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ある日の海の日日記② 番外編

そんなこんなで、空の上。
『サーヤ、みんな、見えてきたぞ。海だ』
アルコン様が背中にいるサーヤたちに教えると

「ふああああっ!う~み~」きらきら~
『おっきいね~』
ぴゅいきゅい『『おみずいっぱいだ~』』
『『あれが海~?』』
『『『すごいね~』』』
みゃあ『はしっこがみえにゃいにゃ!』
海を初めて見るちびっ子たちも大興奮!

『どうだ?サーヤ』にやにや
〖海の色は何色かしら?〗にこにこ

「あおーっ!みどりーっ!あおばちゃんにょ、いりょーっ!」きらきらきら
すごいすごいっ青いよっキラキラだよっ青葉ちゃんと同じ色だよ!キレイだよ!

『ほっほ。そうだのぉ。青葉の色だのぉ』
『ほっほ。美しい色だの。みんなと見るからか、今日の景色は格別じゃの』
『わ、私ですか?』
『たしかに~』
『青葉の髪の毛と』
『目の色に似てるね』
『『『『『『うん!キレイ!』』』』』』
「あい!きりゃきりゃ~♪♪」
『え?え?』
きらきらだね~♪

『ふう~まず、「海は青い」はクリアかな?』
〖そうねぇ、次は「海はしょっぱいけど、楽しいもの」かしらね?〗
『 ん?そう言えば、こちらの海って、安全なのか?まあ、このメンバーなら何があっても平気か?』
どうだろね?

『そろそろ降りるぞ』
「あ~い」
『『『『『は~い』』』』』

近づいてきた砂浜には、あれ?

『お~い!』
『こっちよ~!』
『『お待ちしてました~』』

「ふあ~?」
『あ~フゥとクゥと~』
ぴゅいきゅい『『ゆすらちゃんと』』
『『春陽くんだ~』』
こっちに向かってお手手振ってくれてます。
『『『あれって?』』』
みゃあ『おうちにゃ?』
『なんか不思議なのもあるのだ』
なんで先にいるのかな?それにあれ何かな?

みんなで首を傾げてる内に砂浜に着地です。
『到着だ。気をつけて降りるんだぞ』
「あ~い」
『『『『『は~い』』』』』

みんなで転ばないように降りたけど

『わっ?あつい~?わっわっ』
「はくっ!?」
どうしたの?ハクがぴょんぴょん跳ねてます。

『あっ、しまった!砂浜は熱いのか!』
「ふあっ?」
それは大変!ハクのぷにぷにの肉球がっ

『ハク落ち着け』ひゅお~
『あれ?あつくなくなった?』ちょんちょん
『ハクの足元を冷やしたからな』
『お父さん、ありがとう~』
良かった~

〖失敗したわね。砂浜が熱いこと忘れてたわ。いつもだったら部分的なシールドの張り方とか、練習してもらうけど、今日は楽しく遊ぶために来たからね〗ぱちんっ
「ふお?」
なんか、暑いの楽になった?
〖今日は特別に私がシールドを張ってあげるから、ちびっ子たちは気にせず思いっきり遊びなさい〗バチンっ
ジーニ様がウインクしながらみんなに魔法をかけてくれました!

「あいがちょ~♪」
『ありがとう~ジーニ様~♪』
ぴゅいきゅい『『だいすき~』』
『『ちゅーする?』』
『『『しちゃお~♪』』』
みゃあ『ジーニさま、かがんでなのにゃ』

〖まあ!嬉しいわ〗
みんなでジーニ様にぎゅうして、ほっぺにチュッです。ちゅっちゅ。
〖あ~ん♪みんな可愛いわあ。サーヤもありがとう~〗
むぎゅうっ
「くえっ」
しまった!最後にちゅーしたサーヤがつかまりました!
「むーむー」
〖あ~ん、ありがとう~〗むぎゅう
てしてしっ!ジーニ様のお胸は凶器!
息が~
しゅぽんっ

「ふあっ」
ぜーはーぜーはー
『もう~だめじゃないのぉ。ジーニ様』
「むすびはしゃま、あいがちょ」
『いいのよぉ』
〖あ~、サーヤ返して~〗
『だぁめっ。ほら、サーヤ、みんなも、あっちに行きましょ。海の家って言うんですってぇ』
「ほえ?」
うみのいえ?

