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CHAPTER3 『デッド・オア・アライヴ・主人公 学級裁判編』

──────学級裁判 開廷──────

学級裁判を開いたは良いものの、雰囲気は最悪だ。
クソ野郎は煽って来るし空気も澱んで、めーちゃんが居ないからまとまりが無い。

「あーもう、喧嘩しててもしょうがないって!まずはそれぞれ何をしてたか、言ってみてくんない?」
「フッ、それはアイツのモノマネか?お前が主人公の代わりになると?ハッ、笑える。」
「〜〜〜、だからお前は!煽ってくんな!」
「そうだよ!めーくんが居ない今、私達が何とかしないと!」
「ハッ、アイツが居なければどうにもならん癖に良く言う。」
「いい加減にしろっす!話が進まないっすよ!」
「クソっ、こんな時にめーちゃんが居れば…」
「ハッ、アイツはもうこの世に居ないのに、それでも縋るか。」
「煩い!まだめーちゃんは生きてる!きっと戻って来る!」
「──────フッ、確証も無いのにズケズケと。」
「ああ〜もう〜!!煽んなって!」

確かに彼が生きている確証など無い。
それでも、あの時。確かに鼓動を、呼吸を確かめたのだ。
生きているはずだ。
めーちゃんなら戻って来る。俺の感が言っている。
とはいえ、話がまとまらないのは困る。何とかしてまとめねば。
そんな事を考えていると、不意に──────廊下から、声が聞こえて来た。

『ちょ、ちょっと!貴方まだ起きたばかりじゃない!!まだ動いちゃダメよ!』
『───────────────』
『でも!頭の傷も脇腹の傷も塞がってないのに動いたら傷が開くわ!』
『──────が、行かなきゃ──────だよ。』
『ちょ、ちょっと、待ちなさい!!誰か、誰か止めて!』

この声は─────────!

「みのりんと、」
「─────────めー、くん?」
「いや、そんな、まさか」

バアンッ

「─────────おま、たせ。」
「────────────めーちゃん!?そんなボロボロな身体引きずって、ここまで来たの!?」
「──────だって、僕が居なきゃ、まとまらない、でしょ?」

めーちゃんはそう言って、にへらって笑った。
ボロボロの癖に、何でそこまで。

「ホントに馬鹿!何で寝ていられないんだよ!──────後で説教だからね!」
「あはは……ごめん。」
「──────ハッ、死に損ないのお出ましか。」
「──────良く言うよね、君も。」
「─────────生きていたんだネ。」
「……まぁね。さあて──────証明してみせよう。あの事件の真相を。」

そう言って彼は席に着こうとする。
流石にフラフラしていて危ないので、玲亜っちのところから椅子を借りて座らせた。

「──────さて、まず何処から話そうかな。」
「……プラネタリウム鑑賞会中からで良いんじゃ無いかナ。」
「…そうだね。僕ら4人は、各々お菓子とか飲み物とか持ち寄って僕の研究教室に集まったんだよ。そして──────」
「そして?」
「プラネタリウムを始める為に、僕は部屋の電気を消した。そこまでは良かった。」
「──────ウン。」
「突然、後ろから殴られたんだよ。かなり硬い素材だったし、石像かな。僕が殴られた後、土間中さんもおそらく殴られたんだと思う。」
「君の研究教室から、血の着いた石像は押収してるよ。わっかりにくい場所にあって見つけるの大変だったけど。」
「これかな?……うん、多分これが凶器だね。僕が気が付いた時には信条さんは居なくて、何処かに連れて行かれたんだと思うよ。」
「…誘拐?」
「うーん…多分、ちょっと違うかな。それで、僕は助けを呼びに行こうとした。でも、そこでね──────お前が現れて、僕の脇腹をナイフで刺したんだ。」
「──────ハッ、俺様がトドメを刺しに来たと?」
「──────お前が言ったんだろ。僕が気に入らないから、トドメを刺してやるって。」
「──────フン、記憶に無いな。」
『監視カメラにも残ってないので証拠にはなりませーん、無効でーす。』
「チッ……」
「──────ねぇ、それはそれとしてさ。殴った方の犯人は分かる?」
「…………」
「──────うん。………君だよね、木ノ又君。」
「──────ヘエ?」
「だって、後ろから殴られた時結構高い位置からだった。僕よりそこそこ背が高いのは君ぐらいしか居なかったからね。」
「──────土間中サンも、キミより背が高いよネ?」
「そうだけど、土間中さんと僕は1cmしか変わらないんだよ。あんな高い位置からなんて無理だ。君と僕は10cmはあるから、可能だろう。」
「──────でも、殺害した理由はどうなるんダイ?」
「それは─────────僕の、憶測でしか無いけど……君も、アイツの催眠をかけられたかしたんじゃないかな。」
「─────────。」
「……だって、君もそんなタチじゃ無いだろう?」
「─────────まあネ。ほとんどは正解だヨ。」
「ほとんど、は?」
「あぁ、そうだネ。──────僕は愛する人…信条サンの為に殺しタ。」
「──────うん。」
「信条サンに近付くキミ達が、どうしても許せなかったのかもしれないネ、僕は。それなのに──────何で、僕は彼女まで……」
「──────多分、そこが催眠のせいなんじゃないかな。君だって──────殺したくなんて、無かったんだろう。」
「──────そう、ダヨ。何で、何で僕ハ──────!」
「────────────。」

