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続き

ククールさんは寝ぼけながらママチャリの鍵をさすとゆっくりと乗って自分のお店に行くためにこいだ

まだ、空は暗くあたりにも人や車などはほとんど出会わなかった

やがて大きな橋と美しい川が見えてくるとククールさんは止まりその景色を眺めた

朝焼けの光が川に照らされて思わず見惚れてしまうほど美しい景色が広がった

ククールさんは満足するとまたママチャリをゆっくりとこいで行った

やがて駅の近くにあるそれなりに大きなパン屋さんが見えてきた

ククールさんは(やっとついたか)と思うとママチャリから降りて止めて店のシャッターに鍵を差し込んだ

ガチャリとなるとククールさんはゆっくりとシャッターを開いていく

店のドアに鍵をさすために右のズボンのポケットに手を入れるといろいろなものが入っていたためなかなか鍵が探せなかった

しかし鍵を探しているうちにククールさんののうりに戦慄が走った

(まっまさか、俺、鍵を忘れたのか)

ククールさんの顔から一条の汗が垂れていた

ククールさんは絶望に打ちひしがれながら(クソーめんどくせーな、せっかくここまで来たのに、また、家にかえんなきゃなんねーのかよ)

と思いながらため息をついた

ククールさんは諦めてママチャリを乗ろうとすると(あっ、そーだ、せっかくだからさ一本吸うか)

そう思うとククールさんは店の前に置いてあるタバコの細長い灰皿の前までいった

ククールさんは胸のポケットからタバコとライターを取ろうとすると、店の鍵が落ちた

ククールさんは素早く鍵を拾い上げると周りを見た

さいわい誰もいなかったので心底安心した

ククールさんは(なるほど、穴があったら入りたいか、なるほどな)と思いながら何事もなくタバコに火をつけて吸った

(フゥ~やっぱり朝一番に吸うこのタバコ、うめ~な、やっばりやめらんねーよな、これ)と心の底から満足して思った

ククールさんは空をみあげると温かい朝の光が街に降り注いでいく

(いや~今日もいい天気だなー)そうククールさんは思いながらタバコを灰皿に捨てて店のドアに鍵を指して中に入っていった

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