『サーヤ、みんな、こっちだぞ。どうだ?なかなかだろ?』
おいちゃんが得意気にしてます。
『ゲンさんに、海には「海の家」っていうのとな?』
『パラソルにビーチチェアだって言われてね?』
『絹さんにも手伝ってもらって』
『前乗りして作ってたんです』
『もちろん俺も何回か来てるぞ』
「ふお~」
そういうことか~

きゅるる『サーヤたちは着替える』
きゅるるん『『『みずぎ~』』』
きゃるるん『『『『つくった~♪』』』』
「ふお~」
本格的だ~

〖うふふ。ゲンに日焼けの危険性は散々いわれたからね〗
〖日焼けしないようにシールドも万全です〗
〖医神としても、体に害があることは見逃せませんしね。しかし、砂浜の熱は盲点でした。ハク、すみませんでしたね〗
『エル様、ぼく大丈夫だよ~もう平気~』
〖そうですか。良かったです〗にこ

『さあ、じゃあ着替えて遊ぶぞ!』
「お~っ!」

と、いうことで

きゅるる『うん。かわいい』
『はい。ジーニ様と結葉様がこだわっただけありますね』
『ピンクでふりふりって言われた時はどうなるのかと思いましけど』
絹さんと、山桜桃ちゃんと春陽君が感心してます。

〖ふふ。ゲンが前に温泉用に作ってくれた真っ赤なタンキニもシンプルでかわいいけど、同じセパレートでも、フリルをつけて、スカートみたいにすると違う可愛さがあるでしょ?〗
『さすが絹たちねぇ、注文どおりよぉ』

きゅるる『サンダルもピンク』
きゅるるん『『『アクセントは』』』
きゅるるん『『『『リボンだよ!』』』』
「ふお~」きゅいきゅい
久々の音が鳴るサンダルです!
『サーヤちゃん、しろくまさんパーカーもありますから』
『涼しい時は言ってくださいね』
「あ~い」
お耳がついた半袖のパーカーもありました。

『それにしても、あれは絹さんがデザイン考えたのか?』
きゅるる『違う。自分たちであのデザインに行き着いた』むむむっ
きゅるるん『『『すっごいこまかく』』』
きゅるるん『『『『ちゅうもんされた~』』』』
『そ、そうか』
そうなのです。ジーニ様と結葉様は、凶器のお胸が強調されたビキニ姿なのです!ジーニ様が黒、結葉様は白。恥ずかしがることもなく、惜しみなくそのお胸とおみ足を晒して、ビーチチェアに寝そべってます。
「おんにゃにょ、ちぇき」
『サーヤ·····』
なんですか?おいちゃん
そして、

〖ううっなんでこんなに布が少ないんですか?〗
『なぜ私まで?私はいつもの姿でいいですのにぃ』
『シア様、ご主人、あきらめるにゃ。ジーニ様と結葉様には勝てないにゃ』
〖『うわ~んっ』〗
同じかっこをさせられたシア様とアイナ様がしゃがみこんで、ニャーニャにゃんに慰められてます。かわいそうです。
きゅるる『仕方ない』しゅるる
〖これは·····!〗
『まあ!これなら何とか耐えられますわ』
『シア様、ご主人、良かったにゃ!』
〖絹、ありがとう〗
『絹さん、ありがとうございますですわ』
『ありがとにゃ』
きゅるる『ゲンさんに念の為に教わってたパレオ。これならドレスに見える。ネック巻き』
おお、絹さんすごい!大きな布一枚で、ドレスみたいにしちゃいました!
色んな巻き方出来るんだって。シア様、アイナ様良かったね。