──────学級裁判 閉廷──────

「大、大、大正解〜!!信条ねれさんと、土間中エリスさんを殺したのは!!木ノ又宮氏クンでした〜!!」
「──────まぁ、この後はオシオキだろうネ。」
「木ノ又君……」
「宮っち─────────」
「大丈夫だヨ、覚悟はしていたからネ。──────あぁ、キミにこれ、あげるヨ。」
「──────これは、藁人形?」
「安心していいヨ、呪いのとかじゃ無いかラ。幸運の御守り的なヤツだヨ。」
「──────ありがとう。」
「どういたしましテ。──────じゃあネ。」
「それじゃぁ、オシオキ〜、スターート!」

──────────────────

キノマタクンがクロに決まりました。
オシオキを開始します。

『呪腕の檻 〜暗闇の檻から脱出せよ!〜
超高校級の妖術師 木ノ又 宮氏 処刑』

宮っちが、暗い暗い檻の中に閉じ込められる。
彼を閉じ込める檻の向こうには、無数の『ナニカ』が居る。
『アレ』から逃げろ、という事だろうか。そんな無謀な──────

「──────。」

宮っちは何処からか細長い針金を取り出し、解錠を図る。
刻々と、後ろから『ナニカ』がせせり出して来る。
もう時間が無い、そう思った時、鍵が開いた。

「──────開いタ。」

そして宮っちが外へ出ようとしたその時──────彼の目の前から、後ろに居るヤツと同じ『ナニカ』が、彼に襲いかかった。
宮っちが目を開いたのが一瞬見えた後、何も見えなくなった。

そして──────全てが消えた後、残ったのは宮っちだったものらしき、骨だけだった。

──────────────────

「─────────っ!?」
「いやぁ〜、呪殺ってもんもしてみたかったんだよね〜♪」
『アハハハハハ!いい気味だわ!』
「これは酷い…!」
「──────もう嫌!いつまで続くの!?」
「最初に言ったでしょ、僕らを倒すか、残り2人になるまで終わんないって。まだまだ続くからな、覚悟しておけよお前ら〜。じゃあね〜」

そう言ってモノクマは去って行った。
いつの間にかモニターも消えている。
─────────不意に、めーちゃんがふらついた。

「……ちょっと?めーちゃん?」
「──────あ、ヤバイ。何か傷開いたかも……」

フラァ〜〜
バタンッ

「めーちゃーーんーー!?」
「ちょっ、誰か、誰か医務室に〜!!」

その後、慌ただしく医務室に向かった。

──────────────────

「馬鹿!ホントに馬鹿!」
「傷が開くと言ったのに無理に出て来るんじゃ無いと言ったじゃろうが!」
「「その上熱まで出すとかホントに馬鹿じゃないの(ないっすか)!?」」
「いや、あの、本当に、ごめん……ごめんなさい……」
「頼むから、頼むから大人しく寝ててくれ。胃痛がする…」
「うん…ホントにごめんなさい…」

その後、めーちゃんは俺達に死ぬ程怒られました。
なのでしばらくは医務室にお世話になることに。

──────────────────

「─────────んんんん??」
「え?何か見えた?」
「えっとね─────────凄く、良い笑顔の土間中さんに、木ノ又君が正座させられてる……」
「……もう、何も突っ込まないぞ。」
「僕ももう何も突っ込まない……」

──────────────────

「─────────失礼するよ。」
「─────────え?天神橋、君?」
「そうだよ。─────────昼間はごめん。」
「いや、別に気にしてないけど……」
「──────あの僕はね──────」
「…………………え?」

──────────────────

──────人の心が分からぬモノと、人の願いを受け継ぎしモノ。
冥府の弾丸をも撃ち落とした木の星。
暗き鋭い瞳には何が映っていたのか──────それは彼のみぞ知る。

──────────────────

CHAPTER3 デッド・オア・アライヴ・主人公 END
残り生存者数 9名

後半戦に続く!
──────────────────

おまけ 次回予告

「──────お前は、死ぬなよ。」
「尊木君と土屋さんまで…!!」
「──────僕達まで呼んだ理由、何なんだろう。」

冥「……はぁ、3度目の学級裁判も終わり、現場は地獄の様な空気だった。ちなみに僕はあの後しこたま怒られて自室からモニターで参加してます。反省してます、はい。……ゴホン、しかし!尊木君から呼ばれて食堂に入ってみると…そこには……。……次回、『CHAPTER4 土に還るは脆き恒星 (非)日常編』。……この未来から奪還出来るかな。僕なら…いや、何でもない。それではまた。」

おまけ② 挿絵

 
挿絵

しおり