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297 どうする?

畑会議続行中です。残り五個どうしよう?

『ん~野菜、根菜、葉物、果物。まだまだ足りないよな~』
おいちゃんがうなります。

「むじゅかち~。くだもにょ、ぶどうは?ばななちょか、ももちょか~?きうい、さくらんぼに、なしに~」
ベリーと、みかんみたいのと、リンゴとかはあるけど、ぶどうとかバナナとかないよね?桃も美味しいよね~♪

『ぶどうはポルフェノールが取れるし、バナナはカリウムが豊富だしな。キウイはビタミンの他にも色々、桃は…美味いな』
う~ん。どれも捨て難い。

「やしゃい、ぶりょっこりー、とまちょ、ぴーまん。はもにょ、きゃべちゅ?れたしゅ?」

『ブロッコリーか。たしかに栄養あるな。ブロッコリースプラウトもサラダに使えるしなぁ。ピーマンもトマトも色々使えるよなぁ。肉詰めとかならサーヤ食べられるもんな?』

ブロッコリーは美味しい。トマトは生はちょっと~。ピーマンは肉詰めは食べられるけど、出来ればパプリカがいいなぁ。ナスとかも食べたいなぁ。

『パプリカ、ナスか。ピクルスとか漬け物も食べたいな…そうすると、白菜とか、きゅうりとかも…』
ぬか漬けも食べたいよね。

「こんしゃい、だいこん、にんじん、ごぼう、たまねぎ、ながねぎ、しょうが」
そんでやっぱり
「れんこん……きんぴりゃ、てんぷりゃ、しゅてーき、はさみあげ、にくじゅめ……」じゅるり
あのシャキシャキがたまりません。

『れんこん、好きだよな?サーヤは。普通、子だもはそんなにレンコンにハマらないとお思うんだけどな?』
「しゃきしゃき、ねばねば、りょうほう、おとく」
すりおろして、焼いても良いね~。

『お得って…でも、たしかにネバネバ食材は体にいいしな。オクラとか、自然薯とか』

ネバネバといえば
「なっとう」
普通のも、ひきわりも好きです。

『俺も納豆食いたい。けどなあ、ハクたち大丈夫か?匂いが……』
「あっ…」
動物は匂い強いと大変!
『そうなんだよな。発酵食品はめちゃくちゃ体にいいけど、匂いがなぁ。納豆、キムチ、ぬか漬け…うまいけどなぁ。サーヤの体のためにも発酵食品は増やしたいとこだけどな』
難しいね~

「『う~ん』」
悩みどこです。

『ちょっとぉ、なんか色々あげてたけどぉ』
〖私たちを置いてかないでくれる?〗
結葉様とジーニ様が呆れてました。

「ふお~」
『あっ、すまん』
ついつい。食べたいものが

〖発酵食品とはなんですか?体にいいと仰ってましたが〗
エル様、それ聞いちゃう?

『ん~ちょっと難しいんだよな。説明…』
「くしゃると、ちがうちね」
『そうなんだよな。仕組みは一緒だからなぁ』

〖では、簡単によろしくお願いします〗
うわぁ、いい笑顔です。おいちゃん、お顔大丈夫?ひくひくしてるよ?

『ん~、ヨーグルトの時にちょっと言ったけどな、目に見えない菌とかカビっていう小さい小さい生物がいてな?そいつらも、生きるためには飯が必要なわけだ』
おいちゃんが、頭ガリガリしながら説明してます。どう言ったら分かりやすいか、考えまくってますね。

『生きてるならそうよねぇ。食べないとね』
結葉様がうんうんってしてます。
分かってもらえそうかな?

『それでな、そいつらが人間が食べる食材に付くとな、やっぱりそれを食べるよな?』

〖そうですね〗
エル様も頷きます。

『そうすると、その食品を分解して、新しい物質が出来たりして、食品が変化するんだけど、その時に体に悪い物が腐敗や、カビだな。食ったら、腹下したり、吐いたり、下手したら死ぬ』

〖怖いわね〗
〖そうですね〗
ジーニ様とシア様が、眉間にしわ寄せて聞いてます。ありゃ?そっくりだ~

『対して、体にいい物が発酵。これで色んなもんができる。すでに作ったもんだと、ヨーグルトだな。あとは、パンや、酒なんかも作れる。俺たちが欲しくてたまらない味噌も発酵食品だ。ただな~問題は』バリバリ
また、頭かいてます。悩むとバリバリしちゃうよね。

〖先ほど師匠たちが仰っていた匂いですか?〗

そうなんだよね~

『そう。うまいし、体にもいいんだけど、匂いが強いものが多いんだよ』

そうそう。
「はくちゃち、おはな、きく。ちんぱい」
『そうなんだよな。ここには嗅覚が鋭いやつが多いだろ?作る過程でも、出来上がったものも、けっこう匂うからなぁ。心配だよな』

『「う~ん」』
食べられないのかな~?食べたいなぁ

『アイナがドワーフたち連れてくるんでしょ?相談してみたらどうかしらぁ?ほら、お酒とか言ってたでしょぉ?』
結葉様が、そんなこと?って感じで言います。

〖そうですね。ドワーフは酒のためなら労力は惜しみませんし、もし発酵食品が酒に合うとなれば、そちらもきっと追求するんじゃないでしょうか〗

ん?お酒に合う発酵食品?
おいちゃんと顔を見合わせて

『「チーズ(じゅ)!!!」』
同時に叫びました。やっぱり?おばあちゃんもビールとか、ワインとかと食べてました。

〖ドワーフが食いつきそうなものがあるんですね。なら、大丈夫じゃないでしょうか?〗

ほうほう。希望が見えてきた?

〖それに、ここは魔法の世界。魔法でも何とかできるんじゃない?〗
ジーニ様も言います。魔神様が言うならたしかに!

『他にも、ドワーフが夢中になりそうなものがあるなら、それを匂わせればぁ、尚のこと張り切るんじゃなぁい?これに成功したらこんなことも出来るかも?みたいなぁ?』
結葉様が悪いお顔で言います。

匂いがあって美味しいもの?おいちゃんを見ると、

『ふっふっふ⋯』
お、おいちゃん?こっちも悪い顔?

『あるじゃないか。サーヤ、お前も好きなもんだぞ?』
サーヤも好き?なんだろ?
『ヒントは煙だ』
おいちゃんのにやにやが止まりません。けむり?
『わかんないか?燻製だよ。ベーコンにソーセージ。他にも色々』ニヤリ

ベーコン、ソーセージ⋯

「ふぉぉ~ぉぉっ!」

『な?好きだろ?』
こくこくこくこく!
絶対おいしい~!!


『ね~フゥ、クゥ~』
『なぁに?』
『どうした?ハク』
『何の種植えるか話してたんだよね~?』
『⋯そうだな』
『⋯そうだったわね』
ぴゅいきゅい『『ぜんぜんちがうね~』』
『でも、サーヤのおめ目とお口』
『ものすご~いキラキラだよ』
『と、いうことは~』
『ぜったいおいしいの~』
『もうすこし、ほっとこ~』
みゃ~『さんせいにゃ~』
かわいいちびっこ達が⋯


『「ふふふふふふふ」』
あ~あ⋯

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お読みいただきありがとうございますm(*_ _)m

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