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144 みんな知っている……

急きょ、お名前変更に悩むサーヤ。実は考えてた名前がカタカナでした。その名もラビちゃんにレオくん。
皆様お分かりでしょう。
そう、ラビットのラビちゃんに、レオパードのレオくん。しかも、レオくんじゃライオンさんになってしまうことに気づいていません。豹さんなのに。後でおいちゃんがひとり『ぷっ』となることでしょう。

しかし、今や空前の漢字ブーム。うさちゃんのお姉ちゃんも豹さんのお兄ちゃんも漢字がいいと言う、バートさんからの!バートさんからの!!(大事だから二回言った!)お達しだ。逆らってはいけない…
『何か?』
なんでもないですよ。
『ならば結構です』
はい。ありがとうございます。

〖バートとも顔で話せるようになったのね〗
『サーヤは大変わかりやすいですからね』
〖そうね〗
お二人とも失礼ですよ。

そうなるとやはり恒例の

「ふぉぉぉぉ!」
片膝ついて髪をかきむしり、天を仰ぐ
「ふにゃぁぁぁぁ!」
四つん這いで猫ちゃんの伸びのポーズ
「ふぎゃぁぁぁぁ!」
頭にお手手でお耳を作ってぴょんぴょんうさぎさん

〖いや~ん!新技!可愛い~〗
もはやジーニ様を喜ばせる芸になりつつあるような?

そして結局
「うにゃあああああ!」
ごろごろごろ~
そしてみんなもごろごろごろ~
そして今回も注目は子グモさんたち。一匹がみんなを簀巻きにすると、ギュン!ベーゴマのように投げた!
『きゅるん!』
『『きゅるるるる~♪』』
おしりを軸にきゅるるるる~
『『きゅるる~ん♪』』
背中を軸にきゅるる~ん♪
『『きゅるきゅる~ん♪』』
足二本を器用に軸にしてバレリーナのようにきゅるきゅる~ん♪
一人止まったら今度は違う子が簀巻きにして投げる!を繰り返している。ポーズをそれぞれとっている。
こちらはもはや曲芸…。

『すごいわね』
『すごいな』
フゥとクゥが感心している
ちびっ子同盟は今度は子グモさん達の真似を始めた。もはやごろごろではなく、くるくる…

『おもしろいけど』
『そうだなぁ』
『ほらほらサーヤ』
『また観察させてもらおうな』
サーヤを抱き上げてぷらぷらさせるクゥ。
「うっうっうっ」
またまた泣いてるサーヤ…本日何度目だろうか?

『ほら、お願いしましょ』
「あい。うしゃしゃんにょおねいちゃ、ひょうしゃんにょおにいちゃ、くりゅん、みちちぇ?」
後ろも見せて?しっぽしっぽ♪

『え?え?』
『くるん?』

「あい。くりゅん。おにぇがい♪」
不思議そうにして、戸惑っているお姉ちゃんたちにもう一回お願いします。
『あのね、サーヤは多分しっぽも見せて欲しいんだと思うの』
『サーヤはもふもふ大好きだからなぁ』
「あい!」
もうお目目はきらきらです。さっきの涙はどこへやら?

『え?』
『もふもふ?』
お姉ちゃんたちはますます分からないみたい。何でかな?

『うふふ~。サーヤはぼくのもふもふも大好きだもんね~♪』
ハクが隣に来てもふもふしてくれます。
「あい!もふもふ~」
きもち~♪

『あ、あの』
『気持ち悪くないのですか?』
何でそんなこと言うの?
「もふもふは!しぇいぎ!」
もふもふ大事!世界の宝だよ!
『もふもふは』
『正義?』
お目目まん丸だね。
「あい!」
当然だよ!もふもふは正義!もふもふに悪いことしたら成敗なんだよ!

『そ、そうですか』
『あはは』
笑ってるのに泣きそう?なんで?

〖ふふっ だからね?サーヤはあなた達のことも好きなのよ。慣れなさい〗
ジーニ様がくすくす笑って観念しなさいって。
『そうだぞ。ほら、サーヤ、じっくり見ていい所探すのだろう?我たちの時のように』
『そうだな。サーヤ、もういい所見つけてるな。私たちの時のように』
アルコン様とギン様がやけに最後を強調します。なんで?

『というわけだから』
『サーヤによく見せてあげて』
フゥとクゥもなんか楽しそうです。でも、サーヤもお願いです。
「みちちぇ?」
ぴゅいきゅい『『もっと』』
『『サーヤの近く!』』
『『『いこういこう!』』』
ちびっ子同盟もお手伝いです。
『は、はい』
『よろしくお願いします』
「あい!」
こちらこそ!

さあ、いよいよです。またクゥのあぐらの上にお座りさせてもらいます。では、うさちゃんから!

「うしゃしゃんにょおねいちゃ、おみみ、ちりょいにぇ。きりぇいにぇ~」
『そうだな。白くてきれいだな』
「ぴんくみょ ありゅにぇ。かわいいにぇ~」
『そうね。ピンクも可愛いいわね』
サーヤにキラキラした目で見られ、褒められて、しかもそれをクゥとフゥに復唱されるのだ。どうしていいか分からないうさちゃんのお姉さんは…

『あ、あの、あの』
わたわたして周りをキョロキョロ。助けを求めます。

でもね?

『まあまあ』
アルコン様は知っている。
『ほら、サーヤの方向いてあげないとな』
ギン様も知っている。
『『がんばれ』』
まだまだ続くことを。

「ふわふわかにゃ?しゅべしゅべかにゃ?」
なでなでしたいな~

『どうかしらねぇ』くすくす
〖触らせてあげたら?〗くすくす
結葉様もジーニ様も面白がって…コホン。サーヤの応援です。

『え?えっと、はい?』
耳をサーヤの触れるところに近づけてくれる。うさちゃんのお姉ちゃんは無意識に正座していた。
「ふぉぉ~ ふわふわ~しゅべしゅべ~ きみょちいにぇ~♪」
もふもふ~♪
『そう。きもちよかったの?良かったわねぇ~』くすくす
〖ふわふわ、すべすべ両方だったのね~〗くすくす
結葉様とジーニ様がくすくすしながら繰り返します。
『あ、あうぅ~』
まだですよ。

「おめめ、ぴんく?あか?きりぇいにぇ~おいししょう」じゅるり
ぴゅい『おくち』
きゅい『きりゃきりゃ~』
『サーヤ~食べちゃダメだよ~』
『え?』
びくびくのうさちゃんのお姉ちゃん
「ぶー。ちゃべにゃいもん」ぷぅ
〖うふふ。ふくらんだほっぺも可愛い~♪〗

「おめめ、やしゃしいね~」
『え、優しい?』
うさちゃんのお姉ちゃん不思議そうです。
『そうね~全体的に優しい雰囲気よね~』
『そうだな。ほんわかした感じ?』
フゥとクゥも続きます。

「ほわほわ~。はりゅみたい~」
『ほわほわ?春?』
お姉ちゃん首ひねってます
「あい!ほわほわ、ぽかぽか はりゅみちゃい!」
『えっそんなこと…』
手のひらも首もぶんぶん振ってそんなことないと否定するうさちゃんのお姉ちゃん。

〖あるのよ。褒められることに慣れなさい。それで自信を持ちなさい〗
ジーニがぽんぽんとうさちゃんのお姉ちゃんの肩を叩きます。
『は、はい。ありがとうございます』
「あい!」
〖良かったわね。サーヤ〗

じゃあ、次は豹のお兄ちゃんだね!


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お読みいただきありがとうございますm(*_ _)m

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