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ある日の働き方改革日記 番外編

『んんん~よく寝たんだな』
『にいちゃん、二度目のおはようなんだな』
『ふわぁ~、おはようなんだな~』
『おはようなんだな。父ちゃん、母ちゃんもおはようなんだな』
『ああ。おはよう』
『おはよう。みんな』
『さあ、みんなと交代して働くだよ~』
『『お~!』』

先日、思わぬ形で、お昼寝というものを知ったんだな。
絹さんに半ば強引にお布団に寝かされて、あまりの気持ちよさに寝てしまっただ。起きて慌てるオイラたちに、

きゅるる『そんなに時間経ってないから、大丈夫』

と、絹さんは言ってくれただども、オイラたちは光の精霊王様が無事に皆さんと合流できたのを確認してから、慌てて畑に戻ったんだな。
だども、畑に着いてみると

『おかえりなんだな』
『そんなに慌ててどうしただ?』
『お客さんは無事に届けられただか?』
逆になんで慌ててるか聞かれただよ。

『にいちゃん、おいら、すっごくすっきりしてるだよ?』
『わたちもなんだな。たくさん、ねちゃったからじゃないだか?』
『オイラも体軽いだよ。ほんとに少ししか寝てないんだか?』

三人で絹さんに寝かされたことを言うと

『そうなんだか?』
『ほんとにそんな時間経ってないだよ』
『まあ、スッキリしたんなら良かったでねえか?』

『そうだか?なんか申し訳ないだ』
『『ないだ~』』

『何言ってるだ。いつも頑張ってるんだど?』
『誰もなんとも思わないだよ』

『そうだか?ありがとうなんだな』
『『ありがとうなんだな』』
みんな、怒る訳でもなく、むしろ子供なんだからもっと遊んでいいって言われただよ。
そのまま畑仕事をすると

『お~い。そんな速さでやってたら伸びちまうだよ?』
『気にしなくていいって言っただど?』

『『『え?なんだか?』』』
いつも通りにしてたつもりが、みんなに頑張りすぎだって言われただよ。

『無理してた訳じゃないだか?』

『ないだよ。だべな?』
『うんなんだな。いつも通りにしてただよ』
『わたちもなんだな』
三人で不思議そうにしてたら、みんなも不思議そうにしてるんだな。

『そうだか?無理すんでねぇど?』

『『『わかっただよ』』』
それから、また仕事に戻ると

『お~い!もう上がるだぞ~!』

『『『え?』』』
もうだか?

『何が『え?』だか?』
『空見てみるだよ』

『『『ええ?』』』
お日様が傾いて、いつもの仕事の終わり時間を告げてただよ。

『ええ?なんか、いつもより終わった感じがしないだよ?』
『おいらもなんだな?』
『わたちも、まだげんきなんだな?』
三人でまた首を傾げてると、

『ええ?なんでだ?』
『いつもより働いてるぐらいだど?』
『さっき言ってた昼寝とかのおかげだか?』
『だとしたら、みんな取り入れたらみんなそうなるだか?』

う~んと、考えていると、トレちゃんと、ゴラちゃんがやって来て
『ゲンさんに聞いてみるといい』わさわさ
『聞いてみたら』さわさわ
って言ってくれただよ。

『そうだべな。あとで聞いてみるだよ』
『『トレちゃん、ゴラちゃん、ありがとなんだな』』
お礼を言うと、手を振ってトレちゃんは森の中へ、ゴラちゃんは畑の周りの土に埋まっただ。サーヤちゃんたちの魔力が染みた土はとっても気持ちいいんだって言ってただよ。

その日の夕飯の時に、みんなでゲンさんに今日あったことを踏まえて、昼寝について聞いてみただよ。

『ああ。昼寝はな、仕事を効率よくするためにも良いって言われててな?俺たちがいた世界でも、職場で昼寝をするための場所と時間を設けるとこもあったな』

『へ~え、そうなんだなぁ』
やっぱり昼寝効果があったみたいなんだな。
『でも、たしかにすっきりしただよ』
『ほんとにちょっとしかねなかっただかな?』
たしかに、訳わかんないだな?気を使ってくれて、ちょっとしか寝てないって言ってくれてるでないだか?

『ああ。昼寝は、十五分から三十分位がいいって言われてるんだよ。でも、ぽぽたちにそんなに効果が出たんなら、取り入れたらいいんじゃないか?』

『そんな短い時間でいいだか?』
じゃあ、ほんとにちょっとしか寝てなかったんだな。
『そんなら毎日昼寝した方がいいだな?』
『さんせいなんだな!』
昼寝にそんな効果があるなんてびっくりなんだな。

『じゃあ、昼寝用の小屋作るか!雨降った時なんかにも使えるし、飯もゆっくり食えるしな。お前たち、昼時にはこっちに来いって言ってもなかなか来ないからな。弁当作るようにすれば、ちゃんと食うだろ?』

『『『えええ?』』』
ゲンさんがとんでもないこと言い出しただよ。
『そんな、申し訳ないだよ!』
『そうだど!畑の脇でごろ寝で大丈夫なんだな!』
『ごはんだってだいじょうぶなんだな』
みんなで断っただども

『何言ってんだ?お前たちのおかげで俺たち、飯食えてるんだぞ。その位当たり前だろ?』
『いやいやっオイラたちここにいられるだけでっ』
『『そうなんだな!』』
なんか、もうゲンさんの中で決定だったみたいなんだな。そしたら

『なんだなんだ、そういうことなら俺に任せろ!ドワーフの大工だぞ!直ぐに作ってやるぞ!そうだな、ゲンが言ってた縁側?ってやつがあるのがいいんじゃねぇか?』
『そうだな、トレちゃんやゴラちゃん、カモたちの休憩所も兼ねたらいいしな』
きゅるる『お布団と、凛さんが言ってた座布団?任せて!』
きゅるるん『『『『『『『まかせて!』』』』』』』

『『『え?え?え?』』』
な、なんかどんどん話が進んでるだ?

「おいちゃん、おうちできちゃら、さーやも、あしょびいっちぇいい?」
『おう!もちろんだぞ!でも、遊ぶだけじゃなくて、ちゃんと手伝わないとな!』
「あいっ!ぽぽちゃんちゃち、たのちみね~♪」にこにこ
『『『え、え?そ、そうだべな?』』』
「あいっ!」
サーヤちゃんはニコニコなんだな。

そんなこんなで、あっという間に、立派な小屋⋯すでに家?が完成してしまったんだな。

今は、お昼ごはんを食べたあと、かわりばんこでお昼寝することにしてるだ。もちろんお布団はふわふわなんだな。
みんな、びっくりするほど、体が違うって言ってるだよ。

「ぽぽちゃ~ん!おてちゅだい、きちゃよ~!」
サーヤちゃんも、約束通りちびっこ達みんなでお手伝いに来てくれるだよ。
みんなで日除け用の大きな帽子かぶってるだよ。オイラたちもおそろいなんだな。
だども、帽子、凛さんには必要なんだかな?ちょっと疑問なんだな。

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