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第6話 可愛い王様の嫉妬と怒り!(1)

「閣下! お話しが……」

「ん? 何?」

「あの、実はですね……」ボソボソっと、囁く黒装束を身に纏う女性からの囁き。

「ふぅ~ん、ふぅ~ん。そうなのね……。分ったわ~。ありがとう~。先に知らせてくれて~」と。

 黒装束を身に纏う女性から囁きを聞いた大変に煌びやかな黄金色の王冠に、多彩な宝石が多々装飾品としてつくネックレスを何個も、何種類も己の華奢で艶やか首から、彼女の戦の細い肢体には不釣り合いな傲慢とも呼べる豊満乳房へと、先端とその周りが、男性(他人)の目に触れぬ程の数の首飾り。ネックレスを大量に首から下げ──。露出度の高い優艶なドレス風な防具を下半身のみ身に纏う妖艶、官能的、だが? 女神──。

 そう大変に神々しくも見える高貴な身の上女性(ひと)なのだろう? と。傍から、遠目から、誰が見て確認しても思うほど、美しく妖艶な白馬に跨る。大人のエルフな女性なのだが。

 彼女は先程話した通りで、黒装束を身に纏う女性からの囁きを、己の大きな笹のような型をした耳で聞き、ニタ、ニヤリと、己のルージュで濡れた艶やかな唇の両端を吊り上げ妖艶に微笑を浮かべるのだ。

 大変に嬉しそう……と、いうか? 楽しそう?

 まあ、そんな様子だ。

 女神のように美しいエルフの大人の女性の様子。容姿はね。

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