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459 しゅっしゅっしゅ~

ぴゅいきゅい『『サーヤ~』』
『『がんばれーっ』』
モモとスイと、フライとフルーが応援してくれます。がんばるよ~

「あ~い!しゅっしゅっしゅ~♪とげとげ・だめぢゃめ~♪けばけば・だめぢゃめ~♪」
ハクが痛い痛いだめだめ~

『あらあらまあまあ⋯相変わらず言えるのは半分なのね。なぜかしら?サーヤ、チクチクもだめよ』

「あい。しゅっしゅっしゅ~♪ちくちくだめぢゃめ~♪ちょんでけ・ぷぅ~♪」
痛いの痛いの風に乗って飛んでけ~

〖いや~ん♪何今の~!かわいい~♪あ~ん、私もふ~して欲しい~♪〗
『ジーニ様、落ちついてぇ。まだ続きがあるわよぉ』

「きゅっきゅっきゅ~♪しゅべしゅべなぁ~りぇ♪ちゅりゅちゅりゅなぁ~りぇ♪」
すべすべつるつる引っかかったらハクが大変!

『あらあらまあまあ⋯サーヤ、つるつるは表だけにしなさいね。ハクが滑ったら大変よ』

「あ~い。きゅっきゅっきゅ~♪ぴかぴかなぁりぇ♪ちゅよちゅよなぁりぇ♪」
ぴかぴかになって痛いの来たら跳ね返しちゃえ~♪

〖あ~かわいい♪一生懸命な姿が健気だわ~♪〗
『ん~ハクに流れてる内容はあまり可愛くないようなぁ?』
〖それは言わないで⋯〗

「ふきふきちて~かんしぇ~い♪」
ぴかぴかなりました~♪

『わ~ぁ。僕の爪ぴかぴか~ありがとう~』ふさふさ
「えへ~♪」
わ~い!しっぽでもふもふしてもらっちゃった~♪もふもふ~♪
ぴゅいきゅい『『サーヤがんばったね』』
『『えらかったね!』』
「あいがちょ~」
モモとスイたちにもほめられちゃった~♪

『あらあらまあまあ、上手に出来たわね。よく頑張ったわね』なでなで
「えへ~♪できちゃ~?」
『おう!初めてにしちゃ上出来だ!よく頑張ったな』なでなで
「やっちゃ~♪」
いっぱいなでなでされちゃいました~♪

結局、爪を切るとこはおいちゃんにやって貰いました。爪切りが完全においちゃん仕様だったから両手でやっと持てるくらいで切るなんて、絶対
「ふぐにゅにゅにゅ⋯みゅり」
『無理ね』
『だよな』
と、言うことでサーヤとおばあちゃんは、おいちゃんが爪切りで長さを整えた後からお手伝い。頑張ったよ!

「はく~だいじぶ?」
『痛いところとかないかしら?』
おばあちゃんとハクに確認です。
『大丈夫だよ~あのねぇ、とっても気持ちよくってね、強くなった気がするよ~』
「ほんちょ?」
『うん。ほんとだよ~』
「よかっちゃ~」
ふい~おでこの汗をぐい~ってします。
『良かったわ』
おばあちゃんも一安心です。

『ハク、ちょっと歩いて確かめてみてくれ』
『分かったよ~モモとスイ立つよ~』
ぴゅいきゅい『『まってまって』』
おいちゃんに言われて立ち上がる前にちゃんと寄りかかってたモモとスイに声をかけるハク。優しいです。

『どうだ?変なとこないか?』
テッテッテっとハクが歩いて確かめると

『うん。すっごい楽だよ~どうなってるの~?なんかよく分からないけどありがとう~』
『そうか。良かった』
おいちゃんがハクのお顔をわしわしわしってなでなでします。サーヤもなでなでしたい~って思ってるところに

〖ハク、魔力を体に循環させてみてくれるかしら?〗
『どんな感じになるか教えてねぇ』
ジーニ様と結葉様がハクを覗きこみながらお願いしちゃいました。なでなでできなかった~

『いいよ~。んん~⋯あれぇ?』
ハクがなんかびっくりしてます。
「はく?」
ぴゅいきゅい『『どちたの~?』』
『『どっかいたい?』』
みんなで心配しちゃいました。

『ううん。あのね~。いつもより、ものすごく簡単にできたみたい~。あとね?今なら簡単に魔法使える気がするよ~』
「ほえ?」
そこまで違うの?

ぴゅいきゅい『『ほんと~?』』
『うん。モモとスイも、フライとフルーもやってみたら~?いつもと違うかも~?』
ええ~?みんなはブラッシングしただけだよ?

ぴゅいきゅい『『やってみる~!んんん~』』
『『ぼくたちも~!んんん~』』
ぴゅいきゅい『『あれえ?』』
『『えええ?』』
『ね~?違うよね~?』
ぴゅいきゅい『『うん』』
『『ちがう~』』
え~?なんで~?

『だからねぇ言ったでしょう?無意識って怖いわよねぇ』
〖みんな綺麗に魔力が流れてるわねぇ。あはは〗
わ~じゃあ、ホントなんだ~。ジーニ様大丈夫?お疲れ?
〖あはは。大丈夫よ~。まあ、あとはこれがどれだけ継続するかよね~。あはははは〗
え~?おめめ大丈夫?どっか変なとこ行ってるよ?

