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128章 高額な付与金

 地雷処理の報酬をもらった。

 付与金は金額に応じて増えるらしく、15パーセントも引かれることとなった。50兆の15パーセントなので、7兆5000億ゴールドとなる。あまりにも金額が大きすぎるからか、大損をした気分になってしまった。

 仕事の紹介料として、2パーセントが差し引かれた。50兆ゴールドの2パーセントなので、1兆ゴールドとなる。手数料としては、破格の金額といえる。現実でこの金額の手数料を取られたら、暴動が起きてもおかしくない。

 付与金、手数料を差し引かれたあとの金額は、41兆5000億ゴールドである。十分な金額ではあるものの、腑に落ちない部分もあった。一回で納める付与金には、上限をつけてほしい。

 今回の付与金により、土地の利用代は永久的に無料となった。固定の出費に苦しんでいた住民に、光が差し込むこととなった。土地代が免除されれば、重労働をする意味はなくなる。過労死する人間はいなくなるのではなかろうか。

 付与金の一部を使用して、最新の機械を導入するといっていた。これは住民の生活に、どのような影響を及ぼすのだろうか。

 防犯の強化にも、力を入れるといっていた。住民が快適に暮らせるための投資は、とってもいいと思う。治安の安定していない場所では、快適な生活を送るのは難しい。

 一人でのんびりしていると、ドアをノックされる音がした。

「こんにちは・・・・・・」

 家を訪ねてきたのは、ココアだった。 

「ココアさん、いらっしゃい」

「失礼します」

 ココアは散髪したのか、髪がかなり短くなっていた。それゆえ、別人のように感じられた。

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