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290章 大地震

 部屋でゆっくりとしていると、建物が左右に大きく揺れた。

「地震かな」

 地震の揺れは大きく、立っていることすらままならなかった。アカネは体を浮かせることで、揺れを感じないようにした。

 先ほどの揺れからすると、震度は6~7いったレベル。阪神淡路大震災に匹敵するレベルの、揺れだ
と推察される。

 魔法で地震の震度を調べると、7.3となっていた。非常に強い揺れが、「セカンドライフの街」を襲っていることになる。

 全家庭の様子をチェックすると、一部で煙が上がっていた。放置するわけにはいかないので、魔法で鎮火をする。威力が強くなり過ぎないよう、細心の注意を払う。

 地震はすぐには終わらなかった。1分くらいだと思っていただけに、驚きを隠すことはできなかった。「セカンドライフの街」の地震は、日本とは明らかに質が異なる。

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