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209 末っ子は・・・

お怒りモードでも、あの話し方は見事にキープされたアイナ様!素晴らしいです!すご~い!!ぱちぱちぱち!

そして、アイナ様のお説教もいよいよ佳境に・・・

『精霊王全員!招集をかけさせて頂きますわ!お姉様やお兄様達からもしっかりお話して頂きますから、ご覚悟なさいませ!』

『そ、そんな~』へなへな
おお!結葉様が膝をついた!


『やったにゃ!ご主人!結葉様に一撃入れたにゃ!』シュッシュッ
『お!ニャーニャ、なかなかいいパンチだな』
アイナ様を応援するニャーニャ、熱くなってパンチを繰り出してます。それ見ておいちゃんが『もう少し腰入れたら、もっと・・・』とか言ってます。


『お黙りなさいませ!特に火のお姉様と氷のお姉様には、よぉくお願い致しておきますわ!』ビシィッ

『や、やめて~アイナちゃ~ん!お母様、死んじゃう~』ひしっ
おお!?結葉様がアイナ様のあんよにしがみついた!?


『ご主人、さすがにゃ!もう一息にゃ!』シュッ
『おお、アッパーカット!なかなか多才だな』
ニャーニャにゃん、強烈なアッパーカット!そして、やっぱりおいちゃんが『下半身をもっとしっかり踏ん張れば、もっと・・・』とか言ってます。


『いいえ!今回ばかりは見逃せません!お母様にはしっかり反省していただきますわ!』ぴしゃーんっ

『そ、そんなぁ、アイナちゃん、ゆるしてぇ~』ぎゅう~
おお!?更にしがみついた?
『サーヤ、あれはな、すがりつくって言うんだ』
そっか~。お勉強になるね〜


『問答無用!ふんっ!でございますわ!』ふんっ

『いやああああっ』
わあっ!結葉様が泣いちゃった!アイナ様強い!


『やったにゃ!ご主人の勝利にゃ!』バンザ~イ!
『おお、すごいな、アイナ様』
バンザイするニャーニャにゃん。おいちゃんも感心してます。

と、言うわけで、どうやら精霊王様たちがその内、全員集合するみたいです。

「じーにしゃま?」
気になることがあります。
〖なぁに?サーヤ〗
「ひ、ちょ、こおり、にょ、せいれいおうしゃまっちぇ?」
結葉様があんなに怖がるなんて?泣いてるよ?

〖あ~、火と氷の精霊王はね、アイナのお姉さんで、とってもいい子たちなんだけどね?ただ…〗
「たぢゃ?」
何かな?
〖怒らせるとね、なんというか…まぁ、怒らせたらいけないタイプよねぇ〗
「こ、こわいにょ?」びくびく
〖う~ん、そうねぇ〗
苦笑いのジーニ様。認めたらとばっちりが来ちゃうわぁってお顔です。

〖なんというか、二人揃うと両極端なんだけど、最強っていうか…〗
「しょっかぁ」びくびく
な、仲良くなれるかな?

〖あ、あっ、大丈夫!大丈夫だから警戒しないであげて!ちゃんといつもは優しくていい子だから!(何か吹き込んだなんて思われたら、私が危ないわ!)〗
「わかっちゃあ」ほっ
優しいなら大丈夫だよね
〖ありがとう(よ、よかった、たすかったわ…)〗ほっ

『必死だな、ジーニ様』
おいちゃんが、火と氷の精霊王様は要注意だな・・・とかぶつぶつ言ってます。


そして今、アイナ様とニャーニャにゃんは

『青葉ちゃん、水中の精霊さんたちに妖精さんたち、知らなかったこととはいえ、今まで本当に申し訳ありませんでしたわ!よく、ご無事でいてくださいましたわ!』はらはら
『ごめんにゃ~!よく、頑張ってくれたにゃ!ニャーニャなら耐えられないにゃ!ほんとにごめんにゃ~』だばー
『こんなにかわいい妹たちが知らないうちに誕生して、知らないうちに寂しい思いをしていたなんて!まったくお母様は!!これからは私達も力になりますし、会いに来ますわ!』
『そうにゃ!他の精霊王様たちも優しい良い方たちにゃ!きっと精霊王様たちも力になってくれるにゃ!安心するにゃ!結葉様も精霊王様たちがきっと退治してくれるにゃ!』
『ほんとに、ほんとによく頑張ってくれましたわ~ううっ』
『ほんとにゃ~ううっ』
『『本当に、本当に、ごめん(にゃ)なさいですわぁ~』』
『『うううっうっうっうっ』』

