186章 家についた
ミサキは体を左右に揺さぶられる。
「ミサキさん、起きてください」
ゆっくりと目を開けると、太陽は東から昇っていることに気づく。車の中で眠っている間に、朝を迎えていたようだ。
マイは状況を簡潔に説明する。
「ミサキちゃんが睡眠をとったあと、渋滞に巻き込まれた。ここについたのは、ほんの五分前だよ」
シノブ、マイは疲れているのか、瞼はとっても重そうだった。ミサキは二人を、自宅に案内することにした。
「シノブちゃん、マイちゃん、家に泊っていこう」
シノブは弱々しい声を発する。
「ミサキちゃん、ありがとう・・・・・・」
女性は深く頭を下げる。
「今回はありがとうございました。2~3カ月後くらいに、別の依頼を出させていただきます」
ミサキ、シノブ、マイも頭を下げる。長時間の旅につかれたのか、元気は感じられなかった。