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227 みんなすごーい!

キラキラの世界からアイナ様が帰ってきました!

「あいなしゃま!おかえりなしゃ~い!」ぱちぱちぱちぱち

『アイナ様すごいね~』
ぴゅいきゅい『『かっこいい~』』
『『綺麗だった~』』
みゃ~ん『さすがおおきいごしゅじんにゃ!』
『あんないっぱい』
『いっしょにつかうの』
『すごい~』
みんなでお出迎えです。すごいすごい!

『あ、あらあら。かわいい子たちに、そんなに褒められたら照れてしまいますわ~』
アイナ様、あまりの歓迎ぶりに照れてほっぺた押さえてます。

『ご主人、お疲れにゃ!』ぴょんっ
ニャーニャにゃんは素早くアイナ様の肩の定位置に収まります。

『ニャーニャも、ありがとうですわ。サーヤちゃんたちに教えてくれたのでしょう?流石ですわ』にっこり
『当たり前にゃ!ご主人との付き合いは誰よりも長いにゃ!任せるにゃ!』どん!
ニャーニャにゃんが、自分の胸をドンって叩いてます。

『ふふ。そうですわね。サーヤちゃんたち、ちゃんと見えましたか?』にっこり

「あい!」
見えたよ!

『ぼくたちも出来る~?』
ぴゅいきゅい『『れんしゅーちたら』』
『『出来る?』』
みゃ~『ココロも~』
『わたしたちも』
『たくさん』
『できるかな~?』

みんなアイナ様みたいになりたいな~って、言うと、アイナ様がすごく優しいお顔で頷いてくれます。

『もちろんですわ。練習もですが、お勉強もするといいですわよ。重力魔法など理屈が分かった方が理解出来ましたでしょう?』
「あい!じーにしゃまちょ」
みゃ~『ねぇねが教えてくれたにゃ』
『これからジーニ様が見せて下さる空間魔法も、本来でしたらお勉強した方が分かりやすいはず。なのですけれど…』
チラッとおいちゃんを見るアイナ様…

『ん?なんだ?』
おいちゃん…

『中には感覚だけでできてしまう方もいらっしゃいますわ…』
はぁ。と、ため息をついてます。やっぱりおいちゃんはおかしいんだね。

『だから、なんだ?』

『「なんでもな(にゃ)い」ですわ』
ハモっちゃったね。てへっ。

〖さあ、じゃあ次は私の番ね〗ぐりんぐりん
ジーニ様がやる気です。肩を回してます。

「じーにしゃま~がんばっちぇ~」ぶんぶん
お手手ふって応援です。

〖うふふ。サーヤが応援してくれるなら頑張っちゃうわよ♪〗
おお!さらにやる気です。

『ほどほどにお願い致しますわ。ジーニ様。使われるのは空間魔法と結界魔法、それから、もしかして神聖魔法を使われるおつもりですか?』
神聖魔法?

〖あら。さすが鋭いわね〗ニヤリ
『だって、お母様の精霊樹にもさり気なく使っていらっしゃいましたでしょう?』
『そうねぇ。ありがたいわねぇ~』
何だかジーニ様、特別な魔法を結葉様の精霊樹さんにも、そっとかけてくれてたみたいです。でも、アイナ様と結葉様は気づいてたみたいだね。

〖気づいてたのね。だって、私も反省してるのよ?知らない内に大変な目に合わせてたのに知らずにいたなんて。これからはそんなことないようにしないとね〗バチンっ
バチンってウインクしてます。迫力美人さんのウインクは音が聞こえてくるんだね~

『いや、そんな気がしてるだけだろ?』
何言ってるんですか?おいちゃん。音はしてます。
『そういうことにしといてやるよ』
当然です。

〖それじゃ、始めるわよ~〗
そう言うと、ジーニ様ふわっと姿が消えたと思ったら、青葉ちゃんの精霊樹さんのところに。

「ふぇ?」
なんで?
『転移ですわ。瞬間移動と言った方が分かりやすいでしょうか?』
「ふぁ~」
瞬間移動~おいちゃんと違ってドア開けなくても出来るんだね。
『かっこいいね~』
ぴゅいきゅい『『かっこいい~』』
ほんとだね~

ジーニ様が水の精霊樹さんに手を置いてます。
『今からが本番ですわ。今度は見るより感じた方がいいでしょうか』
『そうかもにゃ。目に頼ると、きっと眩しいにゃ』
まぶしい?感じる?
『すぐに分かりますわ。妖精さんたちは目を閉じた方がいいかもしれませんわ』
『『『え?』』』
『大丈夫にゃ。三人なら目を閉じても見えるにゃ。すぐに閉じるにゃ』
『『『は、はい』』』
妖精トリオが慌てて、ぎゅ~って、目を閉じます。
『みなさん、感じてくださいませね』

