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234 ぽぽちゃんがおっきするまで

ぽぽちゃんがまた倒れちゃいました。やりすぎちゃったみたいです。ごめんなさい。今度は普通におっきするの待つことにしました。

「ぽぽちゃん…」
『おきて~』
大丈夫かな?もうおっきするかな?ぽぽちゃんのお布団になってるハクも心配してます。みんなもです。

『ちょっとやりすぎちゃったからな、俺にも責任あるし、みんなで一緒に謝ろうな』ぽんぽん
おいちゃんがサーヤとハクを優しくぽんぽんしてくれます。
「あい」くすん
ちゃんと、ごめんなさいします。

みゃ~『ココロも~』
『分かった~』
ぴゅいきゅい『『やりすぎ』』
『『気をつける』』
『『『ゆるしてくれるかな?』』』
みんなで大人たちを見ます。

〖大丈夫よ。安心して?〗
『そうよぉ、ぽぽだものぉ。びっくりしたなぁって言うくらいだと思うわよぉ』
ほんとう?大丈夫?

『そうだのぉ。ぽぽが怒るとは思えんが、サーヤたちが悪いことしてしまったと思っているなら、きちんと謝ることだのぉ』
『そうだの。一生懸命謝れば、もし怒っていても許してくれるじゃろ。怒ってるとは思えんがの~。それとの、間違ったことは繰り返さないことも大事じゃよ』
じぃじたちが教えてくれました。
みんなで顔を見合せます。どこ間違っちゃったかな?

「いっぱいこちょこちょ」
『そうだよね~。いっぱいはダメだったよね~』
やっぱり、そうだよね。

ぴゅいきゅい『『じゃあ、ちょっとにちたら?』』
どうだろう?わかんない。
だから、みんなでじぃじたち見ます。

『そ、そうだの?遊びの中で少しならいいんじゃないかの?』
『そうだのぉ。ほどほどなら、いいのかのぉ?』

しょっかぁ。じゃあ、今度は遊びでちょっとだね。

「みんにゃで、くくくっ」
『ニヤリもしたよ~』
ぴゅいきゅい『『おいちゃんも』』
『『ニヤリしたね』』
『くくくっと』
『ニヤリも』
『だめ~?』
みゃ~『どうかにゃ~?』

みんなでおいちゃんたち見ます。

『うっ!その、なんだ。今回はやり過ぎたからな。やっぱり遊びの中で少しならいいんじゃないか?な?ジーニ様』
〖え?ええ?そうね。今回はそもそもが、ぽぽちゃんを起こそうとした為だし?ただ、人をわざと傷つけるためにとか、悪いことはダメよ?〗
『そうねぇ?ちょっとしたおふざけとか、遊びならいいと思うけどぉ。くくくっとか水の精霊樹のまねっこでしょう?かわいいわよねぇ。でもぉ、悪意を持っちゃだめよぉ?こわぁいエルフみたいになっちゃうからね~』

みんなで仲良く遊ぶなら大丈夫。でも、悪いことはダメなんだね。結葉様をいじめたエルフさんみたいになっちゃダメだもんね!

『あっ、でもぉ。誤解しないでね?いい子のエルフや人間もいたのよ?全部が全部悪いわけじゃないのよぉ。そこは分かってねぇ?』

「あい!」
『わかったよ~』
ぴゅいきゅい『『ここにも』』
『『来るかもしれないんでしょ?』』
『ここにこれるのは~』
『きっといいひと~』
『なかよくするよ~』
みゃ~ん『おやかた、いいひとにゃ~』

ん?
「こころ?おやかちゃ、だりぇ?」
みゃ~ん『おやかたは、おやかたにゃ~』
ん~?だからだぁれ~?首を二人でふりふり。

『あ~かわいいやり取りですわぁ』
『ご主人、それは激しく同意だけどにゃ、親方の説明にゃ』てしてし
ニャーニャにゃんが、肉球でアイナ様のほっぺをてしてししてます。いいな~

『あっそうですわね。コホン。サーヤちゃん。親方というのは私の村に住むドワーフの親方ですわ』
ドワーフさん?
『ドワーフはみんな気のいい人たちでにゃ、みんにゃ工房で鍛冶とか、酒造りとかしてるんにゃよ。親方はその工房の一番の人にゃ』
『ココロは村中の人に可愛がられてましたから。そうそうこれは親方の奥さんが作ってくれたものなのですのよ』
そう言って何も無いところからかわいいカゴが出てきました。

「ふぇ?」
『あら?ゲンさんも出来ましたわよね?それと一緒ですわよ?』
「あっ!しょでちた」てへっ
『ぐふっ』つー
ん?アイナ様?どうしたの?

『…これはにゃ、ココロがどこでも寝ちゃうからって、村中の奥さんたちが作ってくれてたのにゃ。お布団も入ってるにゃよ』
「ほんちょだ~」
『かわいいね~』
ぴゅいきゅい『『気持ちよさそ~』』
『ココロはみんなに』
『良くしてもらってたんだね~』
『みんな』
『いいひと』
『あってみたいな~』
みゃ~ん『みんなやさしいにゃ!』

『…これはここに置いていきますので、お使いくださいませね』
『小さい子ならココロと一緒に入れそうにゃね』
あれ?ちょっと寂しそう?あっそうかぁ

「こころ、ここいりゅ」
『あっそうだよね~』
ぴゅいきゅい『『それじゃあ』』
『『親方会えない?』』
『ココロ』
『さみしくなる』
『だいじょうぶ?』

みゃ~『おやかた…みんにゃ…』
ココロもようやく分かったみたいです。ココロはしばらく聖域から出られないって言ってました。それは、しばらく親方さんたちに会えないってことだよね?

『仕方がありませんわ…ココロ。せめて挨拶だけでもさせてあげたかったですけれど』
『ココロのためにゃ…みんなも寂しいけど分かってくれるにゃ』
アイナ様とニャーニャにゃんがそばに来てココロをなでなでしてくれてます。だけど、
みゃ~ん『わかってるにゃ~』
ココロがぽろぽろ泣き出しちゃいました。

「こころ~」
『泣かないで~』
ぴゅいきゅい『『ないちゃ、や~』』
『『ぼくたちいるよ』』
『『『みんないるよ』』』

みゃ~『みんにゃ~』
みゃ~ってますます泣いちゃいました。どうしようどうしよう?

「おいちゃん、じーにしゃまぁ」
どうしよう?
『そうだな…』
〖困ったわねぇ〗
おいちゃんとジーニ様も困ってると…

『ん~?ドワーフさん呼びたいだか?呼べんじゃないだか?』くしくし

「ふえ?」
〖『え?』〗
ぽぽちゃん?

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