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198章 危険水準体重

 体重計に乗ると、37キロと表示された。6時間勤務によって、1.7キロも痩せることとなった。心の中で、もっと太らないといけないと思った。

 鏡で自分の頬を確認。5キロも痩せたからか、げっそりとしている。満足に食事を与えられずに、餓死したときとそっくりである。

 おなか、太腿を確認。こちらについては、骨が浮き出ているように感じられた。アイドルではないのに、アイドル以上の細さとなっていた。

 餓死をしたときは、食事を与えられなかったけど、今は好きなように食べることができる。体重を増やすために、30個のおにぎり、10リットルの水を体内に取り込む。100グラム、200グラムでいいので、体重を増やしたい思いが強かった。

 体重計に乗ると、37.3キロと表示された。あれだけの飲食をしても、300グラムしか増えていなかった。短時間で大量に食べても、体重を増やすのは難しいようだ。

 腹ペコ少女の胃袋は無限ではない。暴飲暴食をすると、おなかを壊す。トイレ直行の展開は避けるためにも、これ以上の飲食は避ける必要がある。

 体力を大いに消耗したので、湯船にしっかりとつかるのは厳しい。本日はシャワーで済ませようと思った。

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