321章 デュエット終了
DRAZとのデュエットは終了する。所要時間は15分ほどだった。
「ミサキさん、素晴らしい歌唱力です」
「ありがとうございます」
「プロ歌手に遜色ないくらいの、素晴らしい歌声をお持ちですね」
「そんなことはありませんよ・・・・・・」
「ミサキさんをスカウトして、音楽の世界でやってもらいたいです」
前にも同じことを聞いたような。本人は気づいていないだけで、特化した才能を持っているのかもしれない。
「私は体力がありませんから・・・・・・」
移動するだけで、体重は激減する。歌手活動をすれば、命は儚くついえる。
「素晴らしい才能を持っているのに、とっても残念です」
DARZはジョークではなく、本気で残念がっていた。
「ミサキさん、お風呂に入りたいです」
「わかりました。これからお湯を入れてきます」
DARZは手をすりすりさせる。子供っぽくて、かわいらしさを感じた。
「ミサキさん、一緒に入りませんか?」
「いいですよ。一緒に入りましょう」
キイは子供さながらに、無邪気に喜んでいた。彼女の姿を見ていると、歌を披露しているときとはまるで別人だった。力を入れるところ、力を抜くところを使い分けている。
「入浴しているときに、肌に触れてみたいです」
「胸、○○以外なら、触ってもいいですよ」
胸、○○を守るのは、こだわりである。2カ所については、本当に大切にしている人以外には触られたくなかった。