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199 また?

ペシっペシっ
「うにゅ~?」
今回、サーヤのお目目隠したの誰かな?

『えへへ~、やったね~』ぽふっ
みゃ~ん『やったにゃ~』ぽふっ
ぽふって音がします。もしかして肉球ハイタッチ?

「うにゅ?」
見たい~。肉球と肉球のハイタッチ~

『いつの間に?』
『フルー?ココロに教えたの?』
フゥとクゥが聞いてます。フルーとココロ?

『えへへ、この間、フライはやったでしょ?だから今度はぼく!って思ったんだけど、ほら、ぼく小さいからちゃんと隠せないと思って』
みゃみゃみゃん!『フルーにぃにがいっしょにやろってさそってくれたにゃ!』
『大成功だったね!』ぽふっ
みゃ~!『だったにゃ!』ぽふっ
あっ!またぽふっ!見たい~っ

『なるほど』
『二人のしっぽを合わせたのね』
『そうだよ~』
みゃ~ん『そうにゃ~』
うにゅ~楽しそうにしてる~ぅ。サーヤも見たい~

『あ、あの…皆さん?』
『あのにゃ、サーヤちゃんが…』
アイナ様とニャーニャにゃんの躊躇いがちな声が聞こえます。

『『え?』』
『あっ!』
『みゃっ!』

「ぶ~」
いつまでおめめ隠してるのかな?サーヤも見たい~!

『『あはは』』
『サーヤごめ~ん』
みゅ~『ごめんにゃ~』
「ぶ~」
んもう~忘れないで~。サーヤの頭からぶら下がってるんでしょ~?
『ごめんごめん』ぺりっ
『ほら、これで見えるでしょ?』ぺりっ
クゥとフゥがフルーとココロを剥がして見せてくれました。
『『にゃはは~』』ふりふり
「ふお~」
ほんとだ~しっぽが合わさってるね~

『すごいですわ~』
『お顔で会話してるにゃ~』
なんかアイナ様とニャーニャにゃんが感心してます。

ふぅ~ぅ。やっと見えた~。フルーたちから、アイナ様立ちを見ると
あれ?あれ~?
「あいなしゃま?にゃーにゃにゃんみょ?きりゃきりゃ?」
なんで?お名前つけたのはアイナ様だけなのに?なんでニャーニャにゃんまでキラキラ?
『『ほんとだ』』
『え~?なんで~?』
ぴゅいきゅい『『どちて~?』』
『『キラキラだ~』』
『『『どうなってるの~?』』』
みゃあ?『おっきいごしゅじん?ねぇね?』
みんなもビックリ!わけ分かりません!当のご本人たちは

『すごいですわ!力も溢れてきますけど、なんだか肌や髪も若返ったような?なぜですの?』きゃーっ
びっくりしてるけど大興奮です。特に若返ってることに。そして・・・
『ニャーニャもにゃ!なんでか力が湧き出るにゃ?毛並みもつやつやふかふかにゃ?にゃにゃ?』
「もふもふ、もふもふ~」
もふもふ言いながら両手を前に伸ばしてふらふら~とニャーニャにゃんに吸い寄せられるように近づいたサーヤ、そのまま
「はわ~ふわふわ~」むぎゅうっ
抱きついてすりすりしだした……
『にゃ?にゃにゃ?さーやちゃん?くすぐったいにゃ~』ばたばた
「ふわぁ~もふもふもふもふ~」むぎゅむぎゅう~
ニャーニャにゃんは毛並みが素晴らしくもふもふツヤツヤになっていた!しかもサーヤが抱きしめるのにちょうどいいサイズ!サーヤは夢中でもふっていた…
「もふもふ~♪」すりすり
『あ、あにょ?サーヤちゃん?ご主人助けてにゃ~』じたばた
『ニャーニャ、羨ましいですわ~』
『え、ええ?ご主人~、にゃ?サーヤちゃんお腹は勘弁にゃ~』じたばた
「むふ~う。もふもふ~ふへへへ」すりすりもふもふ~
サーヤはニャーニャにゃんのお腹に顔を埋めてすりすり。だが・・・

『ほらほら、サーヤ、戻ってこ~い』
ベリっと引き剥がされました
「あ~もふもふ~ぅ」ばたばた
まだ足りない~
『はあ、助かったにゃ。ありがとにゃ~ゲンさん』
『どういたしまして。サーヤが悪いな』
「いや~ん、もふもふ~!」ばたばた
『サーヤ…』ふぅっ
『ふにゃあ!?』
必死にもふもふに手を伸ばします。

