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241 お空を散歩

みんなでアルコン様の背中に乗せてもらってお空のお散歩です。すごく気持ちいいです!

「おしょら、しょらいりょ~♪すいにょいりょ~♪くぅにょいりょ~♪」
周りじゅう空色です!

ぴゅいきゅい『『ほんとだ~♪』』
スイがおしりフリフリ♪しっぽもフリフリ♪かわいい~♪翼もぱたぱたしてます!
クゥは自分の、髪の毛つまんで見てるよ。

『すごいね~。アルコン様たちはいつもこんな綺麗な景色を見てるの~?』
ハクがアルコン様に聞きます。

『我か?そうだな我だけで飛ぶ時は景色なぞあまり気にしないな。肌に風を感じる方が好きなのだ。だからいつもはもっと速く飛んでいるのだが、たまにはこのようにゆっくり景色を楽しみながら飛ぶのも良いものだな。特にお前たちを乗せて話しながら飛ぶのは新鮮だ』

アルコン様はお空に飛び上がる時と向きを変える時にしか羽ばたいていない気がします。だからすーってお空を滑るように飛んでくれてるから全く揺れないの。

ぴゅいきゅい『『とうしゃん、しゅごいね!』』
「ほんちょだね~。アルコンしゃま~、す~って、きもちいにぇ」
みんなでにこにこ。すごいすごい!

『ふふっ気持ちいいか?それは良かった。風に乗ってしまえばあとはこんなものだからな。上を見るのも気持ちいいが、サーヤは下を見れるか?怖くはないか?』

「うにゅ?じぃじたち、まもってくれりゅかりゃ、へいち!」
信じてるもん!

『ほっほ。責任重大だのぉ』
『まあ、シールドは任せて、楽しむと良いの』
『『ワシらはありがたみをかみしめておるからの(ぉ)』』

『そうか。そろそろ森をぬけて畑が見えてくるぞ。泉も見えるはずだ。それから、我を拝むな』
『『それは無理ですの(ぉ)』』
無理なんだね

今アルコン様は聖域の森の上をぐるっと回ってくれています。緑がとっても綺麗です。

『サーヤ、あそこに見える滝にアウルがいたんじゃよ』
じぃじが教えてくれて、ぴょんっと頭の上にアウルが乗ってきました。
ぷるるん『あそこよ』
と、手?をにゅっと伸ばして教えてくれます。
ぷるるん『ちょっとステキでしょ?』
って言ってます。

「あい。うにゅ?もぐっちぇる?」
なんか、変?

『そうじゃよ。不思議じゃろう?ここらはあまり高い所がない。時たまあの位の丘があるくらいだの。その代わりこの辺りは地下水脈が広がっておる。中には川のようになっているところもあっての?その入口のひとつがあの滝なんじゃ』
『じぃじ~それじゃあ、地面の下が川になってるの~?』
『そうじゃよ。色々なところに繋がっておるよ。だから、決して子供だけで行ってはダメなんじゃ。迷ってしまうからのぉ』

「あい」
迷子になったら大変!
『分かったよ~』
ぴゅいきゅい『『やくそく~』』
『あっ畑だよ~』
『また広くなってる~?』
『『『ほんとだ~』』』
緑と金色の大農園だ!

みゃ?『あれは?だれにゃ?』
ココロが指さすのは白と黒の
「もーもーしゃんたちだにょ」
みゃ~『モーモーさん?』
「あい!おいちーみりゅく、だちてくれるにょ!」
『あのな。サーヤが心配で俺と一緒に違う世界から来た動物たちだよ。そうか、ココロはさっき会わなかったな。あとで行こうな』
みゃ~『はいにゃ~♪』
みんな優しいよ!

『ね、ねぇ。トレントとマンドラゴラの数がすごくない?』
『そうだな。ものすごく、働いてるな』
『いつの間に…』
精霊三人が下を見てびっくりしてます。

『長く生きとるが、こんなに楽しい空の旅は初めてじゃのぉ』
『せいぜいわしが頭にお主を乗せて空を駆けるくらいだったからの』
『『ありがたいことじゃ(ぁ)』』
じぃじたち、また拝んでます…

きゅるる~ん『『『とおくまでみえる~』』』
きゅるる~ん『『『『すご~いね』』』』
「ね~♪」
ん?遠く?
「うにゅ~?」
なんか忘れてるようなぁ?
『サーヤ~?どうしたの~?』
ハク…………?

「ふぉ?あ~~っ!」
そうだった!

『ど、どうしたサーヤ?』
おいちゃんが急に声を出したサーヤに聞いてきます。みんなびっくりしてます。ごめんなさい。でもでもぉ

「あ、あにょにぇ?あいなしゃまちょ、たんしゃく、ちたとき」

『あ~土を耕した時の探索だな?』
おいちゃん正解!

