吐き気
いたかさは帰ろうとする不良たちをにらみつけると彼らもいたかさを睨み返した
教室のドアを大きな音を出しながら開けると出た
いたかさはみれい、ゆめとようかを見ると言う
(お前たち大丈夫か、みれい、なにかトラブルか)と聞く
三人は後なことを考えて今は相談しなかった
ようかはいう
(いえ、いたかさ先生、大丈夫です、なにもありません)
と言って笑った
いたかさは(そうか、しかし何かあったら相談しなさい)と言った
いたかさは生徒たちから信頼されている数少ない先生であった
いたかさは去る
三人は学校をあとにすると帰った
それから時がたちいさむとみれいは2年生になった
いさむとみれいはクラスが別々になったが、いさむとみれいのクラスにはあの不良たちがいた
相変わらずいさむはちょっかいをかけられていた
いさむとみれいは冷え切った仲になっていた
まずいことに不良たちはみんなみれいの事を好きになり一体誰がみれいを落とすのかという見当違いな話題で盛り上がっていた
みれいがクラスで女子と話していると不良二人が来て言う
(よーみれいちゃん、何話してんのよ、オレたちも混ぜてよ、話そーよ)
みれいと他の女子は嫌な顔をしながら言った
(今さ、私達話してるからさまた後でね)と言う
不良二人は怒った顔をしながら言った
(なんだよーみれい、俺達とは話せないのかよー、まーいーや、みれい、後でなら話せるんだよなーじゃあ、後で話そーぜ、みれい)
と失礼にもみれいと呼んで言う
不良たちは去っていった
みれいと他の女子たちは心の底から吐き気をもようしながら言う
女子
(お前なんておよびじゃあねーんだよ、バカ野郎、みれい、大丈夫、
なんか私、吐き気してきたよ)
と言った
みんな嫌な気持ちになりながらみれいは言う
(ありがとう、まったく嫌だね、アイツら)と心底気持ち悪く思いながら言った