107章 アヤメとお別れ
ミサキの家に、アヤメのお迎えがやってきた。
「ミサキちゃん、最高に楽しかった。本当にありがとう」
「アヤメちゃんに喜んでもらえて、とってもよかった」
「ミサキちゃん、握手をしようよ」
「うん、いいよ」
ミサキ、アヤメはがっちりと握手をする。
「アヤメちゃん、アイドルの仕事に力を尽くしてね」
「うん。いろいろな人に、最高の笑顔を届けたい」
ミサキ、アヤメの二つの手は離れた。
「ミサキちゃん、またやってくるね」
「私はいつでも大歓迎だよ」
マネージャーと思われる男性は、アヤメに車に乗るように促す。アヤメは首を縦に振ったあと、車に乗り込もうとしていた。
「ミサキちゃん、本当にありがとう」
アヤメを乗せた車が発信する。ミサキはその様子を、しっかりと目に焼き付けた。