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キャラクター紹介 第一章終了時点

  キャラクター紹介 一章終了時点

 桜井時久(さくらいときひさ)

 高校二年。十七歳。身長百五十?センチ。体重五十四キロ。黒髪黒目。肌はほんの僅かに白っぽい肌色。高校生の平均身長としてはやや小柄。身長のことが()()()()コンプレックス。服装は独自改造した特製山男ルック。

 本編の語り部。女神アンリエッタに助けられ、命の対価に女神の手駒(使徒)となって異世界に送られる。与えられた課題はアンリエッタへのお布施代一億円を払いきること。

 手持ちの加護は現在のところ身体強化、言語翻訳、能力隠蔽、万物換金の四つ。あくまで万物換金以外は全参加者共通なので、実質時久のみの加護は万物換金のみ。

 割とシャレにならない状況に置かれている時久だが、本人は異世界という未知の場所への期待でドキドキワクワク状態なのであんまり気にしていない。

 魔力適性は金属性特化。『勇者』としての加護は『適性昇華』。

 異世界に着いたと思ったらいきなり牢屋行き。おまけに無実の罪を色々着せられるおまけつきという二段構え。

 隣の牢の囚人であるイザスタとの出会いで大分良い方に流れが変わるが、出所直前に牢獄への凶魔襲撃が発生。持ち前の好奇心や女性の前で見栄を張る癖もあり、イザスタと共に凶魔の発生源を探ることに。

 ディラン看守の助力もあり、どうにか犯人である黒フード二人と鬼凶魔を撃退したのだが、結果としてディラン看守の代わりにエプリと一緒にゲートに吸い込まれる事に。




 アンリエッタ

 年齢不明。身長百三十センチ。体重は秘密。金髪に金の瞳。腰まで届くツインテールが最大の特徴。服は基本的に白っぽい簡素な布製のものだが、自身の司る権能に恥じないよう所々に高価な装飾品をあしらっている。美少女というか美幼女。

 自称富と契約の女神。時久を手駒にして自身の行っているゲームに引っ張り込んだ張本人。

 性格はかなり横暴で高飛車。あと少しSの気がある。終始上から目線で偉そうな態度だが、これは神は人より上の存在であるというプライドがあるため。ただし見た目が幼いこともあってあまり威厳は出ていない。

 ゲームのルール上手駒に課す課題、与える加護は自身が司っているか関係しているものでないといけない。そのため時久に与えられたのは過度な戦闘用の加護ではなく、あくまで課題クリアのためのもの。派手なバトルはあまり期待していない。

 いざ異世界へ手駒を送ろうと言う時に、ギリギリになって妨害されたことで内心かなり慌てている。しかし持ち前のプライドの高さから、時久の前では極力そんな姿は見せないように努めている。

 現在はなんとか立ち直り、妨害者に仕返しすべく割り出しを進めているが、特定まではまだ行かないようだ。

 何だかんだ時久のことを気にかけているようで、時折身を案じるのは手駒としてかそれとも……。





 イザスタ・フォルス

 年齢不詳。身長百七十二センチ。体重は秘密! 澄んだ水色の瞳に茶色の髪を肩まで垂らし、青と白を基調としたラフなシャツとズボンを颯爽と着こなしている。スタイルは長身に合わせて出るところは出て、引っ込む所は引っ込む絶妙なもの。

 首からは赤い砂時計の飾りがついたネックレスをいつも提げていて、それは牢獄の中であろうとも外さない。

 第一章の導き手にして謎多き美女。トキヒサ曰く女スパイ。極端に魔法の使用が難しくなる牢獄内でも普通に水属性魔法を使用し、黒フード二人相手でもまともに渡り合えるほど戦い慣れている色々な意味で規格外の女性。

 かなり特殊な性質の血を有し、血を摂取したスライム系のモンスターを強化、眷属化することが出来る。

 また、触れた相手の思考や情報を読み取る“感応”の加護を所有しており、その応用でモンスター(特にスライムやそれに近い相手)とも意思疎通が可能。ただあまり使うことはなく、基本的には普通の対話で相手のことを知ろうとする方が好き。

 仕事で『勇者』のことを探っていたが、時久を気に入り一緒に出所しようとする。ちなみに出所時にディラン看守に払った白貨はイザスタにとっては()()()()の出費。かなりの金持ちである。

 時久と牢獄で離ればなれになった後、黒フードことクラウンを追って王都へ。『勇者』を助けて結果的に強いコネを作っている。

 ちなみに余談だが、もし時久が普通に出所出来ていた場合、後日イザスタの手によってR指定が少しだけ上がるような事態に発展していた可能性が高い。……なにせ彼女肉食系なので。




 ディラン・ガーデン

 四十代前半。身長百七十五センチ。体重八十六キロ。がっしりとした体格で、こげ茶色の短髪に無精ひげを生やしている。いつも看守服を身に着けていて、トキヒサ曰く軽く身なりを整えればダンディなおっちゃん。