「あい!あのちょき、と~~おくに、はくちょ、ちょっちょにてる、ん~?ひかり?あっちゃきがしゅりゅにょ」
『ぼくに、ちょっと似た光?ほんと~?』
「たぶん?じちんにゃいけど~」
ちがうかな?自信ないな~だって
「にゃんか、もやもや、にごっちゃいりょ、ばっちい?」
ハクに似てるのに、キラキラじゃなくて、なんか嫌な感じ?

『どういうこと?ハクに似た光なのに汚いの?』
「あい」
『ハクの家族でもいたのか?』
『でも、ハク君の家族なら綺麗なんじゃ?』
フゥとクゥと、青葉ちゃんがそんなことを言うと

『あ~、ハク、サーヤ、おそらく、あれじゃないか?』
あれ?アルコン様があれと言った先に見えるのは

『なんだ?土煙?』
ほんとだ。おいちゃんが見てる土煙、なんかすごい速さでなんか来る?

『う、うわぁ~た、大変だ~!どうしようどうしよう!アルコン様!ごめんなさい!速くお父さんのとこ戻って~』おろおろ
土煙を見たハクが、とっても慌て始めちゃったよ?
『あ、ああ。分かった。みんな戻るぞ』
「あ、あい」
ぴゅいきゅい『『ハク、どちたの?』』

『たいへんたいへん!』おろおろ
ハクが変です。

『『ハク?』』
『『『何が大変?』』』
みゃ~『なんにゃ?』

『おそらくだが、あれはハク、お前の母親か?』
アルコン様が大慌て中のハクに聞きます。

「ふぇ?」
『ハクのお母さん?』
『そういえば、会ったことなかったな』
『それでどうして慌ててるの?』
フゥ、クゥの後に青葉ちゃんが聞きます。

『あ~この気配は…知っとるのぉ』
『そうか、こやつがハクの母親じゃったか』
『『小僧……押し切られたんじゃな…』』
ま、また拝んでる!?

『あわわわ、どうしよう~』おろおろ

『落ち着け。ハク。ギンに念話してみたらどうだ?あっ、ダメだ。ハクは魔力をまだ使うな。我が代わりにしてやる』
アルコン様が魔力の使いすぎで小さくなってるハクを思い出して、自分がやると言ってくれました。

『あわわわ、ありがとう』うるうる
「はく~?」
ぴゅいきゅい『『大丈夫?』』
どうなってるのかな?ハクが泣きそうだよ。

〚ギン、ジーニ様たち聞こえるか?〛
〚どうしましたか?アルコン様〛
〚今、ハクがな、おかしいのだ〛
〚え?大丈夫なのですか?〛
〖〖具合が悪いの?〗〗
〚違う。パニックにはなってるがな。遠くから土煙を上げてこちらに向かっている者がいるのに気づいたのだが、サーヤがハクの光に似ていると言った者と同じ者らしいのだ。だがな、サーヤは光がもやもやで濁っていて汚いと言ってるのだが、あれはおそらく、ハクの母親ではないか?それから、もう一匹、似た気配の者が一緒にいるな〛

〚え?どどど、どういうことですか?〛
〚ギン、お前もか?サーヤが探索した時に気配を感じていたらしいのだ〛
〖〖あっ、そういえば、何かに気づいたみたいだったわね。それだったのね〗〗
〚とりあえず、今から戻るが、そちらの話は終わったか?〛
〖〖だいたいね〗〗
〚では、すぐ戻る〛
〖〖ハクたちをお願いね〗〗
〚よろしくお願い致します〛
〚了解した〛

しかし、ギンといい、ハクといい、なぜ慌てるのだ?
『ハク、ギンにも伝えたがお前と同じような感じになっていたぞ?何があるのだ?』
『どどど、どうしよう~ぼく隠れる~?』おろおろ
「はく~?」
ぴゅいきゅい『『いつもの』』
『『はくじゃない~』』
『『『だいじょうぶ~?』』』
みゃ~『ハクにぃに~?』
みんなで声をかけるけど聞こえてないみたいです。どうしよう?

『あ~、アルコン様、ひとまずギンの元へもどりましょうかの』
『まさかの嵐が来るのぉ』
じぃじたちは何か知ってる?

『じぃじ~かめじぃ~、どうしよう~』うるうる
『落ち着くのじゃ、ハク』
『そうじゃよ。だいたい想像つくがのぉ』
『ぼく、連れてかれちゃうかも~。やだよ~』えぐえぐ

え、ええええ!?どういうこと!?

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