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ロナウドside私を誘う蝶

そろそろ訓練を切り上げようとしていた所にやってきたのは、巷で噂になっているジュリランド家のアンナマリー様だった。噂よりもずっと際立つ美しさのアンナマリー様はほとんどの騎士達の目を奪っていた。

アンナマリー様の胸元に可愛らしくもそこそこ大きく空いた花びら型からチラッと見える胸の柔らかな膨らみ、その谷間が、真っ赤なドレスと肌の白さのコントラストによって際立っていた。

慰問に来ている他の貴族の娘達がもっと大っぴらに胸元を見せつけていると言うのに…。シンプルな真っ赤なドレスと胸のカットワークはしばらく騎士科で伝説級の噂になった。


私はマイケルの先輩アピールにかこつけて、アンナマリー様とお近づきになった。チャンスはモノにしなければ、男ではない。しかし、どんな流れか、今庭園の東屋にアンナマリー様と二人きりだ。私は願ってもない事だが、マリー様に警戒心が無さすぎて、こちらの方が少々心配になる。

先程、歩きながらマリー様が私の手の甲を指先で撫でた時、ビリビリと背中に電気が走った。ああ、こんな事初めてだ。女遊びでは有名な私だが、なぜかマリー様の前では慎重になってしまっている。


マリー様は無邪気に薔薇の香りを嗅いで、更に美しさをきわだたせていると言うのに、私はなぜか彼女の手を握る勇気も持てない。そんな私の手を取ってマリー様は私を東屋に座らせて、何と膝の上に座って来た。

私は何が起きたのか分からなかったけれど、マリー様はうっかりアンソニーや、マイケルにする様にしてしまったと慌てて立ちあがろうとしたんだ。私は自由気ままに飛び回る、蝶の様なマリー様の腰を抱き止めて言った。

「マリー様、私に止まった蝶の様な貴方、どうか私の花の蜜を味わって行ってください。」


そう言って、ぼうっとしているマリー様の赤い唇を奪った。マリー様の唇は予想以上に甘くてしっとりと柔らかで、私はいつになくのめり込んでしまった。マリー様は怖がる様子はなく、どちらかと言うと好奇心を掻き立てられている様子で、私の舌の愛撫を楽しんでいる様子だった。時々喘ぐマリー様の小さな甘い声が私を興奮させていった。

私はマリー様の舌を味わいながら、胸元の隙間から直接柔らかな肌に触れてみた。しっとりと吸い付く様なその肌は、一度触れてしまえば止めることが出来なかった。私はマリー様の青い瞳に懇願した。

「マリー様、…いや可愛いマリー、どうか貴方のその美しい胸も可愛がらせて下さい。」

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