 牢獄の看守長にして囚人。二十年前の英雄にして大罪人。日々看守として囚人の世話をしつつ、金さえ払えばある程度の融通を効かせたりする何でも屋の顔も持つ。またディランを慕う衛兵や市民は数多く、王都を歩けば良く声をかけられるくらいには人気も高い。

 様々な事情により、正当な理由なく王都から出ることが許されない。しかし王都内及び外国にまで広い人脈と情報網を有し、その伝手で様々な物を調達してくる。

 近接戦闘力はかなり高いが魔法はあまり得意ではない。しかしそもそも牢獄内では達人でない限り魔法の発動がおぼつかず、純粋な近接戦闘ではディランに勝つのは複数人でも難しいという仕組み。

 王補佐官ウィーガスとは二十年来の付き合い。ディランが今の立場になったのにはウィーガスが大きく関わっている。

 牢獄襲撃の際には侵入した鼠凶魔を蹴散らしながら発生源に到着し、鬼凶魔と化した巨人種の男と戦いを繰り広げた。実は黒フード達のターゲットとされており、本来ならディランがゲートで跳ばされるはずだったが時久とイザスタの介入により免れる。

 その後は王都の騒動を兵をまとめて鎮圧。被害を大きく抑えることに成功する。現在はまた看守としての業務に戻りながら、消えた時久の捜索()()を水面下で行っている。




 ウィーガス・ゾルガ

 ヒュムス国王補佐官。六十近い歳で髪はほとんどが白く染まり、手や顔にはシワが目立つ。しかし決して隠居寸前の好々爺などではない。

 時久に掛けられた罪状の大半はウィーガスが裏で手をまわしたもの。ディランとは二十年来の付き合いであり、時久の出所を申請された時はディランへ貸しを作っておいた方が利が有ると考え素直に出所の許可を出した。

 秘密裏に『勇者』や時久のことを調べており、時久のことを勇者のなりそこないと称した。その真意は未だ謎に包まれている。




 クラウン

 背丈はイザスタより少しだけ高い。素顔や体形などは不明。

 黒フード。のっぽ。牢獄襲撃の犯人。鼠凶魔の発生源に突如現れ、止めようとする時久達に襲い掛かった。

 武器はローブの中に忍ばせている短剣。短剣には毒が塗られていて、耐性のない者ならすぐに動けなくなるほど強烈な物。ただし個人的な嗜好として、すぐに死んでしまうような毒はあまり使わない。動けないようにしてからじわじわいたぶる為である。

 空属性の達人であり、魔法封じの仕掛けがある牢獄内でも普通に使用できるほど。空間移動しながらの攻撃は毒付き短剣との相性が良く、戦闘能力も低くない。……ただ相手が悪かった。

 牢獄から撤退した後は、王都襲撃にも加担している。『勇者』を狙って暗躍していたが、追いかけてきたイザスタに阻まれ交戦。現在は消息不明となっている。




 エプリ

 身長百五十一センチ。体重は不明。

 歳と背丈は時久と同じくらい。髪は新雪のような白髪。瞳はまるでルビーをはめ込んだかのような緋色。どこか幻想的とさえ思えるその顔立ちは、時久曰く妖精か何か。

 黒フード二人目。クラウンと共に牢獄にて時久達に襲い掛かる。

 風属性の名手。風を刃にして飛ばしたり、自分や相手を風に乗せて飛ばしたりと汎用性もかなり高い。最大三つまで魔法を同時展開できる才能の持ち主。おまけに時間さえあれば魔法を使ってもその分補充できるので、イザスタが言うにはうちに勧誘したい人材。

 戦闘中に時久の攻撃によってフードが外れ素顔が露わに。その時の時久の行動がエプリの逆鱗に触れたようで、時久に対して殺意に近い怒りをぶつける。強いて言えば、時久ともみ合いになったことでさらに怒りが倍増。少しの間我を忘れるレベルにまで達していた。

 クラウンの撤退時には殿を務め、なおも時久を狙おうとしたところイザスタの眠りの霧で眠らされる。そして戦闘終了時、ゲートに時久と共に吸い込まれて消息不明に。




 月村優衣(つきむらゆい)

 身長百五十七センチ。体重は不明。高校二年。歳は十七歳。

 『勇者』。ヒュムス国の勇者召喚によって呼び出されたうちの一人。魔法適正は月属性。『増幅』の加護を所有しているが、使い方が自分でも分かっていない。

 かなり内向的な性格で、突如として異世界に跳ばされ『勇者』としてもてはやされる中、自分達を利用しようとする悪意に気づいて引きこもろうとする。

 しかし状況に流されている内に王都襲撃に遭遇。自身が狙われていることを知って恐怖するも、戦いの中少女を流れ弾から守ろうと飛び出す勇気も持っている。

 襲撃時にイザスタに助けられ、彼女が新しく付き人になることに大きく喜んでいた。

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