『あらあらまあまあ、サーヤ、そっとしておいてあげましょう』
『そうだな』
「あい。わかっちゃ~」
そっとしておいてあげましょう!サーヤはちゃんとできます!

『う~ん、サーヤたちが言うのは少し違う気がするんだけどなぁ』
『そうよねぇ』
『あれ?フゥ、いつからいたんだよ?』
『さっき?』
フゥとクゥが何か言ってます。あっフゥおかえり~。

『あらあらまあまあ。さあ、じゃあ、ここを片しましょう。ハクの切った爪は、まとめて捨て⋯』
『『『ちょーっと待った!』』』ドドドドドドドっ
『『『待っとくれ!』』』ドドドドドドドっ
『あらあらまあまあ?』
「ふあ?」
おばあちゃんがお片ししようとしたらドワーフさん達が砂埃を上げて突進してきました!

『フェ、フェンリルの爪だぞ!』
『しかも新種の!』
『しかも聖獣の!』
『すすす捨てるなんてとんでもない!』
『こんな貴重な素材になんてことを!』
『バチが当たるよ!』
ドワーフさん達がすごい勢いです!目が血走ってます!鼻息で爪飛んでっちゃうよ!

『あ、あらあらまあまあ?そうなの?ごめんなさいね?はい。どうぞ』
流石のおばあちゃんが勢いに押されてます。うわ~あ。

『え~?僕の爪なんて欲しいのぉ?』
『ハク、上級の魔物の素材は希少で高級な素材なんだ。だからこそ我々は人間やエルフ達に狙われやすい。特に我々は他に類のない唯一の変異種とも言える。気をつけなさい』
こちらもいつの間に来たのかギン様が現れました。
『そうなんだね~。わかったよ~』
「ほえ~」
すごいね~知らなかったよ。あれぇ?

「おやかちゃ?しょりぇ、にゃに?」
何持ってるの?しかも
『おう!これか?すげぇだろ?』ニカッ
「あ、あい。おっきい、たくしゃん」
しかさんの
『角だ!立派だろ!』
やっぱり~?両手に持つだけじゃなくて全身に持てるだけくっつけてる?背中にも頭にも⋯

『ギン様の爪を貰いたくて追いかけてたらよ、見つけたんだよ!』
『すごいんだぜ!一箇所にまとめて転がってたんだぜ!』
『それこそゴロゴロ!無造作によ!』
『もったいないよね。エルクの角だって立派な素材なんだよ!』
『しかも、人もエルフも寄り付かないこの森を生き抜いてるエルクの角だよ!』
『喉から手が出るほどの素材なんだよ!それが野ざらしでゴロゴロ!』
「しょ、しょっか~」
すごいんだね~。もったいないんだね~。

『だからよ!イヒカ様に野ざらしにしてんならくれっ!って頼んだらよ』
『あっても邪魔なだけだから全部くれるって言うんだよ!』
『太っ腹だよな!だからよ、とりあえず中でも質がいいもんを選んで持って来たんだ!』
『あとで台車持って来ないとね!まだまだ沢山あるんだよ!』
『ああ、楽しみだね~何から作ろうかね~』
『色々出来るよね~。ぐふふふ』
「へ、へ~」
そうなんだね~。ドワーフさん達がみんなでぐふぐふ笑ってる~。あれ?台車?台車なくても、
「いんべんちょりは?」
おいちゃんだけじゃなくて、ドワーフさん達も使えなかったっけ?容量こっちに来てから増えたって言ってたような?

『『『あっ』』』
『『『そうだったね⋯』』』
忘れてたんだね⋯

『おい!戻るぞ!』
『急ぐよ!』
『『おう!』』
『『あいよ!』』
ドドドドドドドっ
え~行っちゃったよ?体につけてるのしまってけばいいのにぃ

〖そのまま行ったわね〗
『もう角しか目に入ってないわねぇ』
ほんとだねぇ

『まあ、私たちからしてみれば毎年抜けて増えてくだけの物ですからね』
『もらって下さるならありがたいくらいです』
『一緒に遊べる場所が増えて嬉しいね。ぼくの天使』
『はいでしゅ!あにしゃま。だけど、かにょこはかにょこでしゅよ!』
『うんうん。分かってるよ。ぼくの天使』
『だから、かにょこは、かにょこでしゅ!』
『うんうん⋯』
お兄ちゃん、ちょっとこわこわです。でも、誰かに似てるような?

「ふあっ、しょっか~」
サーヤ、かのこちゃんのお兄ちゃんがちょっとジーニ様に見えます。何でかな?
〖え?何か言ったかしら?〗
言ってないよ。

『あらあらまあまあ、ハクの爪に鹿さんの角に、ドワーフさん達忙しいわねぇ』
『今回一番やらかしてるの親方達だよな』
『そうねぇ』
「だよにぇ~」
楽しそうだよね~。追いかけっこ。

〖『いやいやいやいや』〗
〖どう考えたってやらかしたのはサーヤたちよね〗
『そうよねぇ。イヒカたちの進化のこととかもう忘れてるんじゃないかしらぁ?』
〖有りうるわね〗
〖『はあああぁ⋯』〗

ん?ジーニ様たちどうしたのかな?大丈夫!そっとしておいてあげるよ!サーヤ覚えてた!エッヘン!

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