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248 うわぁ~

アイナ様、絶対怒らせちゃいけない。サーヤ覚えた。

《普段、静かで穏やかな人ほど怒ると怖いって昔誰かに聞いたけど》
《ホントなんだな》
フゥとクゥも同じようなこと思ったみたいです。

『バカな…無詠唱だと?』
『こんな魔法、本調子なら簡単に避けられるのよ!』
『そうだ。お前たちこの森に何をした!』
『そうよ!元に戻しなさいよ!』

何を言ってるんだろ?森はきらきらの聖域になったんだよ?戻さないよ?
それに、アイナ様のこと、まだ誰か分からないのかな?それとも分からないフリかな?

『あらあらぁ。本気でダメねぇ』

ぐしゃっ
『ぐふっ』
『ぎゃっ』

えっ?

『ねぇえ?私、質問があるの。答えてくれるかしらぁ?』
結葉様が、可愛らしく首をこてんっとしながら、一歩、二歩と前に出ます。

ぐぐぐっ
『『ぐっ』』

ええぇ?どうなってるの?潰れてる?結葉様が何かしてるのかな?

『貴様、何をする!許さんぞ』ぐるっ
『そうよ!卑怯者!早くこれを解きなさい!』がうっ

ズシャアッ ビシィッ
『『ギャアアッ』』

ええええ?木の根っこ?ズシャアって地面を突き破って出てきて、ビシィッてムチみたいに二匹を叩きつけたよ?

ミシミシミシッ
『『·····っ』』

そのまま地面に埋め込むように締め上げてます。

《いや、実際半分埋まってるよな》
《埋まってるわね》
フゥとクゥ、お口の端っこヒクヒクしてるよ。

ミシミシギリギリ言ってます。悪者は声も出せないみたいです。

『困ったわねぇ?私は質問に答えてって言ったのよぉ?今度は答えてくれるわよねぇ?』

シュルッ グイッ
『『ギャンっ』』

うぇえ?今度はツタが首と顔に巻きついて顔だけ持ち上げてます。うわぁ苦しそう~

『な、なんだと言うのだ』ウウウッ
『何が知りたいのよ!?』ギャンっ
苦し紛れに喚いてます。うるさいです。

『あなた達を懸命に支えてた子はどうしたのぉ?一緒にいたんでしょう?』

ギリギリミシミシッ

あっ!そうだよ!ハクのおばあちゃんは?

『ツっ…ああ?あんな女知らないわよ!あれはダメこれはダメってうるさいったら!』
『そうだ!今回だってあの神聖な気が分からないのか?あの方たちに危害を加えるなんて許さない!などと馬鹿なことを言って止めてくるから吹き飛ばしてやったわ!』

え?吹き飛ばした?周りのみんなもヒュッて、息を飲んでます。

『そう。それでその子はどうしたのかしらぁ?』

結葉様、いつもののんびりな話し方だけど、手を見るとギューって握りこぶしが…ぶるぶるしてます。とってもとっても怒ってる!

『知るか!』
『そうよ!訳わかんないこと言って邪魔するのがいけないのよ!』

え?怪我してるかもしれないのに知らんぷりしてきたの?ひどい!そう思ったら

ゴキっ!ゴキィっ!

「ふあっ」ぱしっ
すごい音がしました。声が出ちゃったよ。慌てて自分のおててでお口チャック!

『『ギャーっ』』
『痛い痛い!何するのよ!』
『こんなことしてタダで済むと思っているのか!?離せ!』

うわぁ~あんよが一本ずつ変な方向いてる?

《折れたな》
《折れたわね》
やっぱり?

『あら、ごめんなさぁい。今離すわねぇ』

ビュンッ!
ドゴーン!ドガーン!
『『ギャーっ』』

·····ええ~ぇ。
《《うええ》》
あ、フゥとクゥも引いてるね

『お母様ったら、ダメですわ。あの様な者を相手にしたら穢れますと申しましたのに。それに、あんな者が木に当たったら木が可愛そうですわ』
アイナ様、中々毒舌です。

『あら。ごめんなさぁい。聞きたいこともあったしぃ、それに離せって言われたからぁ。つい~?』

思い切りよく地面から開放された二匹は勢いよく木にぶつかる寸前、突然木を守るように現れた岩の壁にぶつかりました。
岩は崩れて二匹を下敷きにしてます。うわぁ~、こわこわぁ~

こそこそっ
『え、えげつないってこういう時に使う言葉で合ってたかしら?』
『た、多分?』
「あ、あい」
フゥとクゥがドン引き…サーヤもだけど。思わず念話忘れちゃったよ。
この親子を怒らせちゃいけない。サーヤ、これも覚えた。
《おれも》
《わたしも》
仲間だね


『そういうわけなの。あなた、行けるかしらぁ?』
結葉様がアルコン様に向かって言います。

『ああ。大体の方向は分かる。我が行こう』
『ぼくも行く!おばあちゃん助けなきゃ!』
『ハク』
アルコン様がハクの決意を探るようにじっと目を見つめる。
ハクは目をそらさずにじっと見つめ返す。

『…分かった行こう』
『うん!』

ハクが自分も行くと言ったのを見て、青葉ちゃんと泉の精霊たちと妖精トリオが目で会話して頷いてます。

『私達も行きます』
『私たちなら』
『ここに薬草』
『持ってる』
青葉ちゃんたちが斜めがけしてるポシェットをポンポンしながら言います。青葉ちゃんは姿も本来の姿になってます。

『わたしたちもいくよ!』
『さがすのとくい!』
『やくそうもあるよ!』
妖精トリオもやる気満々です。

『うふふ。いい子たちがたくさんで嬉しいわぁ。これも持って行って。私の樹液と葉よぉ。多分必要になるわ。青葉頼むわねぇ』
『はい。分かりました』
青葉ちゃんがしっかり受け取りました。

『三人とも、近づいたら目に魔力を少しずつ集めて下さいませ。少しずつですよ。よろしいですか?』
『わかりました!』
『ちかづいたら!』
『すこしずつ!』
『そうですわ。あなたたちなら大丈夫ですわ。頼みましたわ』

『『『はい!』』』きゅっ!

アイナ様が妖精トリオの手をとって、妖精トリオはちっちゃいおててで、アイナ様の指先をきゅっと握り返してます。

『これも、もっていくといい』
『ハチミツト、ソノナカデモ、ワズカニシカ、トレナイモノデス』
『たしょうの、きずや、やまいなら、これでなおる』
『『『ありがとう!』』』
レンゲとアカシアも貴重なハチミツを渡してくれました。

『それじゃ行くぞ。乗れ』
『は~い!』
『『『『行ってきます!』』』』
『『『すぐにみつけるからね!』』』
『行ってらっしゃぁい』
『気をつけて行ってらして下さいませ』

サーヤたちは声を出しちゃいけないからみんなで手を振ります。
がんばれー!おばあちゃん見つけてね!

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お読みいただきありがとうございますm(_ _)m
お気に入り登録などもありがとうございますm(_ _)m
今日は短いのをもう1話投稿するかも?
分けた方がいい気がしたので

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