すごい勢いで、口をはさめる間もなく謝り続けるアイナ様とニャーニャにゃん。青葉ちゃんたちの前で、それはそれは見事な土下座で号泣してます。しかもニャーニャにゃん、退治とか言ってます。

『あ、あのあのあの!お顔を上げてください!大丈夫ですから!』
『そうです!』
『今は幸せです!』
『だから大丈夫です!』
『『『きにしないで~』』』
『『『たって~』』』

アイナ様たちに泣いて謝られて、青葉ちゃんたちも、どうしていいかわからなくてワタワタしてます。

『うぅぅ、なんていい子たちなんですの~』
『ほんとにゃ~』
『『わあぁぁぁぁ』』
あぁ、青葉ちゃんたちの優しさに耐えられなくて、地面に突っ伏して更に泣いちゃった。

『そ、そんな』
『とにかく』
『頭あげて~』
『立ってください~』
『『『『『『おねがい~』』』』』』
青葉ちゃんたちも、アイナ様たちにつられてもう半泣きです。あ~ぁ

『でも、でもニャーニャ、ついに私にも念願の可愛い妹が出来ましたわ!それもこんなに!』
『ほんとにゃ!今までご主人が末っ子だったにゃ!きっと青葉ちゃんたちこれから大変にゃ!』
あれ?アイナ様とニャーニャにゃん、手を取り合って喜び始めた?

『え?』
『『『大変?』』』
『『『『『『どういうこと~?』』』』』』

「うにゅ?」
どういうこと?青葉ちゃんたちも何だろ?ってしてます。

『今までご主人が末っ子だったにゃ!だから、構いたがりのお姉様たちにずいぶん可愛がられたのにゃ…と、いうか今もかにゃあ』
『そうかと思えば、末っ子だからとお兄様たちには使いっ走りにさられたりですね…』
「ほえ~」
末っ子も大変なんだね。

『今回も、まずはお前が様子見て来いって言われたのにゃ』
『まあ、今回に関しては確かに私が適任でしたし、可愛いサーヤちゃんや青葉ちゃんたちに一番乗りでお会い出来ましたから、良いのですけど』

「んにゅ?ちぇきにん?」
なんでかな?

『これですわ』
そう言うとアイナ様の手の平に光と共に透明な石が…

「ほわぁ」
すごい簡単に!

『自然界にある空の魔石もお持ちしましたけど、私は地の精霊王、石に関しては一番適任ですわ。ですが、どのような石がお望みなのか分かりませんでしたので、場合によっては私が作ろうかと思いまして』にっこり
「ふおっまぶちっ」
にっこりと至近距離で笑顔を頂きました。美人さんの笑顔は迫力です。眩しいです。きらきらです。と、思っていたら、

ガバッ むぎゅーっ
「くぇっ」
な、なんで?

〖ひどいわ!サーヤったら!迫力美人は私だって言ったじゃない!浮気しないで~!〗
いやんいやんっと、どんどんお胸むぎゅー攻撃が……
「く、くるちっ」
息が~空気ください・・・

『え、あの?なんの事かは分かりませんが、ジーニ様!?サーヤちゃんが潰れてますわ!』
『そうにゃ!潰されたカエルみたいな声がしたにゃ!』
潰されたカエル?何気に酷い・・・

『『『『あああ!サーヤちゃん!』』』』
『『『ジーニさま!』』』
『『『はなして~!』』』
アイナ様、ニャーニャにゃん、青葉ちゃんたちぃ、たすけて~
「くぇっ」

〖あっ、ごめんなさぁい〗
ジーニ様、遅いよ~そろそろサーヤ中身でちゃうよ
「くぁっ」

『ああ!サーヤちゃん!しっかりですわ!』
「あ~ぃ。けほっ」
何とか力を緩めてもらえました~空気、おいしい・・・

『ご無事で何よりですわ』
『よかったにゃ~』
『ほんとです』
青葉ちゃんと一緒にみんな頷いてます。助けてくれてありがとう。

『まったく~ジーニ様は懲りないんだからぁ』
と言って結葉様がひょいっとジーニ様からサーヤを奪いました。

〖ああ!結葉、あんたにだけは言われたくないわ!〗

そうだろうね~
みんな、うんうんってしてます。

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