『ニャーニャ、食べらてしまいそうですわね』くすくす
『えぇ?わらいごとじゃにゃいにゃ!サーヤちゃん!しっかりするにゃ!ニャーニャは食べられにゃいにゃ!』
ニャーニャにゃん、必死の抵抗!
『仕方ないな。ほら、サーヤ、しっかりしろ!おやつ抜きにするぞ!』
「はっ!」
もふもふが…おやつが・・・
『サーヤちゃん、大丈夫ですの?』
「あい。ごめしゃい」
ついもふもふが…
『まったく、サーヤがすまんなニャーニャ。サーヤの病気だとでも思ってくれ』
『だ、大丈夫にゃ。でもびっくりしたにゃ~』
「う~ごめしゃい」
もふもふ~
『うふふ。さしずめ、もふもふ病というところでしょうか?でも、気持ちは分かりますわ』
「わかりゅ?」
『はい。よく分かりますわ』にこにこ
「えへ~」
アイナ様仲間だね。

『でも、名前を付けてもらったのは私だけですのに、ニャーニャまで変化したのはなぜでしょう?』
『そうにゃ?にゃんでニャーニャまで?』
『そうだよな?』
「にぇ?」
とっても不思議です。みんなでなんでだろ~?ってしてると

『ねぇえ?あなたたちぃ血の盟約を交わしたとかなぁい?』
結葉様が顎に指をあてて聞きました。

『血の盟約、ですか?』
『にゃんにゃ?』
アイナ様たちは首をひねってます。

〖なるほど。有り得るわね…どちらかの、もしくはお互いの血を体に取り入れたことはない?〗
ジーニ様が有り得るわねって。血?飲むの?不味そうだよ?

『ええ?血ですか?ニャーニャ、その様なことありましたかしら?』
『ん~、ん~?待ってにゃ?何か思い出しそうにゃ~~ぁ ぁぁあ?あーっ!!』

「ぴゃっ!?」
『みゃっ!?』
びっくりです!ニャーニャにゃんがいきなり大きな声を出しました。思わずココロと抱き合っちゃいました。えへへ

『な、なんですの?何か思い出しましたの?』
『にゃっ!ご主人!ず~っと昔、まだご主人がサーヤちゃんよりちょっと大きいくらいの時にゃ!覚えてないかにゃ!?』ばたばた
ニャーニャにゃんが、ほら昔にゃ!って、手をパタパタしてます。
『えぇ?そんな昔ですの?ニャーニャがまだまだちっちゃくて、素直で、とお~っっても可愛かった頃ですわよね?』
『そ、そんなこと言ったら、ご主人だって、とぉおっっってもっ!小さくて素直で可愛かったころにゃ!』かあっ
『な!?』かああっ
あ、あれれ~?お顔真っ赤?

『ちょっとお?横道ズレてるわよぉ?』
結葉様がツッコミ入れました。

『あ、あら?ごめんなさいですわ』
『ごめんにゃ~』
ふたり、わたわたしてます。

『そ、それで、ニャーニャ。何を思い出したんですの?』
『そ、そうだったにゃ。ほら、むかし二人で地面を魔法でほっくり返して遊んでた時にゃ!』
『あぁ!思い出してきましたわ!たしか、地面からカニが飛び出してきたのですわ!』
『そうにゃ!それで二人してカニのハサミに挟まれて指から血が出たにゃ!』
お、おお!二人大興奮です。そんな可愛いことしてたんだね。

『それで二人で痛くて泣いていましたら『舐めたら治るんじゃない?』と、たしか、お母様に…?あ、あら?』
『そうにゃ、たしか精霊樹の精様に…』
あ、あれ?なんか流れがあやしく?二人の声も最後の方ちっちゃくなっちゃったよ?

『ん?ああ、今は結葉でいいわよぉ?』
結葉様、なんか違う…

『そ、そうでしたわ。それでたしか、お母様に『お互いに傷を舐めたら治るんじゃなぁい?』と、言われて…』
『そうにゃ、二人で指をパクッとしたらにゃ…』
『『光が・・・ぱあっと・・・』』
え?まさか?みんなの目がゆっくり結葉様に…

『ん~?そういえばそんなことあったかしらぁ?』こてんっ

シーン・・・

〖結葉、またあなたなのね…〗
結葉様…他にもいろいろやってるんじゃ?
アイナ様とニャーニャにゃんを見ると、その通り!と、こくこくと涙目でうなずいてました…

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お読みいただきありがとうございますm(*_ _)m

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