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126章 地雷処理完了

 50回の炎魔法を唱えたことで、地雷の数は「5000」まで減少した。「1000000000000」の数字を見たときには、永久的に終わらないのかなと思っていた。

 地雷処理にかかった時間は30分。超能力があるからか、スムーズに仕事をすることができた。

 30分の仕事をしただけで、50兆ゴールドの報酬をもらうことができる。時給100兆ゴールドというのは、絶対にありえない数字である。

 現実世界でこの金額の仕事を達成していたら、過労死するまで働かなかった。仕事をすぐにやめて、デザイナーになる夢に挑戦した。よほどの無駄遣いをしない限り、所持金が底をつくことはない。

 地雷の位置を表示するための、魔法を使用することにした。どこにあるのかを把握したほうが、仕事は格段にやりやすくなる。炎の魔法をむやみに唱えてしまうと、効率が落ちることになりかねない。

 残りの地雷は散らばっているのではなく、一塊となっていた。アカネは地雷の埋まっているところに、炎魔法を唱えることにした。

 地雷の個数が減少したからか、爆発音は小さくなっていた。アカネは仕事が、もうすぐ終わるのを察した。

 地雷が爆発したあと、残数を確認する。「0」となっていることから、地雷は完全に除去されたようだ。10兆の地雷は、30分程度で消えることとなった。

 地雷を除去したことで、地面がめちゃくちゃになっている。魔法を使用することで、綺麗な状態に戻そうと思った。地雷がなくなったとしても、荒れているような場所に住みたいとは思わない。

 アカネが魔法をかけると、理想の街ができあがっていた。こんなに美しいのであれば、楽しく過ごせるのではなかろうか。

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