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204 ちゅどーん!

結葉様が、突然の爆弾発言。ちゅどーん!!

『私の足元、ふかふかにして♪』

「ふぇえ?」
結葉様埋めちゃうの?

『うふふ。違うわよぉ~。精霊樹の足元よぉ』

「ふあっ」
そうか。結葉様の足元って、精霊樹の足元のことか~。びっくりしたなぁ、でもぉ
「しょんにゃ、だいじなこちょ、いきにゃりは、あぶにゃい?」

『危ない?何がかしらぁ?』こてんっ

ん~?なんて言えばいいのかな?
「せいりぇ、せいれいじゅ、ぐらぐら、どてーん?」
倒れたら、あぶないあぶない。

『それならぁ、だ・い・じょ・う・ぶ♪もちろん練習してからでいいわよぉ?サーヤの作った土だものぉ、きっと、ものすごぉ~く、気持ちいい土になるはずよぉ♪それに、忘れちゃったかしらぁ?私(精霊樹)って移動できるのよぉ♪そうそう!特等席を用意すればいいのよねぇ♪』パンっ!
パンっと手を叩いて、『私って天才~♪』と言いながら踊るように泉の方へ『ふんふんふーん♪』って鼻歌も聞こえます。すでに自分の世界~。

『きっとぉ、もっと大きくなるわよねぇ?今のままだと泉に近すぎるかしらねぇ?だって根っこだってきっと立派になるしぃ。このくらい離れてたらぁ、安全に木陰でピクニック♪とかできるわよねぇ♪うふふ♪』
とってもご機嫌です。とっても自由です。

「あ、あにょ…」ぽん。
結葉様に声かけようとしたら、誰かに肩を、ぽんって、止められました。

「お、おいちゃん」
あ、あれ、結葉様をどうにか・・・
『あきらめろ、サーヤ』ぽん。
そんな・・・
おいちゃんが首を横に振ってます。それじゃ

「じーにしゃま」
たすけて
〖サーヤ、残念だけど、あれの中ではもう決定事項みたいよ〗ふぅ・・・
そんな・・・
ジーニ様まで、色っぽいため息

ずざーっ
「う、うにゅ?」
な、なに?
『サーヤちゃん、あ母様が、ごめんなさいですわ』
『ごめんにゃ~』
『『うっうっうっ』』
アイナ様たちがスライディング土下座を!!
「あ、あっ、おっき、おっきちちぇ!」あわわわわ
謝らないで~ぇ

『うわぁ~』
きゅいぴゅい『『サーヤが』』
『『たいへ~ん』』
『アイナさまと~』
『ニャーニャにゃんも~』
『たいへん~』
ハクたち~助けて~

『のぉ、アカシア。精霊樹が、移動する。ということは』
『ハイ、ワタシタチノ、スモ、イドウデスネ』
『やはり、そうか』
あぁぁ、レンゲとアカシアまで黄昏てるぅ

『最近、結葉様の暴走がすごいの』
『ほんにのぉ』
じぃじ、亀じぃ、たすけて
『『すまんの(ぉ)サーヤ』』
そんな・・・

『『『『ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!』』』』

『あ~あ、青葉ちゃんと泉の精霊さんたちまで』
『謝りだしたな』
『わたしたちも精霊として謝った方がいいと思う?』
『どうなんだろうなぁ』
フゥ、クゥ、お話してないでたすけて~

『うふふ~♪決まったわぁ♪サーヤ~♪あそこにお願ぁい♪あらぁ?みんな、どうしたのぉ?』こてっ
頭こてんって可愛くしてもダメですよ。結葉様。

『『うううぅ~』』
『『『『ごめんなさい!ごめんなさい!』』』』
ああっ!アイナ様たちと青葉ちゃんたちが、ますます~

『あ~ぁ、何だか結葉様が何かする度に』
『謝る人数が増えてるな』
『増えてますね』
〖不憫だわ……〗
おいちゃんたち、お話してないで助けて?
〖ごめんね、サーヤ〗
『『『〖ムリだ(わ)〗』』』
「しょ、しょんにゃ」がーん!
みんな、たすけてくれない

『え~?なんのことぉ?ほらぁ、サーヤはやくぅ!ジーニ様も、ゲンも、アイナも行くわよぉ!』
ひょいっと抱っこされました。

あっあっ拐われる~ぅ
「だりぇか~」
たすけて~

『あきらめろ。サーヤ…俺も道連れだ。はぁ』
お、おいちゃん

『うぅぅ サーヤちゃん、ごめんなさいですわ。かくなる上はしっかり指導させていただきますわ』
アイナ様、熱血?ジ、ジーニ様は

〖サーヤ、頑張りましょう…〗
遠いおめめ…
「あ、あい」うぅぅ

『『サーヤちゃん、ごめん(にゃぁ)なさいですわぁ』』
『『ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!』』
ああっ!みんながコメツキバッタみたいに!!

『ほらぁ、ゲン、まずは畑で練習でいいんでしょう?』
結葉様、ずんずん進みます。
『あ、ああ』

〖大丈夫よ。サーヤ。ゆっくりやりましょう。基本は全て同じだからね〗
諦めたように笑うジーニ様が頭なでなでしながら言ってくれます。

『そうですわ。それに土の妖精がこれだけいますから、妖精たちも手伝ってくれますわ。ひとりじゃないですから安心してくださいませ』
アイナ様も申し訳なさそうに頭なでなでしてくれます。
「あ、あい」
もう逃げられないみたいです。

『はぁい!到着よぉ♪』
抱っこから下ろされました。やっと地面です。

畑を見ると、
『ごくらくごくらく~』
『『『『ふい~ぃ』』』』
と、土の妖精さんたちがまだ温泉ごっこしてました。

『コホンっ。では、サーヤちゃん。このように分かりやすく妖精たちがいる場合もありますが、中には見えないところにいる場合もありますわ。ですから、これから魔法を使うところに何かいないか探すことから始めましょう』
『そうにゃ。巻き込んだら大変にゃ』

あっ!さっきの、おいちゃんだね!
『あれは、悪かったよ』
おいちゃん頭ぽりぽり。恥ずかしい時やるんだよ~。へへへ。サーヤ知ってるんだ!えっへん!
『サーヤ、何か余計なこと考えてるな?』
なんでもないよ~?
『サーヤ…』
なぁに?こてんっ

『にゃはは。ゲンさんもサーヤちゃんには、かなわないにゃね』
『ふふ。かわいいですわ。それじゃ、サーヤちゃん、やってみましょう』
〖そうね。始めましょうか〗

「あい!」
こうなったら、がんばるよ!

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