『サーヤ~遊ぼ~』
「あ~い!」
お膝くらいの深さのところで、お水パシャパシャかけっこです!
『いくよ~』ぱしゃっ
「ふあっやっちゃにゃ~えいっ」ぱしゃぱしゃっ
冷たくて気持ちいいです!そんな中

ぴゅいきゅい『『あっ』』
「あ?」
双子が何かに反応したと思ったら、

ザッパーっ
大きな波がっ!そして、その中から

「ふおお?」
すっごくおっきい、タコ!?食べられちゃう~
ぴゅい『んも~』
きゅい『じゃま~』
ぴゅいきゅい『『えいっ』』
ぱかっ
ぼんっ
どかっーん
「ふおっ?」
巨大タコ飛んでった?
ぴゅい『サーヤにさわったら』
きゅい『ゆるさないんだからっ』
ぴゅいきゅい『『ぷんっ』』
えええ?

『モモ、スイ、すご~い』
『『ドラゴンブレス?』』
『『『できるようになった~?』』』

ぴゅいきゅい『『れんしゅーちたの!』』ふんすっ
お胸というより、ぽんぽんを突き出して、えっへん!

みゃあ『えらいにゃ!』
「しゅご~」

ズドーンっ

「お?」
何かな?

『なんだ?あの水柱?あっ、なんか見えてきたな』
すごい音に、ご飯の準備してたおいちゃんもやって来ました。

ぴゅいきゅい『『あっ、おとうしゃん』』
『モモ、スイ、リトルクラーケンを倒したのは偉かったが、そのままにしてはダメだ。それを狙ってこんな風に新たな魔物が来るからな』
ぴゅいきゅい「あい。ゴメシャイ」
水煙から出てきたのはアルコン様でした。左手にはさっきモモとスイが吹き飛ばしたタコさん。右手にそのタコさんより何倍も大きなタコさんが!

『でっかいタコだな』
「あい」
『美味いのか?これ』
「しゃあ?」

〖あれはクラーケンとリトルクラーケンです。食べられますよ〗
エル様が教えてくれます。

『そうか、それじゃあ、アルコン様、そいつらの足、ちょっと切ってくれるか?』
『いいぞ』しゅぱっ
『ありがとう。これも使ってみるよ』
そう言ってご機嫌で料理に戻って行きました。魔物イコール食材だね。おいちゃん。

そのあとも
「おちろ、かんしぇ~♪」ぱちぱち
ぴゅいきゅい『『トンネルも』』
『『完成~』』
おいちゃんが用意してくれた砂遊びグッズで、色々作ってたら、

ばっさーっ
「ふお?」
砂の中からおっきなカニ!?シャキーンっ

『サーヤに触るな~っえいっ』
どっかーんっ
「ふお?」
また飛んでった~
ぴゅいきゅい『『はく、しゅご~い』』

ハクが体当たりして大きなカニさんを吹き飛ばしました。

『おおっでっかいカニだな。これももらうな』ずるずる
おいちゃんは、またもや自分よりも大きなカニさんを引きずって行きました。

『ゲン、これはどうだ?』
ギン様がとってきたのは、

「ふお~おっきにゃ、えび~♪」じゅるり
『おおっ美味そうだな!これも頂き!』
よろしくね!

そのあとも
ちゃどーんっ
『おお、巨大マグロ!巨大カツオ!ふふふふっ』
「おいちいやちゅ」じゅるり
ご馳走がいっぱいです!

〖うん。双子もハクも、サーヤを守ってるし、大丈夫ね〗
『楽しそうでよかったわねぇ』
〖ご馳走も楽しみだわ~〗
『ほんとねぇ。なんだかいい匂いねぇ~』

〖なんか、そこだけ世界が違いますね〗
『パラソルの下で、ビーチチェアに寝そべって、飲み物飲んでるだけですのにね』
『あのグラス、ゲンさん曰く『何だか、あれにしなきゃいけない気がしたんだよな。トロピカル?』ってことらしいにゃ』
うん。なんか、テレビで見た外国のリゾートみたいです。

