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432 忘れてないよ?

プリンを仲良く?食べたその少しあとのこと⋯

『はう~』
へなへなへな~
「う?」
光の精霊王様?どうしたの?どうして地面にぺちょん?

『あ~、光のお姉様、しっかりなさって?』
『う~ん。こう来たか~なのにゃ~』
『結局、こうなるのですのね?』
『にゃ~ぁ、絡め技で来るとは、サーヤちゃんやるにゃ~なのにゃ』

「うにゅ?」こてんっ
アイナ様とニャーニャにゃんは何を言ってるのかな?


何があったかと言うと、光の精霊王様がプリンを食べ終わったあと、結葉様が

『それじゃあ、サーヤ?』
「あい?」
『今ならみんな揃ってるし、始めましょうかぁ?お・な・ま・え♪』
「ふあっ」
そうでした!じゃなくて~
「あい」ビシッ!
敬礼!ふ~。あぶないあぶない~

『サーヤ?また忘れちゃってたでしょお? 』じぃ~
「う?」ふい~
なんのことかな~?そんな見ちゃいや~
『サーヤぁ?』じぃ~
「しょ、しょんにゃこちょにゃいじょ」どきどきどきどき
結葉様のお顔が見られません。
『うふふ~。どうしたのぉ?サーヤ?最後おかしな言葉になっちゃってるわよぉ?私の目を見てもう一度言ってみてぇ?』にこにこ
「う、うぎゅう~。ご、ごめしゃい」ぺこり。
いえません。
『うふふ~。やっぱりぃ』くすくす
「うにゅ~」
結葉様がいじめる~

『うふふ。それじゃあ~、いつもの通り、サーヤはクゥのお膝の上ねぇ。はぁい。クゥ』ひょいっ
「う?」
『は、はい。分かりました』
言われるままサーヤを受け取ったクゥ。サーヤは名付けの時の定位置、クゥのお膝です。

『凛はぁ(面白そうだから)フゥのお膝ねぇ。あっミアもね』ひょいひょいっ
『へ?は、はい』
『あらあらまあまあ?フゥよろしくね?』
『よろしく』ぴっ!
『は、はい。分かりました?』
フゥはよく分からないまま、おばあちゃんを抱っこです。おばあちゃんは編みぐるみ仲間のミアちゃんをだっこです。
それより、なんか、声には出ない声を聞いたような?
『うふふ。サーヤ、気のせいよぉ』
「うにゅ~?」
そうかな?

こそこそっ
『気のせいじゃないよな?』
『気のせいじゃないわよね』
クゥとフゥもやっぱりそう思うよね?

『あらあらまあまあ』
『きっと気のせい』
おばあちゃん、ミアちゃん?お顔ニヤニヤだよね?編みぐるみなのになんか分かるよ?

『うふふ。ゲンはぁ、サーヤの隣ねぇ。解説が必要よねぇ』
『お、おう?』
おいちゃんも、しっかり誘導されてます。

『それでぇ、主役の光ちゃんはぁ、サーヤたちの正面ねぇ』
『は、はい?分かりましたわ』
光の精霊王様も、訳が分からないまま誘導されてます。

『うふふ。アイナとニャーニャは光ちゃんのそばねぇ。あ、アルとアウルも一緒がいいかしらぁ』
『分かりましたわ。ですが⋯』
『にゃんで、スライムさんたちも一緒にゃ?』
ぷるん『それは、私たちが聞きたい』
ぷるるん『その通り』
サーヤも聞きたい。
『サーヤ、それはきっとな?』
『皆同じこと思ったと思うわよ?』
「うにゅ?」
クゥとフゥの言葉に周りを見渡すと、みんなが『うんうん』ってしてました。
やっぱり、結葉様は、ふしぎせいぶつ。

『うふふ。後でわかるわよぉ』
結葉様だけが、うふふってしてるけどぉ
ぷるん『せめて当事者には』
ぷるるん『説明して欲しい』
だよねぇ?

『うふふ。あとのみんなは好きなところで見学すればいいわよねぇ。じゃあ、始めましょうかぁ』ぽんぽんぽんっ♪
「あ、あい」
『『は、はい』』
なんか、楽しそうにサーヤと、フゥとクゥの肩をぽんぽんしてったけど、結局
「おちえちぇくりぇにゃい」
『そうね』
『何も教えてくれなかったな』
ぷるるん『『ひどい⋯』』
アウルとアル、かわいそう。しくしく

『でもなぁ』
『そうなのよね』
ぷるん『結葉様だから』
ぷるるん『仕方ない』
やっぱり?当事者のアウルとアルまで早々に諦めちゃいました。

『あらあらまあまあ。結葉様の印象って⋯』
『仕方ない』
『皆さん、さすがですわ』
『結葉様のこと、分かってきてるにゃ』
『お母様、やはりこちらでもやりたい放題でしたのね⋯』
みんな言い放題だね⋯


『ま、まあ、じゃあ始めるか』
『そ、そうね。もうお名前決まってるんだっけ?』
クゥとフゥがサーヤのお顔を覗き込んで聞いてきました。
「う?」
さっき一応、話聞いてたんだね?固まってたみたいなのに。
『『なんのことかな?』』にこっ
な、なんでもないよ?そうだ、お名前だよね?

