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197 地の精霊王様の、番!

可愛いもの大好きな地の精霊王様とニャーニャにゃんにより、ココロはサーヤのことを『さーにゃにゃん』と呼ぶことになりました。ねぇね、呼ばれたかった…くすん。

『まあまあ、サーヤ。可愛いからいいじゃない?ねぇねはその内呼んでくれるかもよ?』
「あい」
フゥがなでなでしながら慰めてくれます。
『それにまだ終わってないんだぞ?』
「うにゅ?」
終わってない?何が?
『忘れちゃったの?地の精霊王様のお名前』
『これから付けるんだぞ?』
「しょ、しょうぢゃっちゃ…」ガーン
忘れてました…フゥもクゥもそんな残念なお顔しないでください。

『さーやちゃん、疲れてたらまた後でもいいですわよ?』
『そうにゃ。無理はいけないにゃ』
地の精霊王たちが気を使って申し訳なさそうに言ってくれたけど
「だいじぶ!」
まだそんなに疲れてないよ!

『だいじぶ?ですの?』こてん
『なんにゃ?』こてん
「う?」
分からないの?
『あ~たぶん、大丈夫って言いたかったんだよな? 』
「あい!」
さすがおいちゃん!ぱちぱちぱち

『あの、地の精霊王様、ニャーニャさん、おそらく二人くらいじゃ問題ないかと…』
『そうだよなぁ、二人で無理なんて言ったらなぁ…』
黄昏ながらそう言うフゥとクゥの目線は…
やっぱり結葉様でした。
「しょう…ふちゃりにゃんちぇ」
サーヤのおめめも結葉様を見ます。

『し、死んだおさかにゃの目にゃ…健全な幼子の目じゃにゃいにゃ。いったいにゃにが…?にゃ?』
『な、なんですの?只事ではありませんわよね?・・・あっ』
サーヤたちの目線をたどったニャーニャにゃんと、地の精霊王様、何かを悟ったみたいで

『『あぁ…すでに…』』
そうなんです。二人なんて・・・フッ

『申し訳ないですわ、サーヤちゃん。後でお母様にはよく、よく…』
地の精霊王様、決心を固めたように、くっと涙を堪えてたけど、
『ダメですわ…よく言ってもダメなのが、言わなくても分かりますわぁ…うっうっう』
だめだったみたいです。
『同感にゃ…うっうっう』
ニャーニャにゃんもだめでした。
言う前に分かるなんて、よっぽど今までたくさん苦労したんだね…ぐすん。

『ま、まあ、気を取り直して再開しましょう』
『そ、そうだな。見せてもらおうサーヤ』
「あい。ちのしぇいりぇいおうしゃま、みちて?」
そうです。今度は地の精霊王様の番なのです。
『は、はいですわ』
地の精霊王様、見せてね。

『地の精霊王様、頑張ってください』山桜桃お姉ちゃんが応援します。あれ?
『え、ええ。ありがとうございますですわ。ですが、私が頑張るのですか?サーヤちゃんではなく?』
『間違ってないかにゃ?』
二人、不思議そうにしてます。サーヤもです。でも、
『いいえ。間違ってないです。頑張ってください』
『わ、わかりましたわ?』
なんだろね?みんなは、分かってるみたいで、なんだか苦笑いしてます。ぶー。教えてよぉ。

『まあまあ、サーヤ、ほら、お願いしてるんだからちゃんとしましょ』
「あ~い」
じゃあ、さっそくがんばります!じーっと地の精霊王様を観察です。じーっ

『あ、あの?』オロオロ

『わ~ ご主人に穴あきそうだにゃ~』
あかないですよ?あいたら痛いです。
「かみのけ、ふわふわ。やさしいちゃいりょ。きりぇいにぇ」
『ええ。素敵ね』
『優しい大地の色だな』
すかさずフゥとクゥも同意です。

『あ、ありがとうございますですわ』かあ~
ありゃ?お顔赤い?気のせいかな?

『うわぁ~ だにゃ~無自覚のストレート攻撃だにゃ~』
『まだまだこれからですよ』

ニャーニャにゃんと山桜桃ちゃんが何か言ってるけど、頑張って観察です。じーっ
「おめめみょ、きりぇいにぇ。きりゃきりゃ、べっこうあめちゃんちょ、はちみちゅにょいりょ。おいちしょう」じゅるり
『そうね、キラキラでとっても綺麗ね。だけど』
『べっこう飴は分からないけど、蜂蜜は美味いな。でもサーヤ、よだれ…』ふきふき
「うにゅ。ごめしゃい」
クゥが拭いてくれます。

『あ、あの…』ヒクッ
あれ?なんで下がっちゃうの?まだ見せて?

『あ~、サーヤちゃんのお目目もキラキラにゃ~』
『まだまだですよ』

「ぱっちりおめめ、ちょっとたれめ、やしゃちいにぇ」
ちょっと結葉様に似てます。
『そうね。ぱっちり大きいめで、少しタレ目なところが優しい感じね』
『やっぱり親子なんだな』
「あい!」
似てます!

『あ、あの、もうそれくらいで…』あわあわ
え~?もう少し見せて

『きっと、まだにゃ』
『はい。まだまだです』

「ふんわり、おっとりびじんしゃん。やっぱち、ぼんっきゅっぼんにょ、うりゃやまけちかりゃんぼでぃ!」ビシィッ!

『サーヤ、それもおばあちゃんか?うらやまけしからんボディって…』
おいちゃんが呆れたように言ってきます。
「あい!おばあちゃんゆっちぇちゃ!おんにゃにょちぇき!」
『あ~。言いそうだなぁ。スレンダー美人だったからなぁ それにしても女の敵ってのは』
おいちゃん、完全に呆れてます。

『ま、まあ、ふんわり柔らかい美人さんよね』
『そうだな』
「あい!」
すっごい美人さんです。

『うぅ…』へな・・・

『ご主人、がんばるにゃ!』
『そうです!頑張ってください!』
だから、なんで地の精霊王様?まあ、いっか~

「やちゃちくちぇ、いっちょけんめいぢぇ、かわいいにょ、すち」
『そうだなぁ。かわいい物すきだよな。サーヤのこともココロのことも、気遣ってくれてたよなぁ』
『しかも、一生懸命お願いしてくれてたものね。優しい方だわ』
「あい!」
とってもいい人です!

『あ、あう~』
土の精霊王様、なんでお顔、両手で隠して下向いちゃったのかな?お顔真っ赤っか?
「おにぇちゅ?だいじぶ?」

『にゃはは 大丈夫にゃ!熱はないにゃよ!』
「ほんちょ?」
地の精霊王様じゃなくて、ニャーニャにゃんが代わりに答えてくれました。なぜか、お腹抱えて笑ってる?
『本当にゃ!』すちゃっ
親指立てて大丈夫!って太鼓判押してくれました。それなら大丈夫かな?
「わかっちゃ~」
おだいじにね?

『も、もう本当にこの辺で…』うううぅ

『すごいにゃ、褒め殺しってこういうこというにゃにぇ~。にゃははは』
『地の精霊王様、頑張ってください!』

『あうぅ~』

☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます(*^^*)
さて、なんて名前になるでしょう?

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