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13 学院入学前の試験

 今日は学院の試験当日だ。父さんには遠回しに主席で入学しろと言われている。

 試験の内容は実技と筆記の試験となっている。実技は加護で試験内容が違う。まあ、当然だけど。
 ちなみに、試験をする理由はクラス分けをするためである。

 勇者は試験は受けるが、必ずSクラスに入るらしい。強い者と居た方が成長しやすいだろうしね。


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 これから試験だ。まずは、筆記からだ。実技からだと大変だからね。

 内容は、何この低次元の問題。一部は普通の小学生でも解けるレベルだし。いや、小学生でも解けそうなのは計算だけか。歴史に関してはこの世界のことを知る上でたくさん調べたから問題ないな。それ以外も問題ないレベルだからな。まあ、これに関してはこの世界に転生したら当然だと思う。

 ここからは実技だ。魔法の試験では、魔法の強さ、射程距離がメインとなっている。射程距離は自信が無いな。威力なら自信はあるけど。

 2、30ほどの人たちをみた感想の一部

 コイツは無詠唱魔法が使えないのか。でも威力は他の人と比べると高い方だな。詠唱すると威力が上がるってことがあるのかな。

 やっば、結構飛ばしてるやついるじゃん。やっぱ心配になるな。

 俺のとき

 威力のときは全員◯球だからな。では、〈火球〉圧縮威力2倍にして。
 あっ。やりすぎた。的を完全に壊してしまった。申し訳ない。そして、感覚的に畏怖の視線が少し感じるな。こんなつもりじゃ無かったのに。

 距離の試験は魔法が自由になる。とはいえ、広範囲の魔法や上位魔法は使用禁止になっている。なら、やっぱ適性のあった土魔法にしようかな。じゃあ、空気抵抗を減らすために滅茶苦茶細い棒を作って、機械を作って飛ばす。

 うまくいった。機械に関心を持つ人が多いだろうな。


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 試験をやった次の日、ランキングが発表。そして入学式である。

 流石に1位だよな。やはり、多くの人が集まっても混んだりしない。さすが貴族って感じ。並んで俺も確認しよう。

 うむ。大丈夫、安心した。


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 入学式は新入生代表の言葉とかなくてよかった。基本は学院の意味と学院長の言葉だったかな。校歌は無かった。残念。


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 もう今日は寮に行くことができるらしい。寮については
・貴族の等級に合わせたものとなっており、使用人は3人まで。
・学食か料理するかは選択可能。料理をする場合は食材費はある程度学院にあるものを使用することが可能。そうで無い場合は補助金が出る。料理人は使用人として数えられる。
・使用人は従者の隣の部屋となる。
・基本的にはクラスが同じだと寮も同じ場所となる。
という感じ。まあ、良くある感じだな‼︎使用人は1人連れていけと言われたのでいる。立ち位置は使用人の中で2番目に偉い人だ。

 そういえば勇者にまだ会えてないな。明日には会えるはず。

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