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ロナウドside抵抗できない誘惑

私の懇願に、マリーは甘く喘ぎながら少し躊躇した後コクリと頷いた。私は胸を締め付ける様な喜びを感じながら、マリーから立ち上る首筋の甘い香りを舌で味わいながら、そっと首元のボタンをひとつづつ外した。

初めて見るデザインのこのドレスは、首元のボタンを幾つか外すと大きく前が開く様になっていて、私の前に美しいレースが現れた。

マリーは無粋なコルセットなどをつけておらず、ドレスに浮かび上がっていた形の良い胸は自然のものだったようだ。レース越しの美しい胸は形良く、私はゆっくりとその膨らみをレース越しに撫でた。途端にマリーは大きく息を呑んでビクッと身体を震わせた。


「…ロナウド様。わたくし何だか…じっとしていられません…。」

マリーは私の目を下から覗き込みながら青い瞳を潤ませた。私はマリーの瞳に魅入られた様になってしまった。

「あぁ、マリー。可愛い人。怖がらないで、私に任せて…。」

私は何だかこの儚げな人をなだめて、いたわってあげたくなって、その赤い甘い唇を優しく覆った。唇でプリッとした感触の良いマリーの下唇を挟んで軽く引っ張りながら、私の手はレース越しにマリーの柔らかでいて、内から弾ける様なその胸の膨らみをゆっくりと撫で回した。

時々レース越しでも感じる胸の尖りを撫でると、マリーがビクッと震えて可愛らしい。立ち上る香りもずっと濃くなっている気がした。


「マリー、…ここに触れられたのは初めてかい?」

マリーが恥ずかしそうに小さく頷くと、私はマリーのこの禁断の柔らかな膨らみに口づけたくて堪らなくなった。私がマリーの全ての初めてを奪いたかった。

「マリー、ここに口づけても良いかい?」

私が甘く囁くと、マリーは欲情を滲ませた眼差しで答えた。

「うっとりと蕩けるような口づけ…?」


マリーの仕草、吐息、甘い声、そしていたいけな淑女のアンナマリーの唇から飛び出す淫らな言葉。

私はすっかり煽られて、それこそ10代の性に目覚めたばかりのような勢いでマリーの唇から首筋、そしてレース越しに柔らかな弾力を楽しみながら、ただひたすらに愛撫に没頭していた。

私の髪を握り締めて呻くマリーの甘い喘ぎ声は、私の股間をダイレクトに刺激して、ズボンの中で昂って痛いほどだった。

その時、ガヤガヤと騎士達の騒めきが近くの塔に聞こえてきて、私達はハッと目を見合わせた。紅潮し、蕩けた表情のマリーが急に怯えた顔で音のする方を見たので、私は安心させる様に素早くボタンをはめてドレスを直した。

そして今まで感じたことの無い優しい気持ちでマリーを抱きしめると髪を撫でて言った。


「あぁ、マリー。私の可愛い人。今日から私は貴方のしもべになってしまった。私の心を生かすも殺すもマリー、貴方次第だよ。」

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