『おーいっ飯だぞ~』
『本日のメインは』
『海鮮焼きです』
『ふふふ、みんなが色々取ってきてくれたからな。こっちの氷の器はギン様に出してもらったんだぞ。それに刺身を盛ってある。さっきのクラーケンとまぐろもあるし、鰹のたたきもちゃんと藁焼きでつくったぞ』
「ふああああ~っ」
ごちそう~じゅるり
『それに、サーヤ、ほれ!』
じゅわ~
「ほわ~え~び~♪」きらきら
エビさんがこんがり焼けてる~♪
『エビ、まだまだあるからな。ふふふ。家帰ったら色々作ろうな!』にかっ
「あい!」じゅるり

いつの間に作ったか分からないけど、炭火、鉄板、最強です!焼いてお塩だけでも美味しい~♪みんなも

『はふっ熱いけど~』はふはふ
ぴゅいきゅい『『おいしい~♪』』もぐもぐ
『『えびぷりぷり~』』
『『『もっきゅもっきゅ』』』
みゃあ『おくちにいれすぎにゃ!』
みんな、美味しそうに食べてます。

『泉と海って全然違うのね』
『同じ水なのにね』
『同じではないような?』
『しょっぱいしね?』
青葉ちゃんたちは、泉との違いに驚いてます。あんなおっきなタコとかいないもんね。
そう言えば大人たちは?ぱしっ

『さーやちゃん、世の中には知らなくていいこともあるんです』
『みなさんも、こちらで楽しく食べましょうね』

「あ、あい」
『う、うん』
ぴゅいきゅい『『わかった~』』
こくこく
山桜桃ちゃんと春陽くんがなんか怖いです。

『でも、あれはすごいわよね?』
『それだけ衝撃だったんだろな』
フゥとクゥがなんか、こそこそ?

『ジーニ様、神なのに、魚が生で食べられるの知らなかったのか?』バクバク
〖生臭くて、生で食べられるなんて思いもよらなかったわよ〗ひょいひょい
〖そうですね。天界でも焼いてましたしね〗ぱくぱくっ
『エル様、さっきから取り皿の上のものの量が変わらないようなのですが』
〖気のせいですよ。ギン〗バクバク
〖あっ!医神、魔法は禁止よ!〗
〖反則ですわ!〗
うわ~すごそ~

『ん~、サーヤ、あっちはほっといて、デザート作りに行くぞ。みんなでな』にっ
「うにゅ?」
『みんなで~?』
ぴゅいきゅい『『なんだろ~?』』
『まあまあ、外行くぞ』にっ

これはデザートを作るって言うのか分からないけど

『サーヤ~こっちこっち~』
「ふにゅ~?」よたよた
ぴゅいきゅい『『ちがうよ~』』
『『お箸持つ方だよ~』』
「ふお~?」
こっち?よたよたよた
『サーヤ』
『そのまま』
『まっすぐ~』
「あい」よたよた
みゃあ『すとっぷにゃ!』
「あい!えいっ」ぽひゅっ
当たった?
『おしい!』
『サーヤ、もう一回よ!』
『サーヤちゃん』
『思いっきりです!』
「あい!えいっ!」ぽこっ
あっ、なんか当たった!

『おお!サーヤ、やったな!ちょっと割れたぞ!』
「やっちゃあ♪」
そうです。スイカ割りです!サーヤが目隠しして叩きました!

『やったね~』
ぴゅいきゅい『『じょうず~』』
「えへ~?」
そうかな?

『よし、それじゃ、これを切り分けてみんなで食べような!』
「あ~い」
『わ~い』
ぴゅいきゅい『『あまいにおい~』』
『『うん!おいしそ~』』
『『『はやくたべよ~』』』
みゃあ『たのしみにゃ!』

すいかの種、何種類か出したの、このためだったんだね!

この後、あま~くておいしいすいか食べたら、ちびっ子たちは眠くなっちゃったので、みんなでねんねしてたら、おっきしたらおうちで、朝になってました。

海、また行きたいな!

みんなで楽しい海、大好きになったよ!

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お読みいただきありがとうございますm(_ _)m
海、綺麗な海、見てみたいな~

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