤの前にササっと場所を作ってくれました。

〖初めまして。可愛い小鬼さんたち。僕のことはイルって呼んでね〗
〖あのねぇ、ちゃんと名乗りなさいよ。コレはこんなでも主神ね。私は魔神ジーニよ。よろしくね〗
〖私はシア。この二人の娘よ。ふふ、本当に可愛いわね〗

『つ、旋風です』
『雷電、です』
『雹、です』
『『『ょ、よろしく、お願い、します』』』ぺこ
つむちゃんたち、大緊張です。

〖ふふ、よろしくね〗
〖〖いや~ん、かわいい~♪〗〗
〖早く抱きしめたいわね〗
〖そうですね、お母様〗

『『『ぇぇ?』』』
うん。いつも通りのジーニ様たちだね。

〖ところで、バート。新しい仲間ついでに、もう天ちゃんは紹介したのかな?〗

「うにゅ?」
てんちゃん?

『ああ、すみません。忘れてました。サーヤたちに会えたことが嬉しくて、つい』にっこり

〖そ、そう?(つい?)〗
(わざとでしょ?)
(わざとですよね?)

〖私の天馬ですか?バート、またあなたの亜空間に閉じ込めたのですか?〗
『おや、閉じ込めたなど心外ですね。せっかく連れてきてあげましたのに』
〖普通に一緒に来れば良いでしょうに〗
『びっくりさせようと思ったのですよ。ただ、そのまま忘れてしまっただけです。つい』
〖そうですか⋯(うそですね)〗
(うそだよな?)
(うそだな)

なんか、神様たちの裏の声が聞こえたような?

『まあ、せっかく思い出せましたので、今お出ししますね』にっこり ぱちんっ

ぴっかー

「ふおお?」
なになに?光った?


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読みいただきありがとうございます。更新遅くてすみません。


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