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158 ちびっ子同盟、説明がんばる!

ちびっこ同盟たちが、腕をぱたぱた足をぱたぱた、ついでにしっぽもぱたぱたしながら説明を始めました。

『あのね、トレちゃんがね』
『おいちゃんとお話して~』
ふむふむ。フライとフルーが教えてくれると、続いて妖精トリオが
『そしたら~』
『トレちゃんのごうれいで~』
『きがじぶんたちで~』
『『『うごいたの~』』』
って教えてくれました。でも~

「ふぁ?」
トレちゃんの号令で木が自分たちで動いた?訳分からなくてお口パッカンです。

『『『はい?』』』
ほら、フゥとクゥ、青葉ちゃんだって信じられないお話に目が点です。
『サーヤの顔も』
『オモシロ…カワイイデスネ』
レンゲ、アカシア何か言いかけましたか?
『いいや?』
『イイエ?』
そうですか?

『あ、あの、でも、動いただけなら、ああはならないんじゃないでしょうか?』
『そ、そうです。動いただけなら、木のある所がもっと込み入るはずじゃ?』
山桜桃お姉ちゃんと、春陽お兄ちゃんがものすごくいいこと言いました。そうだよね?だって森の中
「おひしゃま、いっぱい」
キラキラです。気持ちいいです。
『そう言えば、前より日当たりが良かったな』
『風の通りも良かったわ』
フゥとクゥも森の状態が変わっていることに気づきました。朝はもっと、木が混み混みしてて暗かったもんね。

『それはな、俺が間伐とか、間引きとかの話をしたからなんだ』
おいちゃん?どういうこと?

『森はな、ある程度、人の手を入れた方がいい場合があるんだよ。日当たりの悪い所だと、育ちにくいものがあるだろ?逆にそういう場所を好むものもあるけどな』
あっ、そうかぁ。色んな植物あるけど、お日様が大好きな子と、そうでもない子がいるのよっておばあちゃんも言ってました。

『木が茂りすぎると、下まで日光が届かない。そうすると、次世代が育たなかったり、風通しが悪ければ病気になったりもする。だから、わざと木を切って空間を作ったり、生育の悪い木を間引いたり、多すぎる枝を落としてやったりするんだ。そうすると、光も当たって、風が吹き抜けて、土からの栄養も行き渡って、木も大きくなるしな』
おいちゃんが間引きをする意味を分かりやすく説明してくれます。

『なるほど。そうすると今まで他の木と分け合って少なくなっていた養分が残された木に回るわけですね』
『森全体のことを考えたら確かに必要なことなんですね。でも、切られてしまった木はちょっと切ないですね』
『『確かに』』
『そうですね』
青葉ちゃんはなるほどと、分かってくれたみたいです。すると、フゥや春陽お兄ちゃんたちが分かるけどって、ちょっと悲しそうなお顔になっちゃいました。
そうだね。サーヤもお話聞いた時に、だけど細い木、切られちゃってかわいそうだねっておいちゃんと、おばあちゃんに言ったんだよ。でもね?

『でもな、そういった間引きされた木も無駄になる訳じゃない。薪にしたり炭にしたり、加工して家を建てたり、日用品にしたり、葉だって、肥料になったりするし、一切無駄にはならないんだ』
そうだよね。ちゃんと新しい役目を貰えるんだよね。だから、ちょっと悲しいけど悲しくないんだって。

『それにな?今回は椎茸の原木栽培の榾木になってくれたしな』にやっ
おぉ!しいたけ!素晴らしいです!
『ほだぎ?なんですか?それ』
フゥが不思議そうに聞いてます。
「んちょ、しいたけしゃんにょ、おうち!」にこにこ
いっぱい椎茸さん出てくるんだよ!ぴょこぴょこぴょこっ
『そうだな。原木栽培って言ってな?椎茸っていうキノコの菌株を打ち込んで育てる苗床みたいな感じだな』
『『へ~?』』
『『なるほど?』』
みんな、まだ分かってなさそう?見れば分かるよ!きっと!
『てなわけで、明日椎茸も頼むな!サーヤ』
「あい!」
しいたけ~肉詰め食べたいな~♪

『でもそれもね~』
きゅい『じぶんたちで』
ぴゅい『なったの~』
今度はハクと双子がすごかったんだよ~って教えてくれました。
「ほぇ?」
自分たちで?
『『へ?』』
どういうこと?フゥとクゥと目を合わせます。どういうことかな?

『トレントさんたちは~』
『自分で歩いて~』
フルーとフライがドシーンドシーン歩く真似をしてます。
あれ?たち?

『ぬかなきゃいけないきを~』
『ひっこぬいて~』
『うごかさなきゃいけないきを~』
『『『うごかして~』』』
妖精トリオは気を引っこ抜いたり担いだりする真似をしてます。
あっ、そういえば、さいしょにトレントさん見たとき、木を担いでたね。

『それでね~トレントさんが自分たちの腕をふりふりふりってしたら~』
ハク?腕?枝じゃなくて?
ぴゅいぴゅい『ほかのふつうのきも』
きゅいきゅい『うでふりふりして~』
うん。腕なんだね。
『みんなしていらない枝を』
『おとしたんだよ~』
へ、へぇ~
『あとね、トレントさんがふりふりすると~』
『かってに、まるたになったり~』
『ほだぎ?になったり~』
『『『すごかったんだよ
~』』』
『ねぇ~』
ってちびっこ同盟全員で腕をフリフリしながら言ってます。
うん。とにかくトレントさんたち大活躍だったんだね。でも今は?
『森で寝てるよ~』
ハクが教えてくれました。そ、そうなんだね。
ぴゅい『つちもね』
きゅい『おいちゃんが』
『魔法でほっくりかえして~』
『ふかふかにしてあげたら~』
『おふとんきもちい~って』
『すっごい』
『よろこんでた~』
そ、そっかぁ

『まあ、根を張るのに必要な柔らかさと硬さは多少調節したけどな』
おいちゃんさすが!
『それは、森がいきかえるな』
『ハイ。エイヨウガイキワタリマス』
レンゲもアカシアも感心してます。森が元気なのはいいことだよね!森が元気だとそこに暮らす生き物も元気になるんだって!

『でも、それだけだとぉ』
〖あの畑の説明にはならないわねぇ〗
『サーヤが作り出した種は10粒』
『しかも、今日、食べられる説明には』
『『『〖ならないわね(な)〗』』』

『うおっ!?』
「ふあ?」
あれ?ジーニ様と、結葉様、アルコン様にギン様が復活です。
「いちゅにょまに?」
おいちゃんもびっくりしてるよ?突然話しかけられたら心臓お口から飛び出ちゃうよ?

『ん~?さっきよぉ。プリン?美味しかったわ~』
〖あら、他のもみ~んな美味しかったわよ~〗
『あぁ。ハンバーグがすごかったな。また作ってくれ』
『私もハンバーグは気に入りました』
そ、そっかぁ。良かったね…

『皆様、羨ましいですね。これから毎日美味しいもの、新しいものが食べられるのですから』ぬっ

『『『〖 ヒッ! 〗』』』

バ、バートさんも復活です。

『フフフ...』

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お読みいただきありがとうございます(*^^*)

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