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『アメリカン・バーガー』 社長のこだわりがすごい【50点】



【あらすじ】



 恐怖の人肉ハンバーガー工場に足を踏み入れた学生たちの運命を描いたスウェーデン製コメディホラー。

 夏休みにヨーロッパを訪れ、バスツアーに参加したアメリカの学生たち。

 バスの中で大騒ぎしながらとある田舎町にたどり着いた彼らは、美味しいと評判のアメリカ風ハンバーガー店があると聞き、行ってみることに。

 ところがその店で出されるハンバーガーは、100%人間の肉を使用したものだった。

 ハンバーガー工場の従業員たちは新たな材料を調達するべく、チェーンソーを振り回して学生たちを襲いはじめる。

 仲間たちが次々と惨殺されていく中、ビッチなチアリーダーと3人のオタクたちがタッグを組んで立ち上がるが……。

 ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち 2016」上映作品。



【因幡さんの映画語り】



 おバカホラーコメディ映画。

 スプラッターシーンが多いものの、攻撃する役者の演技が下手なので、特に緊張することなく観ることができる。

 ただグロ描写には力を入れてるので、そこが苦手な人は注意だ。

 下ネタにも力を入れている。

 学生が職員に襲われるだけの単純なホラーだが、コロコロ人物視点が変わるので、70分もあるが一気に観ることができた。



 バスが山道を走っており、車内では、マッチョな男、チアリーダーな女、オタクな男、イケメンと美女など、学生たちがわいわいやっていました。

 ランチの時間になり、誰もいない道でハンバーガーを売っている男から、教師がハンバーガーを買い、生徒たちも食べます。

 アメリカン・バーガーの工場に着き、工場見学を開始しようと、社長らしき人と話します。

 チアリーダーの女性が、トイレに行きたいと、森に入っていくので、オタクな男たちが追いかけていきました。

 彼らがいないなか、社長は社員たちを呼び出し、学生たちを次々と殺していくのでした・・・。



 ベタなコメディのせいか、学生たちの名前が存在していない。

 イケメンに嫉妬して、敵の罠にかけるオタク。

 敵に追い詰められて、覚醒する教師。

 敵が出てこないのに、なぜか服が脱げていくチアリーダー。

 森の背景は美しく、職員たちもフランクだ。

 社長の異常なこだわりがオチになっている。

 無駄にアクションシーンがカッコいいのがミソだった。

 あまりの独特な世界観に、はまる人ははまるが、はまらない人はまったくはまらない映画である。

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