202 ギャーっ
ぼこぼこぼこぼこっ！て、『よろしくね～』って、土から出てきたのは土の妖精さん達でした。とんがり帽子がとっても可愛い土の妖精さん。でもすごい数です。畑からいっぱい芽が出てるみたいです。
『ふわぁ～このおふとん、さいこ～』
『ふかふか～』
『ふわふわ～』
『まりょくいっぱ～い』
『『『『ごくらく、ごくらく～』』』』
『『『『ふぃ～ぃ』』』』
お布団というよりお風呂？なんか、おじさんくさいような？
それにしても何人いるのかな？数え切れないよ？
『あらぁ、すごい人数ですわね～』
『みんにゃ、喜んで魔力解放しまくってるにゃ～』
『これは、何を育ててもあっという間に育ちますわね～』
『そうにゃね～。すごそうにゃね～』
ん？なんか、また大事なこと言ったような？
みゃ～『あそびたいにゃ～いっていいかにゃ～？いいかにゃ～？』
ココロが遊びに行きたくてバタバタしてます。
「おいちゃん」
ココロはなしていいかな？
『あ、ああ。いいぞ』
あまりの光景に、さすがのおいちゃんも呆然としてました。
『やったにゃ～！ココロ行くにゃよ～！』
みゃ～ん！『あいにゃ～！』
ニャーニャにゃんまで、ぴょ～んっと、飛び出して行ったと思ったら、二人して、ずぼっ！と、土に飛び込みました！プールに飛び込むみたいに！
「ふぁぁぁぁあ？」
『えぇぇ？』
『ココロ～！？』
ぴゅいきゅい『『どこ～！？』』
見えなくなっちゃったココロ！みんなびっくりしてココロを呼ぶと、
ぼこんっぼこんっと言う音とともに
『にゃはは～ん♪』
『みゃぁあ～ん♪』
と、もぐった時とは別の場所から、二人が飛び出してきました。シンクロ？そしてまた潜っていきます。
「ふぇえ？」
『なんだありゃ』
『すごいね～』
ぴゅいきゅい『『すごい～』』
おいちゃんもみんなも、あんぐりです。すると
『あ～ん！ずるいですわ！二人とも！私も行きますわ！』
アイナ様まで、畑に走って行っちゃいました。そして、アイナ様も畑に着いた途端、しゅんっと、姿が消えちゃいました！
「ふぁ！？」
『こっちもか…』
『ええ～？』
ぴゅいきゅい『『どこ～？』』
『『わかんな～い』』
『『『でてこないね～』』』
さっきはびっくりしすぎて声も出なかったフルーたちや妖精トリオも探すけどいません。みんなで『いないね～』と、言いながらキョロキョロしていたその時、
『あ～気持ちいいですわ～』ずぼっ
と、言いながら、土の中から顔だけずぼっと…そのまま首から上だけを出してスーッと……
「ふ、ふぎゃあああああ」
おばけぇぇぇっ
おいちゃんに抱きつきます！
『うおっ！？』
『『『ギャーっ』』』ひしっ
ハクとフルーとフライは三人でお団子です！
ぴゅいきゅい『『おとうしゃーん！！』』
双子はアルコン様の顔へダイブ！どすどすっ！
『ぶふっ』
『『『うぎゃーっ』』』
妖精トリオはフゥとクゥの髪の中に！しゅぴっ
『『な、な！？』』
うわぁんっ、な、生首だ～～！！！
『あら？皆さん、どうしましたの？』すーっ
「ふぎゃあーーっ」むぎゅうううっ
こっち来たーっしゃべったーっ
『いてて！サーヤ！爪たてるな！』
『『『ギャーっ』』』ひしいっ
ぴゅいきゅい『『うわーん！』』ぎゅうう
『うぐっ』
い、息が･･･
『『『わーっ』』』しゅぴっ
『ちょ、ちょっと、やめっ』
『髪ひっぱるなーっ』
生首が喋りながら来たーっ
『え？え？皆さん、どうしましたの？』おろおろ
うわーん！こわいよーっ！
〖ええとね、アイナ？さすがにそれは〗
『心臓に悪いな』
『そうですね』
ジーニ様とアルコン様、ギン様が生首とお話してます！
アルコン様は双子を顔から引き離しながら大変そうです。
『え？何がですか？』きょとん
何がじゃないよーっ
『アイナ様、さすがに首だけが目の前でスーッと、動くのはの？』
『子らにはちと、刺激が強かったようですのぉ』
見かねたじぃじたちが解説
『あ、あら？』
「ふぎゃあああっ」ぎゅぎゅううっ
生首がこっち見た～！
『落ち着け！サーヤ！よく見ろ！あれはアイナ様だ！』
うわぁんっ･･･うえ？アイナ様？
『そうですわ。私ですわ。そんなに驚かせてしまいましたか？ごめんなさいですわ』
ほんとだ。アイナ様だ。良かったぁ。
『他にもたくさん同じことをしていますから、おかしいなんて思ったことありませんでしたわ。ごめんなさいですわ』
ほんとだ。よく見ると妖精さんたちも、ニャーニャにゃんとココロも『ふぅ～ごくらくにゃ～』って言いながら顔だけ出してスーッと動いてます。やっぱり温泉？
『でものぉ、さすがにのぉ』
『手のひらサイズの妖精と人と同じ大きさではの、衝撃が』
『『ちがうかの(ぉ)』』
そうだよね。じぃじたち。
『そうですか？でも、おかしいですわね？』こてんっ
ふぇ？何が？生首が傾きました。
『だって、こうすると小さい子は喜ぶと教わりましたのよ？』こてんっ
ふぁ？誰がそんなことを？生首が逆に傾きました。
『え？誰ってそれは…』
ずぼっ
『は～ホントだわぁ 気持ちいいわねぇ～』
「ぴぎゃーーっ」
『いてて！だから爪を立てるんじゃない！』
『『『うわーっ』』』ひしっ
ぴゅいきゅい『『おとうしゃーん！！』』どすどすっむぎゅうっ
『ぶふっ』
せっかく剥がしたのに
『『『ぎゃーっ』』』しゅぴっ
『『うわあ！？また？』』
生首増えた～っ！
『もちろん、お母様ですわ…』
『ん？なぁに？』
わなわなわなわなっ
〖結葉…いいかげんにしなさーい！！〗ドカーンっ
『ええ～？』
ジーニ様、爆発！
ぴぎゃーっおばけ、こわいーっ
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