「おにゃまえ、いちお?」
ね?おいちゃん
『候補は出てるぞ。ただ、気に入ってもらえなかったら』
「やりなおち」
『だな』
何せ候補一つだから~
『『そ、そう』』
そうなんだよ~

『⋯ついでに調べたんだよね?』
『確かに。月花のついでに調べたと言ってましたね』
『わはは!言ってた言ってた!』
だいちゃん、みーちゃん、はーちゃん、そういうことは言っちゃいけないんだよ

『つ、ついで⋯』がくぅ
ほ、ほらぁ。落ち込んじゃったよ~
『お、お姉様、大丈夫ですわ。ついでだなんて、そんなことございませんわ』
『そ、そうにゃ!サーヤちゃんとゲンさんが今から説明してくれるはずにゃ!』
『ですわよね?』ぐりんっ
『にゃよね?』ぐりんっ
面倒くさくなりますから、お話を合わせて下さいませ!
そうにゃ!めんどくさいにゃ!

「ふぇ?」
なんか、すっごい目で訴えられてる!?
『お、おう。そうだぞ』
そ、そうだよ、ね!ね!

『本当ですの?ぐすっ』
あ~泣いちゃってる~!
「あ、あい」
『も、もちろんだよ。な?』
「も、もちりょん」
もう!だいちゃんたち、後でお話だよ!
『『『え~』』』
え~じゃありません!

『⋯分かりましたわ。よろしくお願い致しますわ。ぐすっ』
「あい」
『わかったよ』
光の精霊王様のお名前は~

「りにょ」
どうですか?

『りにょ?』
光の精霊王様、首ひねっちゃいました。違うの~
『サーヤ、もう一度、ちゃんと言おうな』
おいちゃん、分かってるの~
「んみゅ~ぅ、り~~の!」
言えたよ!ふんすっ!
『まあ、いっか?リノだな。リ・ノ』
おいちゃん、ありがとうございます。

『リノ、ですか?』
「あい。り…の、どうでしゅか?」
『え、ええ。かわいいお名前ですわ』
でしょ?あれ~?でも困ってる?眉毛へにょ?
『サーヤ、説明してやらないと分からないだろ?』
「う?」
そうでちた。
「あにょにぇ、ひかり、にゃにょ!」
ほら!これで大丈夫!
『光、ですか?』
そうだよ!光!
『は~ぁ。サーヤ、端折りすぎだ』
「うにゅ~?」
どして?

『ダメだな、こりゃ。あのな?実はアイナ様の名前を決める時もな、なかなかいい名前がなくてな。サーヤが俺たちが前にいた世界の違う国、ハワイって島の言葉を探してきたんだよ』
「あい」
うんうん。そうなんだ⋯
『そうなのですわ!その島の方々は自然を愛し、自然を尊び、自然の恵も厳しさも受け入れ共に生きる素晴らしい方々なのですって!』
⋯よ?アイナ様?すごい食いつき?遮られちゃいました。

『そうにゃ!ご主人のアイナは大地や、陸、それから食を得る場所という意味もあるそうにゃ。奥が深いにゃ!きっとリノにも意味があるにゃ!』
『そうですわよね?』ぐりんっ
『そうにゃよね?』ぐりんっ
『『ゲンさん!!』』ギンっ!
面倒くさくなりますから、そうと仰って下さいませ!
そうにゃ!拗らせたら面倒くさいにゃ!

『お、おう。そうだな』
うわぁ~おいちゃん、アイナ様とニャーニャにゃんの迫力に押されて、お口の横がヒクヒクしてます。
それにしても、アイナ様、よっぽどお名前気に入ってくれてるんだね~。嬉しいな~♪光の精霊王様も気に入ってくれるといいなぁ。

『なら、もう少しちゃんと説明しないと』
『そうねぇ。さっきのじゃちょっとねぇ』
『分からない』

「あい」
おいちゃんも、おばあちゃんも、ミアちゃんまで、厳しい。ぐすん。
『『まあまあ、がんばれ(って)』』なでなで
「あい」
フゥ、クゥ、ありがとう。ぐすんっ。

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お読みいただきありがとうございますm(_ _)m

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