ジーニ様が光りだしました。アイナ様の時とは違います。金色に光り輝いてます。

「ふぁ~」
なんか、すごい~。ん~と、前におばあちゃんと行った教会の中にいるみたいです。えっとたしか


「おばあちゃん、おみみ、ちょっちょ、きーん、しゅる?」
「ここには神様がいらっしゃるのよ。この静かで穏やかで、でも、研ぎ澄まされたようなこの空気。厳かというか、ステンドグラスから刺す光が神々しいわね」
「こーごーちい」
「そうよ。神々しい」
「ゆけゆけごーごー」
「それはちょっと違うわね…」
って、難しいこと言ってた時と似てます。


『これが神と精霊の違いですわ。神聖魔法は基本、神にしか使うことはできません。ですが愛し子であるサーヤちゃんなら、使うことが出来るようになるかもしれませんわ』

「ふえ?」
サーヤ、神様じゃないよ?

『それ程の存在なのですよ。愛し子とは。覚えておいてくださいませ。力を持つ者は責任を伴います。力の使い方を決して間違えてはいけないのですわ』
アイナ様のおめめ、すごく真っ直ぐです。
「あい!」
ジーニ様も大事なことって言ってた!
『ふふっ。サーヤちゃんなら大丈夫ですわ』
『もちろんみんなもにゃ!みんないい子たちにゃ!』
『ほんと~?ぼくたちいい子~?』
ハクが聞いてます。だけど、聞くまでもないよね!みんないい子だもん!

『ええ。もちろんですわ。みんなとってもいい子ですわ』
『そうにゃ~!さあ、そろそろ次にいきそうだにゃ』
ニャーニャにゃんに言われて、みんなジーニ様に意識を戻しました。

『今、ジーニ様は精霊樹に加護を与えてくれたのですわ。それと、お母様の樹のような事が起こらないように、何か起こっても神界の神々に伝わるように力を与えてくださったのですわ』
『結葉様の件がよほどショックだたみたいにゃ。二本の精霊樹だけでなく、それぞれの精霊王の治める地にも一度様子を見にきてくれるそうにゃよ』
『もしくはそれぞれの縁の神々に行かせるわ。とも仰ってましたわねぇ』
『火神様に火の精霊王を合わせて大丈夫かにゃ?』
『まあ、酒盛りは決定でしょうねぇ』はぁ…
え?お酒?

『あ!魔力が変わるにゃ!』
『妖精さんたち、もう目を開けて大丈夫ですわよ』

『は~』
『すっごい』
『まぶしかった~』
妖精トリオ目を閉じてたのに眩しかったんだね

『私も昔、あなたたちと同じでしたのよ』にこっ

『『『え?』』』
アイナ様?同じって?

『私の目は精霊王たちの中でも群を抜いて強いのですわ。ですからあなた達の気持ちも苦労も分かりますのよ』

『『『……』』』
三人ともお目目まん丸にしてびっくりしてます。

『よく頑張りましたわね。あなた達には後で私が付きっきりでお教えしますわ。大丈夫。頑張れば自由にコントロール出来るようになりますわ』

『『『……』』』
優しく言われて、三人とも目を見開いたままポロポロ泣いてます。

『ほんとにゃ。ご主人は普段見えすぎてしまう精霊眼を閉じてるにゃ。でも、たくさん練習したから、必要な時は瞬時に開けるにゃよ』
ニャーニャにゃんも優しい声で教えてくれます。

『ですから、安心してお任せ下さいませ』にっこり

『『『ふ、ふぇぇぇ』』』
アイナ様がにっこり優しく笑うと妖精トリオが声を出して泣き出しちゃいました。

「よかっちゃにぇ~ふぃお、ゔぇる、あーぶ」
サーヤまで泣いちゃうよ。
『『『『『うううっ』』』』』
あっみんなもだね。

『ほらほら、みんにゃジーニ様見ないと、ジーニ様がいじけちゃうにゃよ』
それは大変!

『ふふ。そうでしたわね。今は空間を広げていらっしゃいますわ。ですが、流石ですわね』
『そうにゃね、一緒にシールドを張ってるにゃ』
『より一層守りが厚くなりましたわね』

「ふわぁ~。じーにしゃまもかっちょい~」ぐすっ。ぱちぱちぱち
『『『ぐしぐしっ、ほんとだね~』』』
『いつもより~』
ぴゅいきゅい『『かっこいい~』』
『『キラキラ効果』』
みゃ~『すごいにゃ~』

みんな涙をふいて、拍手です!
すごいすごい!みんなすごい!ぱちぱちぱちぱち!

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お読みいただきありがとうございますm(*_ _)mお気に入りなどもありがとうございます。
ちょっと久々の体調不良…毎日更新止まったらすみませんm(_ _)m

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